劇団乙女少年団 第十一回公演「ピンクの指輪ちゃん」

@新宿FACE 19:00 花見席8

開演前、花見席の特典として、ホステス&ホストのお出迎え。あめこさん、アンナさん、楽しんごさん、Love Me Doさん、パソコンと人間のハーフ(誰だったの?)、関田さん、大塚山さん、等々…。
家城さんの前説。我々はモラルの無いことを今からやりますが、みなさんはモラルを持った行動を!ということで、写真や動画はOKだけど、大々的にアップしたりしないでねってことでしょう。

■キャスト
ライス・関町…ピンクローズ/マコト/ホワイトが好き
パンサー・向井…ガーベラ/癒し系/ボス
かたつむり・林…スミレ/リーダー的存在のお姉ちゃん/キクが好き
デッカチャン…チューリップ/癒し系2/殺戮マシーン試作品
ピクニック…ラン/芸人と付き合っている
オコチャ…タンポポ/組織をクビになった/ダンサーチームリーダー
ジャングルポケット・斎藤…ホワイトローズ/ナンバーワンボーイ/組織の創設メンバー/ゴリゴリのホモ
畑中しんじろう…キク/ボーイ/スミレを超えるオカマに
パンサー・菅…マコト/父を憎んでいる
グランジ・五明…マコトの父/ブルーローズ/組織の創設メンバー
グランジ・遠山…漫才師
グランジ・佐藤…漫才師
パンサー・尾形…漫才師/ランと付き合っている
ライス・田所…ダンサー
ジャングルポケット・太田…新人ダンサー
ジャングルポケット・武山…ダンサー
平成ノブシコブシ・吉村…レッドローズ/組織の創設メンバー

舞台は、オカマだらけの殺し屋集団。組織の金を奪ったブルーローズが死に、息子であるマコトの持つ遺言書に金のありかが書かれていると踏んだボスは、ホワイトローズを差し向け取り返そうとする。マコトは、ホワイトの下でオカマとして組織に入ることになった。コードネームは、ピンクローズ。
ホワイトへの愛と父への憎しみ、女になりたい自分のアイデンティティの間で揺らぐピンク。ホワイトもまた、組織への忠誠とピンクへの愛で揺れていた。レッドは、見つめ合う2人に銃を向ける。
ランは、目の前で佐藤が殺されるのを見て、良かったー!と笑顔を見せる。人違いでガーベラに殺された佐藤とそれを抱きかかえる遠山を置いて、尾形はランを抱き上げ逃げていった。
スミレは、自分のことをオバサンと呼び、キクへの想いを表に出せないでいた。スミレの死ぬ間際の告白に、キクはスミレが憧れの存在だったと言う。キクからのキスに、ラッキー♪と笑顔のまま死んでいった。
キクは、スミレを超えるオカマになると誓い、スミレに似た服装とカツラを身にまとう。
タイ行きの空港で、ホワイトは1人佇んでいた。そこへ、男の姿に戻ったマコトがやってくる。堂々とキスをして、笑顔のまま2人は去っていった。

すべてを書き表せるわけないので、印象に残ったところと、なんとなくの流れを書いてみた。色んな種類の愛が詰まったお話。華やかで艶やかで美しいオカマたち。
ピク兄と向井さんの可愛さがとんでもない。愛する人以外の誰も目に入らないラン。ガーベラの、全て知っていながらも自分さえ良ければ問題ないという小悪魔っぷり。レッドの優しさも、知ってそうだよ。
林さんとしんちゃんの美しさにもうっとり。2人のダンスはやはりカッコイイ。家城さんの中で彼らはペアなんだろうか。月明かりの下でチークダンスなんて、絵になる2人だわ。
そしてゲストの吉村さん、貫禄ある迫力美人だった。ホストたちを引き連れてる姿は様になってるし、みんなのお姉さんという自愛に満ちた笑顔も素敵だった。
ダンサーたちのぎこちなくも可愛らしいセクシーダンスも良かった。紫ベビードールのメンバーに指導してもらったそうな。だから本格的だったのね。武山さん上手かった。
菅さんと五明さんのアドリブ合戦は楽しかったなぁ。五明さんの迫力ある不気味さと、菅さんのふとした瞬間に見せる女の子の部分にニンマリ。
家城さん関連では、オコチャさんといえば誰かを刺しているイメージ。デッカチャンはふさふさの着ぐるみのイメージ。

スミレとキクのシーンと、大さんと尾形さんのシーンがリンクしてるのに気付いたときはハッとなった。細かい仕掛けも見逃せない。死ぬ間際のスミレとキクの儚いキスシーン、死ぬ間際の大さんと尾形さんの不条理なキスシーン、マコトとホワイトの生々しいキスシーン、どれもドキドキしながら見ていた。

関町さんと斎藤さんの迫力に圧倒され、林さんの寂しげな笑顔に泣かされ、しんちゃんの覚悟を決めた表情にさらに泣かされ、向井さんの小悪魔っぷりにハラハラし、吉村さんの色気にため息。
見てる最中も、帰り道も、レポを書いている今も、なんだかドキドキしっぱなし。凄いものを見た。
安達さんバージョンも見てみたかったと思いつつ、吉村さんのレッドには大満足。あたしに仕事させないでちょうだい、なんてカッコイイお姉さま。

乙女少年団、また見たい。

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