神保町花月「バルボラーチョの夜は更けて」

@神保町花月 19:00 G9

記念公演の千秋楽。大盛り上がりで幕を閉じた。拍手が鳴り止まなかった。楽しかったなぁ。

バルボラーチョでは、ユキヒコ(佐久間)とセイコ(武内)、バンドメンバーが夜の本番に向けてリハーサルをしていた。
マスターのサトル(向井)は、大事な話をユキヒコに切り出すタイミングを逃している。そこへやってきた常連客の銀座のホステス・マサコ(まさよし)に言い寄られ、店から逃げ出した。外を走っていると、ホームレスのタナカと名乗る男(尾形)に声を掛けられる。迷惑そうに振り切って逃げ出した。
同じく常連客のタンバ財閥の社長(菅)は、弟(デンペー)と共にバルボラーチョへやってくる。兄はセイコに告白をしようとしているが、親の期待に応え勉強ばかりしてきたため、29年間彼女がいない。
ユキヒコとセイコが外を歩いていると、タナカが声を掛けてきた。その場に倒れたタナカを案じて、バルボラーチョの楽屋に運ぶ。
サトルは、ついにユキヒコに大事な話を告げる。バルボラーチョの借金が1000万あること、銀行からの融資がもらえないこと、ユキヒコのギャラを相談したいこと。思いつめた表情になるユキヒコ。
ユキヒコは、セイコにもっと大きな場所で歌いたいと告げ、店を出て行った。
セイコが外を歩いていると、バンドメンバーが店の借金のことをウワサしているのを聞いてしまう。サトルに詰め寄り、ユキヒコがいないなら歌わないと言い出す。そこへ話を聞きつけたマサコと社長が現れる。借金を肩代わりすると言うが、お互いの想い人に結婚を迫るためではないかと疑われる。サトルはマサコに詰め寄られ逃げ出した。セイコは社長から告白を受けるが、恋人を裏切るからと断る。
ユキヒコがギター片手に歌う姿を見たタナカは、店に戻れと説得する。クリスマスプレゼントだと、ユキヒコの手に何かを握らせた。ユキヒコが手を開くと、そこには石ころが。
バルボラーチョでは、マサコが3000万を用意していた。これで2人で暮らしましょうとサトルに詰め寄る。そこへユキヒコが戻ってきた。ギャラはいらないから歌わせてくれと。タナカさんからプレゼントもらったんだ、とユキヒコがポケットから石を取り出すと、それはダイヤに変わっていた。マサコが付けている500万の指輪の2倍の大きさ、つまり1000万の価値があるものらしい。
盛り上がるメンバーの後ろから、タナカ、もといサンタクロースが現れた。

ストーリーとしてはこんなもんだけど、合間にとにかく歌が入る。ミュージカルにも近いんじゃないだろうか。佐久間&武内&バンド、武内&枝村&なんしぃ、菅&デンペー&向井、リョウイチケンイチ、まさよし、武内、菅&デンペー、佐久間&リョウイチケンイチ、尾形&バンド、全員。確かこんな感じ。エンディングでもさらに2曲。
この公演の醍醐味はやはり生演奏。神保町花月でドラムセットを見たのは初めて。ビスケッティの岩橋さんが担当してたんだけど、リョウイチケンイチの七三分けの歌に触発されて、無造作ヘアから七三にモデルチェンジ。ドラムで合いの手入れるしスティック持って踊るし、いいキャラだわ。管楽器チームは芝居にも参加してて、枝村さんなんしぃさん秀作さんの三段オチを何度か見られた。デンさんのところだけ速くしてみたり別の曲をぶち込んでみたり、遊びつつもチームワーク抜群。目黒さんはまさよしさん曰く両国みたいな体型。チューバ抱えてると凄い存在感。
まさよしさんの関西弁のホステスがハマリ役で素晴らしかった。デンさんとの絡みでは急に早口になるんだよね。タンバ兄弟がサカイストの「どうもありがと」をやっていたり、武内さんが斜めに指を差す妙なポーズをしていたり、ギャグもたくさん入ってた。
シマレコのネタで拍手が沸き起こってニヤニヤ。七三分けの歌はテッパンですな。
初日はお客さんが戸惑っていてどうなるかと思ったけど、千秋楽はメチャクチャ盛り上がったなぁ。菅さんとデンさんがもう一度歌うハメになっていた。全面協力するスタッフさんのチームワークよ。
次は4周年記念公演になるのかな。また今回の楽器隊メンバーがいたら嬉しいな。

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コメント

  1. 麻中 より:

    ナオミさん、はじめまして。いつも楽しくブログを拝見しています。
    お芝居それぞれの良さがぎゅっと詰め込まれたような
    神保町花月の感想記事が特に大好きで、何度も読み返して楽しませていただいています。

    先日は自分でも足を運んでみたくなり、「バルボラーチョ」の三日目を観に
    初めて神保町花月に行ってきました。

    こちらでクリスマス公演の存在を知ることが出来て、行くことが出来て
    本当に良かったと思えた時間でした。
    生演奏がとにかく楽しく、お話もとてもハッピーで…
    あまり長々と書き連ねるとコメントの域を超えてしまうので割愛しますが(苦笑)、
    その日はまさにクリスマスプレゼントをもらった気分で過ごせました。

    しかもその帰り道、帰りに信号待ちをしていたところ
    真横に佐久間さんと、おそらくシマッシュレコードのお二人がやって来るという
    素敵なハプニングまで起こり…
    (こちらに背を向けられていたので断言はできないのですが、お一方は確かに島居さんでした)
    度胸が足りず声をかけることはできなかったのですが、もしできたなら
    七三分けの歌が頭から離れないことをお伝えしたかったです(笑)

    長文乱文で大変申し訳ないのですが、こんなに素敵で楽しい物を知ることが出来て
    とても嬉しく、何かの形でお礼を申し上げたかったのでコメントさせていただきました。
    ナオミさん、いつも素敵な記事をありがとうございます!
    これからも陰ながら楽しみにさせていただきます。
    (実は年始のショータイムも観に行く予定なので、そちらの感想も陰ながら…)

    突然のコメント失礼いたしました。それでは。

    1. ナオミ より:

      私自身が神保町花月大好きなので、ウチのブログで存在を知って見に行ってくださる方がいて嬉しいです!
      生演奏のある公演はクリスマス公演と周年記念公演くらいなので、あの迫力はなかなか味わえませんね。
      佐久間さんとシマレコは神保町花月がキッカケで仲良くなってるようですね。遭遇するなんて羨ましい!
      ショータイムも楽しみですね。広い会場なのでどうなることやら。

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