神保町花月「せりざわ君、キミは間違っている。他」

@神保町花月 16:00 A6

千秋楽終了。衝撃の公演を覚書。どうまとめていいのかわからなかったので、ほぼ全部書いた。長い。

開演前、テレビの放送終了後に映るカラーバーが舞台いっぱいに表示される。舞台は黒い枠で囲われている。舞台床中央には赤い円が描かれ、ピンスポが当たっている。

ソファに座り、ノートパソコンで何かを入力している男(武山)。テレビが突然砂嵐になり、ノックの音が聞こえてくる。やめろ、来るな!という叫び声も虚しく、彼は殺され床に倒れ込む。
スクリーンに映し出される文字。「開演約1分」「ジャングルポケット武山、死亡」「武山、おつかれ!」
暗転した会場に、クイズ番組の司会者の声が響く。今回の挑戦者は、せりざわさん。1問目が不正解だったからといって、死ぬわけじゃありません!誰かさんみたいに、おつかれ!と言われたわけじゃないんですから!
オープニング映像が流れ、武山は起き上がり首を傾げる。メンバーの写真が映し出される中、武山の写真だけ白黒になっている。

場面は変わり、警察署の喫煙所。未だ舞台に残り戸惑う武山を追い出したのは、ベテラン刑事の大木(太田)。大木を探しに来た若田(徹)は、殺人事件が起きたと大木を現場へ連れていこうとする。若田はゲイで、大木が好きなため一緒に行動したがる。しかし大木はやる気がなく、若田におだてられようやく現場へと向かった。

ヒーローショーのような曲とともに、亮ちゃんマン(亮)登場!自称正義のヒーロー。白タイツに紫のマントを羽織っている。そんな亮ちゃんマンの前に、白い半袖ポロシャツ、真っ赤なミニスカート、ピンクのサスペンダーという服装の男(田所)が通りかかる。変態だ…と見送る亮ちゃんマン。しかし可愛らしい声で犬を探している姿に、いい人なのだと納得。忘れ物をした!と走り去る。

関田ともひろ(関町)は自らの不幸を嘆いていた。受験に5度失敗し、両親は離婚し、父の会社は倒産し、父は心の病にかかる。そして高校1年から付き合っていた恋人にまで振られてしまった。
ともひろの部屋に、真っ赤なミニスカートの男が入ってくる。お兄ちゃん、犬を見なかった?と可愛らしい声で話す人物こそ、ともひろの父、じんだった。心の病にかかり、彼は自分を少女だと思い込み、ともひろを兄と呼ぶ。
父を追い出したともひろは、床に描かれた魔方陣に向かい呪文を唱える。ネットで簡単に調べた召喚魔法も、真剣にやるからこそ意味がある。
白煙とともに声が聞こえる。私を呼んだのはおまえか?我は邪悪の神、スカルプ!
強烈な光の中、黒ずくめの男と、普通の青年が立っている。
邪悪の神スカルプ(斉藤)は、隣にいる男(武山)に驚き慌てる。僕、開始1分で死んじゃったんですよ。だから出られるところを探して出ていこうかなって。僕も邪悪の神ってことでいいですかね?
訳の分からないことを言う武山を追い出し、スカルプは改めて自己紹介をする…が、ともひろは半笑い。良い人じゃん、と実力を見せようとするスカルプに気を遣ってしまう。
スカルプは窓を開け、外に向かって手をかざす。ビルが毛で覆われた。それを見たともひろは、高笑いを始める。

殺人現場に到着した大木と若田は、床に転がっていた武山を叩き起こす。実写の方が…と言う武山に、ロープがあるからと舞台から追い出した。
被害者はネットゲーム会社社長の武川(武山)。現場に残された指紋と荒らされた室内から、強盗殺人だと推理する若田。しかし大木は、犯人からの警察への挑戦状だと深読み。
そこへ刑事(おっちょこちょい)が犯人を逮捕してきた。連れてこられたのは、亮ちゃんマン。忘れ物を取りに来たところを尋問したらあっさり白状したとのこと。犯行動機は、武川のタバコのポイ捨て。悪いヤツは殺すと言う。
挙動不審になる大木。若田は大木の駄々っ子のような慌てぶりに、恋心がすっかり冷めてしまった。刑事たちに犯人を連行するよう頼み、短い恋だった…とロープを噛み締める。ハッと顔を上げ、あの人はどうしてるんだろう、と遠くを見つめる。

ともひろはスカルプに、自分のことを名前で呼ぶように言う。こういうの慣れてないから、とどもりまくるスカルプ。彼は神様の世界でいじめられていた。理由は顔。
嫌いにならないで!君の役に立てる?と弱気なスカルプに、自分も友達がいないことを告白するともひろ。スカルプは唯一の友達だと言う。
世界を真っ黒にして欲しいというともひろの願いに、スカルプは次々とビルに毛を生やしていく。

若田は亮ちゃんマンの取り調べをしていた。何故か2人は空気椅子。そこへ机を抱えた武山が入ってくる。転換の時間が短くてすみません、と言い訳しつつ机と椅子を並べる。
名前は亮ちゃんマン、職業は正義のヒーロー、住所は秘密基地、という亮ちゃんマン。世界を滅ぼすヤツがいる、悪いヤツはみんな殺す!と物騒なことを言う。
轟音とともに、街が毛で覆われていく。窓の外を見て驚く若田。亮ちゃんマン出動!と叫び、亮ちゃんマンは取調室を出て行った。

大木は公園で意気消沈していた。部下の前で名探偵のような推理を披露したものの、犯人はあっさり捕まってしまった。恥ずかしい。
そこへ真っ赤なミニスカートのじんが犬を探しにやってくる。お嬢ちゃんどうしたの?と声を掛ける大木。小学2年生のひとみと名乗るじんと一緒に犬を探しながら、大木は尋ねる。学校は楽しい?おじさん。
え?と急に低い声で返事をしたじん。度重なる不幸に耐え切れず、自分を少女だと思い込み存在しない犬を探すことで現実逃避していたと言う。しかし一番許せなかったのは、KAT-TUNから赤西仁が脱退したこと。
街を覆い尽くす毛を見たじんは、お父さんアンテナピーン!と、息子が関わっていることを察知する。大木を促し、自宅へと向かう。

客席から武山が登場。舞台から追い出されてしまったのでここにいます。ここから後編ですよ。どうなるんでしょうね!と客席に座る。

ともひろとスカルプが街に毛を生やしているところに、じんと大木がやってくる。スカルプに銃を向ける大木。しかし体内に毛を生やされ、死んでしまう。お父さんおまえに迷惑かけたな、これから一緒にやっていこう、というじんもまた、スカルプに殺されてしまう。
亮ちゃんマンが登場し、口上を述べているところで殺されてしまう。亮ちゃんマンを追ってきた若田がスカルプを振り返ると、ともひろは大声を上げる。
誰?と問うスカルプに、元彼だと説明するともひろ。彼もまたゲイだった。若田は大人の魅力に釣られて大木を追い、ともひろに別れを告げたが、結局男は皆コドモだと気付く。どうせコドモなら、若い方が何かといいんだ!と熱弁。2人は再び抱き合う。
イチャイチャする2人に声を掛けるスカルプ。ともひろはスカルプに脅されていた、怖かった、と若田に抱きつく。
結局俺はどこに行ってもこうなんだ、と若田を殺し、ともひろも殺してしまった。
さようなら、唯一の友よ。我は邪悪の神、スカルプ…。
スカルプが手をかざすと、地球全体が毛で覆われた。

エンドロールが流れ、武山を除く出演者が挨拶をする。客席から武山が叫ぶ。こんな暗い話は求めてないんだよ!みんなハッピーエンドが見たいんだ!
しかしスカルプが強すぎる設定なので、どうすることもできない。田所が、方法が無いこともない、と武山を舞台に呼び寄せる。
せりざわは、間違えるんだ。
せりざわは、間違える?

クイズ番組が流れる。10問連続で不正解のせりざわ君、司会者にも呆れられている。次で最後の問題です。頑張ってくださいね!
1人舞台に立つ武山にピンスポが当たる。はい、頑張ります!
邪悪の神スカルプがやってきた地球は、どうなった?せりざわ君の答えは、毛で覆われ、最悪の形で物語が終わった。
残念、不正解!正解は、スカルプは関田ともひろにいじめられ魔界に追い返され、世界は平和なまま、でした。
ともひろにいじめられたスカルプは魔界へ帰り、ともひろと若田はヨリを戻し、じんはゲイに偏見はないと言い、大木は相変わらず部下に慕われ、亮ちゃんマンは…亮ちゃんマン!

というお話。転換の合間に、テレビのザッピングとクイズ番組がちょこちょこ入り、せりざわ君が間違え続けるという展開。
舞台が黒い枠で囲まれていたことから、この舞台全体がテレビという設定なのでは?と思っている。エンドロールの最後も、テレビが消えるような演出だったし。
初日はラストにスカルプが入り口から戻ってきて、みんなが手を差し伸べるという演出だったのに、無くなっていた。スカルプは相容れない役という設定にしたのだろうか。

最初の1分以降、武山さんがずっと私服で素の状態。最初は出ようとしていたけど、途中から転換要員になり、最後にはお客さんになった。普段の武山さんの無謀な感じを知っているからこそ、この扱いに笑ってしまう。さすが押見さん!…と思ったら、千秋楽のエンディングに登場した押見さんは、本当に最初の1分で出番を終わらせようとしていたことをバラす。結局はせりざわ君を出した方が良いということになって武山さんを出すことにしたとか。
徹さんのゲイっぷりがリアルすぎたので、押見さんは初日が終わった後にゲイっぽさを抜いた方が良いとアドバイス。しかしお客さんや共演者までもが引いてしまうほどのリアルなゲイを演じた徹さん。恋する乙女な徹さんはリアルだった…。
斉藤さんの特殊メイクと田所さんの超ミニスカートが印象的だった。田所さん、競輪選手のような太もも…どこで鍛えたの?と関町さんが聞いてしまうほど立派だった。役としては押見さんが太鼓判を押すほどの可愛さ。公園での正気に戻った後の男らしさとのギャップが素晴らしかった。
みんながみんな演技が上手いので、最大限にフザケてもちゃんと軌道修正できるのが凄い。若月2人は本当に笑っちゃってたことも多かったけど。
田所さんは変態が似合うね!ファンとして嬉しい。押見さん、ファンの需要をわかってらっしゃる。

ライス班はいつも初動が少ないんだけど、徐々にチケットが売れていくという印象。何故かいつもそう。みんな最初から見ようよ。ライス班は外れないよ!

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2 Responses to “神保町花月「せりざわ君、キミは間違っている。他」”

  1. チカ

    ブログお疲れ様です!
    結構前から読ませてもらっていましたが、
    コメントは初めてかもしれません。

    私は初日、2日目と観に行きましたが、
    2日目の時点でも、最後にスカルプに手を差し伸べるシーンありました!
    全体がテレビ…それいいですね。
    あまり深く考えずに観ていましたが、納得です。

  2. ナオミ

    2日目にも手を差し伸べるシーンありましたか。じゃあ3日目以降に無くなったんですね。日曜日の2回とも無くなっていました。
    黒い枠は不思議に思ってたんですが、エンドロールの演出を見てテレビかな?と思いました。違うかもしれませんが…。

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