神保町花月「金魚のように 前編」

@神保町花月 17:00 E9

2ヶ月公演前編千秋楽。後編のために覚書。

海沿いの小さな田舎町にあるバー、リアルマーメイド。
漂太(硲)と航(小川)は、「線香花火」というオリジナルソングを弾き語りしていた。
良い歌だと喜ぶ金司(松尾)、美砂(倉田)、美砂の兄の津(石橋)、高校生の江介(西木)。
漂太は10年付き合っている恋人の美砂にベタベタして、シスコンの津に怒られていた。金司は美砂が綺麗だから、津が嫉妬するのも無理はないと言う。金司のことを『金魚』と呼んでからかう漂太。
リアルマーメイドの自称ナンバーワンホステスの浜子(関)、浜子の妹の凪子(山田)がビールを持ってきた。リアルマーメイド3周年記念に奢ると言う。
航は、明日からハワイの大学に留学する。鳥羽財閥の御曹司である彼は、父親がハイアットリージェンシーを買い上げ、プライベートジェットをチャーターしたので断りづらいようだ。
漂太もまた、東京でミュージシャンの夢を叶えると宣言。恋人の美砂にも相談せず、彼女を連れていこうともしない。泣き出す美砂を、金司が慰めた。一緒に花火大会に行こうと誘う。

7年後。
リアルマーメイド10周年。浜子は酒の配達に来た漂太を迎える。漂太が東京から戻ってきて1年。音楽の才能がないことに気付いた彼は、実家の酒屋を手伝っている。
一緒に来ていたはずの金魚がいなくなったと、漂太は慌てて探しに行った。
美砂は花屋で働いていた。10周年のお祝いにと花を持ってくる。浜子から金魚がいなくなったと聞かされ慌てるが、漂太が探しているとなだめられる。
そこへカメラマンの白波(長田)がやってきた。海を撮影していた彼が、美砂を撮る。それに怒った美砂と言い合いになるが、そこへ金魚が現れた。さっきも会ったよな?と言う白波に、知らないと言い張る金魚。
漂太が戻ってきて、写真を手に金魚に説明を始める。これがおまえ。渥美金司。みんなから金魚って呼ばれてる。これが俺。おまえの従兄弟で、おまえはヒョウちゃんって呼んでる。これが美砂。白波の視線を気にした美砂が、2人を連れて去っていった。
金魚は1年前に事故に遭い、記憶が10分程度しか持続しなくなっていた。一度会った人でも、すぐに忘れてしまう。
津は美砂に問いかける。このままでいいのか。おまえが金魚と別れたら、漂太とかかわらずに済む。このままでいいと言う美砂。
リアルマーメイドに入り、ビールを頼む白波。出てきた浜子が、どストライク!とグイグイ迫る。逃げ出す白波。
帰ってきた凪子と、リアルマーメイドにやってきた津が抱き合う。結婚しようと言う津に、お姉ちゃんを置いて幸せにはなれないと断る凪子。
浜子は白波に振られ、落ち込んで戻ってきた。いい男なんかたくさんいる、と慰める凪子。航くんみたいな子がいるよ!と懐かしい名前を出す。
そこへ本当に航が現れた。夏休みで日本に帰ってきた。姉妹にグイグイ迫られ、助けを求める航。通りかかった警官に助けを求めるが、無視される。男前!と呼び止めた警官は、江介だった。ヘタレの江介、大財閥のアホ息子、と懐かしがる2人。
漂太と金魚とも再会した航。知ってた?ハワイって外国やで!とテンションの高い航。漂太は、いなくなった金魚を探すように航に言う。何も知らない航は、首をかしげながら探しに行った。
リアルマーメイドで津と凪子が抱きあっていたら、江介に見つかった。半年前から付き合い始めたらしい。町中の人に言う!と出ていこうとする江介を必死で止める2人。
白波は再びリアルマーメイドに戻ってきた。そこへ金魚がやってくる。カメラに興味を示し、撮らせてもらう。美砂を忘れている金魚は、お姉さんモデルになってよ!と頼む。白波と美砂が恋人だと勘違いした金魚は、2人を並ばせて写真を撮る。そこへ漂太がやってくる。再び説明を受ける金魚。美砂が自分の恋人だと説明され、驚く金魚。

夕刻。漂太、航、美砂、金魚はリアルマーメイドで飲んでいた。今日が花火大会で良かったと笑う航。花火大会のあとにも花火をやろうと、金魚は美砂と一緒に花火を買いに行った。
航は金魚のことを漂太に尋ねる。漂太の車で金魚の婚約指輪を買いに行こうとしていたとき、事故に遭った。それが原因で金魚の記憶が10分しかもたなくなってしまった。だから一緒に住んで酒屋の手伝いも一緒にしている。一生3人でいるつもり?おかしいで、と責める航に、これでいいと言う漂太。また「線香花火」を歌って女の子にキャーキャー言われよう、と提案する航。
白波が怪しい男3人を連れてきた。ビーチでナンパしていた3人のせいで、女の子が迷惑している。その3人は、航の腹違いの弟たちだった。太(斉藤)、平(溝口)、洋(西田)、3人合わせて太平洋。
金で解決しようとする航に、金はいらない、バカにするなと怒る白波。逃げていく3兄弟と、それを追う航。
白波のカメラに興味を示す漂太。金魚が撮った白波と美砂の写真を見て驚く。無理やり撮らされたと言う白波に、俺の従兄弟がごめんと謝る漂太。

花火大会。いなくなった金魚を探す美砂。津は、金魚に関わるな、先の見えない恋愛は止めろと言う。どれだけ心配しても、あいつは何も覚えていない。おまえはそれで幸せなのか?
金魚が見つかったとの電話に、走りだす美砂。寝ている金魚を見守っている漂太。
美砂のことを夢に見ている金魚。ハンバーグあげない、と寝言を言う金魚に、なんでもいいからちょうだい、と泣き出す美砂。目を覚ました金魚は、またすべてを忘れていた。走り去る美砂。

夜。漂太は1人でギターを弾きながら「線香花火」を歌っている。
白波の前に美砂が現れた。白波に抱きつき、このままでいさせてと言う美砂。
起きてきた金魚に、写真を見せながら説明を始める。美砂が自分の恋人だと聞き、テンションが上がる金魚。2人で楽しそうに歌っている。

前編はここまで。
硲さんと小川くんの歌う線香花火がテーマソングになっていて、何度か流れる。オープニングの生歌とハモり具合が違う。収録がんばったんだねぇ。Aメロは小川くんリードでサビは硲さんリード。声質が似てる2人なので、聞いてて気持ちいい。後編でも歌ってくれると嬉しい。航がやる気満々だったので、きっと歌ってくれるはずだ!小川くんの高音がステキ。グダってるときもあったけど、歌上手いよね。硲さんは言わずもがな。

硲さんはシリアスな役で遊びどころが少なかったけど、一番遊べる長田さんと2人のシーンはめちゃくちゃ楽しそうだった。今日は地理ができないことが露呈してたけども…。
石橋さんの役は何故いつもエロいのだろうか。山田さんにキスを迫って思いっきり避けられていた。恋人役なのにw美砂を諭すシーンとのギャップがヒドい。
関さんの愛知弁は凄いな!何言ってるか全然わかんない!明るく声が大きくお喋り、というキャラをきっちりこなしていた。素晴らしい。
山田さん可愛い。恋人役の石橋さんに甘えてる姿が可愛い。ただ振り回されて石橋さんと2人でぜーはーしてたけど。歳だからしゃーない!って。
松尾さんは底抜けに明るいのが物悲しい役。きょとんんとした表情が素晴らしい。イシハザ班とはいえ、タイトルが金魚だから松尾さんがキーなんだよね。
長田さんはカッコイイカメラマンの役、なんだけど、擬音が多い。ミーンとかギッギとか、硲さんが思わず笑っちゃうような仕込みもする。千秋楽はカメラの中にエビフライとタルタルソース。
小川くんは大財閥の御曹司でアホな子。オープニングではマトモだと思ってたのに、7年後の時点で擬音ばかりのアホな子に…。でも漂太を諭す、石橋さんと同じ立場の役でもある。豹変っぷりはさすが。
西木くんは警官なんだけど、みんなに子ども扱いされるヘタレな子。石橋さんにベッタリなので、親がいないとか裏設定がありそうな感じ。コケ方について毎回エンディングで言われてたけど、千秋楽は見事に1回転半してた。
倉田さんは気の多いヒロイン。後編は誰とくっつくのやら。チョコプラに無茶振りされるわ、硲さんにお尻わしづかみされるわ、散々だね!
ダイナゴン3人とも強烈なキャラ。声も大きいし見た目も三者三様でわかりやすいし、1年目なのに凄い。小川くんも入れて4バカな感じが好き。

後編もすぐに始まるので出演者は大変だろうけど、今から楽しみ。
丸山さん脚本はキャラに愛着が沸く。個人的な好みも加味してるけど、おバカな航がやっぱり好きだな。あと津と凪子のカップルも可愛らしい。
後編こそはカラーパンフ当たるといいな。3回見たのに一度も当たらず。私も欲しい…。

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