神保町花月「BUSS」

@神保町花月 13:00 A4

楽しかった裏9期班も終演。楽しくも悲しいストーリーまとめ。

女の悲鳴。足音。サイレン。サングラスにマスク姿のカメラを持った男(西島)が走り去る。

白いスーツにメガネ姿の三浦靖子(橘)が歩いている。キムタクのお面を被った男との会話。取手くん…。
取手くんじゃねぇよ!佐川(中村)が叫ぶ。捜査会議始まりますよ、と道端(江崎)が入っていくる。デカ長の雷(文田)も入ってきた。昨日プロファイリングの参考に「あすなろ白書」見てたから、と言い訳をする靖子。
高架下で人気モデルが腹を刺され殺害された事件、顔には「ブス」と書かれていた。殺害されたモデルと同じ雑誌で活躍しているキタカワケイコ(新実)のファンだという道端。

ベテランパパラッチの井下(根建)は、後輩の渋谷(西島)のスクープ写真が何度も週刊誌のトップを飾っているのが面白くないようだ。しかし渋谷は井下を相手にしていない。

仕事を終えたキタカワが歩いていると、その後を付けていく渋谷。キタカワの悲鳴。
佐川と道端に事情聴取を受けているキタカワ。右腕に包帯を巻いている。別の事件で呼び出された佐川の代わりに、靖子が入ってきた。
顔を狙ってナイフを振り下ろされたため、犯人の顔は見ていないというキタカワに文句を言う靖子。しかし道端の「モテ服」という発言に興味を示した靖子は、調書をハサミで切ってメモしなさいと無茶苦茶なことを言う。キタカワが差し出したハサミで切ろうとするものの、全然切れない。イライラする靖子に、服の情報をメモして渡すキタカワ。
靖子の通称「BUSS」を不思議に思うキタカワに、靖子は説明する。人はその類まれなる観察力は脳に直接語りかけてくるようだと形容する。脳が語る、ブレインスピーキング、略して「BUSS」。
靖子は服のメモを持ってさっさと出ていった。

再び捜査会議。重要参考人として名前が挙がったのは、渋谷だった。写真を見て、悪そうな顔だと言う佐川。イケメンだと言う靖子。任意同行して歌わせて(隠語:自白)やると息巻く佐川。任意同行してカラオケに行ってホテルに行って…とニヤニヤする靖子。
出ていった2人を追うように道端も出ていこうとするが、デカ長に止められた。キタカワさんの護衛を頼む。犯人がまた襲ってくるかもしれない。
部下たちを送り出したデカ長は、「みーちゃん」と赤ちゃん口調で電話する。もちろん誕生日覚えてるよ!とデレデレ。

キタカワが写真を持って立っている。小学生女子(橘)が男子(根建/中村)に虐められて泣いている。POISONを歌いながら出てきた尾崎(西島)は、ケイコ泣くな!泣いたら負けだぞ。俺が守ってやるから!と励ます。
尾崎くんか…とキタカワが写真を眺めていると、チャイムが鳴った。
家に訪ねてきた道端を招き入れる。緊張しまくりな道端がクローゼットの服を見たがると、キタカワが抱きついた。本当は1人で怖かったの。僕が守ります、と宣言する道端。
キタカワを外に誘う道端。

渋谷に接触する佐川。手段を選ばないやり方でスクープを撮っているというウワサのある渋谷を同行しようとするが、表面上は仲良さそうに見えても裏では腹の探り合いの世界にいる人の言うことを信用するのか?と受け入れない。
キタカワが着ていたモテ服を着てみかんの入った紙袋を持った靖子が渋谷とぶつかる。みかんを拾おうとした渋谷の手と靖子の手が触れ合い、「ラブ・ストーリーは突然に」が流れる。渋谷に興味津々な靖子。見た目だけのモデルなんて大嫌いだと言い切る渋谷の言葉に照れる靖子。だからモデルを襲ったのか?と詰め寄る佐川を無視して去っていく渋谷。渋谷が落とした写真を拾う靖子。

お化け屋敷に入り、お化け(文田)と楽しそうに遊ぶキタカワと道端。
露天商(根建)が広げている商品の中にミサンガを見つけて購入しようとするキタカワ。お姉ちゃん可愛いからタダでいいや、と笑う露天商。「似顔絵猫きます」というスケッチブックでぼったくろうとした露天商は、道端が見せた警察手帳に驚いて逃げていった。
2人が雨宿りをしていると、モテ服を着た靖子がぶつかってきた。東京ウォーカーを手に去っていく。
キタカワは今日のデートのお礼だと道端の手首にミサンガを巻いた。

露天商がカメラ片手にガッツポーズをしている。彼は井下の変装だった。今まで絶対に撮られなかったキタカワケイコのスクープ写真が撮れたと喜ぶ。
そこへ渋谷がやってきた。いくらだ?と詰め寄る渋谷を突き飛ばす井下。スクープは自分で撮れと譲らなかった井下も、1000万出すと言われ態度を豹変させた。一筆書かせ、メモリーカードとカメラを投げ捨てた。
蹴られて倒れている渋谷を助け起こす靖子。一人で喋る靖子を置いて立ち去る渋谷。

キタカワと電話する道端。小学生の頃に虐められていたとき、いつも助けてくれた尾崎くんが初恋だったと語るキタカワ。道端はその尾崎くんに似ていると言われ、僕はケイコさんの味方ですから!と宣言。

顔が悪いと辛いのよね。バリアフリーにならないかしら。メガネを落とす靖子。俺がおまえのバリアフリーになってやるよ。メガネを拾い、自分で掛ける男(西島)。おたくそっちの方がいいよ。柊二…。
そこへ入ってくる佐川。昨日プロファイリングの参考に「ビューティフルライフ」見てたから、と言い訳をする靖子。
最初に殺害されたモデルと渋谷が写真を手に口論していたという目撃情報を得た佐川は、道端を連れて出ていく。道端を呼び止めたデカ長は、君の気持ちを大切にしろと肩を叩く。

キタカワの部屋に来た道端。しかし家には誰もいない。ミサンガが切れている。電話も繋がらない。胸騒ぎがする!と走りだす。
歩いているキタカワ。それを追う渋谷。走りだした渋谷の手から写真が落ちた。
佐川と道端、靖子は現場に来ていた。殺害されたのは、渋谷だった。現場には遺書が残されていたが、靖子は渋谷さんの書いたものではないと言い、落ちていた写真を手に渋谷の部屋へと向かった。
道端がどこかへ電話すると、近くからバイブの音が聞こえた。すぐに電話を切り、携帯を拾い上げる道端。佐川の誘いを断り、行く場所があるからと走りだした。

道端はキタカワの部屋の前に来ていた。玄関前で躊躇している道端の後ろからチャイムを鳴らす靖子。
部屋へ招き入れたキタカワにみかんを投げる靖子。キタカワは左手で受け止めた。携帯出なかったから、と言う道端に、キタカワは携帯を落としてしまったと笑う。
キタカワに事件の報告をしようとする道端。犯人は…あなたよね?靖子が口を挟む。モデルを狙った事件に見せかけるために自分も怪我をしたように装った。
犯人は右脇腹を刺されていた。犯人は左利き。とっさに襲われたのなら利き腕で庇うはず。右腕を怪我しているのはおかしい。キタカワに渡されたハサミは左利き用。だから靖子は上手く切れなかった。
動機はなんだっていうの?と尋ねるキタカワ。それはあなたが一番知ってるでしょ?知られたくない過去を知られたからじゃないの?渋谷さんの部屋に卒業アルバムがあったわ。
靖子の言葉に態度が豹変するキタカワ。彼女は整形だった。
そうよ、あたしがやったのよ。人の不幸をネタに稼ぐ奴らなんて最低。綺麗だからなんでも許されるなんて、美人が大嫌い!だから顔を傷モノにしてやったのよ。
キタカワに手錠をかけようとする靖子に銃を向ける道端。渋谷に罪を押し付け、キタカワに逃げろと言う。立ち去ろうとするキタカワに、なんとも思わないの?と靖子が問う。
渋谷が持っていたという2枚のキタカワの過去の写真を見せる靖子。1枚は写メをプリントしたもの、1枚は普通の写真。渋谷さんは殺されたモデルから写真を奪ってあなたを守ったのよ。もう1枚は自分で撮ったものね。どうやってそんな古い写真撮ったっていうのよ?尾崎さんって言えばわかるかしら?彼は小学校卒業後に両親が離婚して、母方の姓になったようね。スクープを撮るために手段を選ばないんじゃない、あなたを守るために手段を選ばなかったのよ。あなたは一番の味方を自分の手で殺したの。それでも逃げるっていうの?
尾崎くん…泣き出すキタカワ。もう泣かないって決めたのに。尾崎くんが泣いたら負けだって言うから。

そこへ入ってくるデカ長。大きなねずみを捕まえたよ。連れてこられたのは井下だった。ミサンガに仕掛けていた盗聴器でここの情報を得ていた。しかしデカ長に脅されて去っていく。
靖子は言う。本当は彼女が犯人だってわかってたんじゃない?だからそんなに庇ったんでしょ?道端のズボンのポケットから、キタカワの携帯を取り出す。信じたくなかったから…。
デカ長の携帯が鳴る。「みーちゃん」と電話するデカ長。若い彼女?と聞く靖子。みーちゃんは、昔デカ長が担当していた事件で逮捕した女性の娘だった。獄中で無実を訴えながら亡くなった女性の娘を引き取った。親戚ということになっている。事件に私情を挟むということは、すべての責任を負うということだ。
道端に逮捕されたいと言うキタカワ。キタカワは靖子に問う。いつから私が怪しいと思ってたの?最初に署に来たときからよ。あなた顔を褒められても全然嬉しそうじゃないんだもの。さすがね。
あたしのこと誰だと思ってるのよ?脳が語る、ブレインスピーキング、略して「BUSS」よ。

セピア色の映像が流れる。
キタカワ(橘)が遠足で蝶の写真を撮ろうとしている。尾崎(西島)は写真に興味がない。蝶は難しいから友達を撮りなよと言う尾崎に、友達いないから尾崎くんにカメラあげる!とカメラを差し出す。じゃあそのカメラで俺が撮ってやるよ。振り返ったキタカワを撮った尾崎。可愛い笑顔いただきました!

キタカワ(新実)が笑う。尾崎くん、カメラマンみたいだったよ。尾崎(西島)が笑う。ケイコちゃんこそ、モデルみたいだったよ。

ストーリーは秀逸だし演出も不思議で美しいし、良い公演だった。オープニングの「BOSS」パロディ映像が凄すぎて笑える。
ふんだんに盛り込まれた9期のイチャイチャも長いけど楽しい。靖子のトレンディドラマ好きも懐かしくて良い。キムタク大好きなのはわかったw
囲碁将棋班とはいうものの、裏9期班、エリヤン班だったのでは…。橘さん主役だし西島さん一番いい役だし。エリヤンファンなので嬉しかった。
橘さんが女役?と思ってはいたものの、徐々に可愛く見えてくる不思議。キャラものが上手い。漫才中に演じているキャラのようで、違和感なかった。ばっちりメイクもステキ。
この公演の歓声ポイントといえば、回想シーンでの尾崎登場とお化け屋敷での文田さん暴走でしょう。POISON歌いながら出てきた西島さん、サングラスに革ジャンにスタンドマイク。カッコイイし歌上手い。文田さんは客席に飛び降りてきてた。A列入口側が何故か空いているという奇跡。いつも空いてる!と席に座る。今日は私の隣が3席も空いていたので、案の定飛びかかられて隣に座られたw前回見て知っていたので、来るとは思ってたけど。ビックリした。

中村さんが泣きの演技をしたいと言っていた。いつも江崎さんだものね。たまには見たいよね。花曇のシリアスなシーンは泣けたよ。
奇抜探偵のように、別の事件でも見てみたいな。西島さんの役は死んでるから別の役で。行けると思うんだけどなー!

[Alright!! – Superfly]

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