犬の心とライスのコント~バタバタしたお話~

@ヨシモト∞ホール 19:00

押見とライスのコントから、池谷さんも加わった今回。ずんぐりむっくり4人組。

佇む関町。押見がやってくる。
関町「ちょっと、いくらあたしがセクシーだからって、舐めるように見ないでよ!」
押見「殴っていいか?」
関町「例のもの持ってきたでしょうね?」
押見「ああ、ちゃんと捕まえてきた」
押見に連れてこられる田所。目を閉じたまま直立不動。
押見「いいだろうこれ!黒光りしててさぁ」
関町「ちょっと何よこれ!こんなずんぐりむっくりしたの頼んでないわよ!もっとシュッとしたの持ってきなさいよ!」
押見「シュッとしてるだろう。脚なんてこんなに長い」
拳銃を構えた池谷が駆け込んでくる。
池谷「不法取引で逮捕する!」
押見「俺達はこれが可愛いって言ってただけなんですよ。頬ずりしたいくらい可愛いって。なぁ?」
関町「え、ええ。頬ずりしたくなってきたわ」
押見「頬ずりしちゃえよ」
田所に頬ずりする関町。カッと目を見開き、走り去る田所。追う関町と押見。それを追う池谷。

オープニング。タイトル、コンビ名が表示される。
逃げる押見、追う池谷。逃げる田所、追う関町。

椅子に座っている池谷と、パーティ用の三角帽子をかぶっている関町。
関町「池谷さんってお仕事何されてるんですか?」
拳銃を取り出す池谷。
池谷「八百屋だよ」
関町「え?」
池谷「うっそー。池谷ドッキリ成功!本当は刑事でした!」
関町「引っかかってないんだけどな……。じゃあ刑事ドラマみたいにあだ名とかあるんですか?」
池谷「俺はハードボイルドだ。白ハードボイルド」
池谷に電話がかかってくる。
池谷「こちらほうれい線」
吹き出す関町。幸せのカラス事件について話している池谷。
関町に押見から電話がかかってくる。
押見「ごめんごめん、おまえの誕生日プレゼント探してたら遅くなって。ファミマにスライム肉まん置いてないんだよ」
関町「あの人なんなんだよ!知らない人と2人はツラいよ」
押見「おまえが誕生日会にぎやかにしたいって言ったんだろ。もうすぐ田所ってやつもそっち行くから。常識人だから大丈夫」
電話中にやってくる田所。ボサボサのロン毛だが挨拶はしっかりしている。
関町「池谷さんと田所さんって、知ってるのか?」
押見「いや、別々の友人だ」
しかしすぐに意気投合している池谷と田所。
関町「スライム肉まんはいいから早く来てくれよ」
押見「いや、あと3件まわってから行く。俺は勇者だ!」
電話が切られ、池谷と田所の間に座る関町。
関町「田所さん何のお仕事されてるんですか?」
田所「絵描きです。メスの鳥を専門に書いています。丸っこいフォルムとか、ペロッとしたくなるでしょ?」
関町「この人も変だよー。その髪は何故伸ばしているんですか?」
田所「願掛けしてるんです。セックスできるまで切らないって」
池谷「もう5年も伸ばしてるんですって」
池谷が今追っている事件は、幸せのカラス事件というデート商法。セクシーカラスと呼ばれる女性が男を騙し、高額のカラスの剥製を売りつけるというもの。
田所「で、その女性とはどこで会えるんです?セックスさせてくれますかね?」
押見が到着する。スライム肉まんは手に入らなかった。
池谷「おまえ勇者だろ!絶対見つけてこいよ!」
田所「4人分買ってこいよ!」
勇者だとおだてられ、拳を突き上げて出ていく押見。
関町は池谷と田所から誕生日プレゼントの歌をもらうことに。初対面なのにドリカムの「Happy Happy Birthday」をハモる2人。
仕方なく用意したという関町へのプレゼントは、池谷からは警棒、田所からはメスの鳥の絵。とはいえ、何かのエンブレムのような絵。
再び押見が帰ってくる。バイクのヘルメットが無いと言っていた関町のために、スライム肉まんの代わりにヘルメットを買ってきた。喜んでかぶってみる関町。
池谷「あれ?ちょっとこの警棒と絵も持ってみてください」
田所「勇者だ!」
剣と盾を持った勇者のようにも見える関町。勇者だとおだてられ、スライム肉まんを探す旅に出かけていく。
田所「スライム肉まんって期間限定でもう売ってないらしいですよ?」
押見「まぁ面白いからいいか」
そこへ関町宛の荷物が届く。彼女からのプレゼントだと言っていたのが気になり、開けてみる押見。
出てきたのは、カラスの剥製。

コンビニでバイト中の池谷は刺激を求めている。田所は適当に稼いでギターを買おうと思っているバンドマン。
池谷は休憩に行き、田所が1人残される。次のライブの音源を聞こうとイヤホンを付けてノリノリ。
そこへキョロキョロしながら入ってくる押見。
押見「強盗だ!」
拳銃を構え田所の耳元で叫ぶが、目を閉じてイヤホンを付けている田所は無視し続けている。
休憩を終えた池谷が、うるせーよ!と言いつつ出てくる。
池谷「強盗怖いよ~~~!誰か助けて~~~!」
ヘルメット、警棒、鳥のエンブレムの絵を持った関町が入ってくる。
関町「あのー、お取り込み中すみません」
押見に銃を向けられた関町は、驚いた勢いで警棒で銃を叩き落とし、ペコペコと謝った勢いでヘルメットで腹を頭突き。
池谷「勇者強い~~~!」
田所「ありがとうございます。お礼になんでも言ってください」
関町「スライム肉まんが欲しいんです」
田所「販売終了しました」

歩いている関町と池谷。紙袋を持った田所を二度見する池谷。
池谷「あれ?もしかして田所さん?」
田所「あー、先日はどうも」
池谷「あ、こちらは上司です」
関町「どうも」
池谷「田所さん髪切りました?てことは……」
田所「そうなんですよ」
池谷「じゃあ彼女ができたんですね?」
田所「ええ、愛し合っています。愛し合うっていいですね」
関町「髪を切ったから彼女ができたの間がよくわからないんだが」
そこへ押見が走ってきて田所の持っていた紙袋を引ったくる。
慌てて追いかける田所。
関町「追うぞ、ほうれい線!」
池谷「はい!」
押見「ここまで来れば大丈夫だろ。チョロイもんだぜ」
紙袋を開けてみる押見。
出てきたのは、カラスの剥製。

張り込みをしている関町と池谷。
セクシーカラスのパートナーである財前(押見)を監視している。
関町「財前がセクシーカラスにカラスを提供しているらしい」
池谷「カラスを素手でガッと捕まえるらしいですよ」
30代の哀愁を漂わせまくる財前。
財前「乾燥してるな……本日の大気……不満である」
関町「うるせー!」
財前「てんとう虫か。仕方ないな、春までのホームステイだぞ」
池谷「うるせー!」
鳥かごを開ける財前。カラス(田所)が入ってくる。
カラスを捕まえる練習をしている財前。財前が苦しがり倒れたところを心配そうに覗き込むカラス。カラスをガッと捕まえる財前。
財前のもとに金髪の女(田所)が訪ねてくる。
関町「あれがセクシーカラスか?しかしブスだなー」
池谷「僕が今まで見た女の中で一番ブスですね」
財前「……チェンジ」
去っていく女。
関町「デリヘルか!」
今度は赤毛の女(田所)が訪ねてくる。
関町「今度こそセクシーカラスか?しかしブスだなー」
池谷「どうせまたデリヘルですよ」
財前「OK」
お金を受け取って喜ぶ女。
女「アリガトゴザイマス。これで国の両親に仕送りデキマス」
関町「いい子だー!ああいう子に日本で頑張って欲しい……って、違う。セクシーカラスは来ないのか?」
池谷「すみません、来るという情報だったのですが……」
張り込みを止めて帰ろうとする関町。その場に残る池谷。
関町「このままここにいても財前とあの女がごちょごちょするだけだぞ?」
池谷「すみません」
関町「もしかしておまえ……見たいのか?」
池谷「すみません」
関町「今日は長丁場になりそうだ!」
池谷「すけべ先輩!」

佇むセクシーカラス。財前がやってくる。
セクシーカラス「ちょっと、いくらあたしがセクシーだからって、舐めるように見ないでよ!」
財前「殴っていいか?」
セクシーカラス「例のもの持ってきたでしょうね?」
財前「ああ、ちゃんと捕まえてきた」
財前に連れてこられるカラス。目を閉じたまま直立不動。
財前「いいだろうこれ!黒光りしててさぁ」
セクシーカラス「ちょっと何よこれ!こんなずんぐりむっくりしたの頼んでないわよ!もっとシュッとしたの持ってきなさいよ!」
財前「シュッとしてるだろう。脚なんてこんなに長い」
拳銃を構えた池谷が駆け込んでくる。
池谷「不法取引で逮捕する!」
財前「俺達はこれが可愛いって言ってただけなんですよ。頬ずりしたいくらい可愛いって。なぁ?」
セクシーカラス「え、ええ。頬ずりしたくなってきたわ」
財前「頬ずりしちゃえよ」
カラスに頬ずりするセクシーカラス。カッと目を見開き、走り去るカラス。追うセクシーカラスと財前。それを追う池谷。

逃げる財前、追う池谷。逃げるカラス、追うセクシーカラス。

10分ほど余ったのでトーク。
今回から池谷さんが加入したことで、作家のゴージャス村上さんは池谷さんをダメに書けないと悩んでいた。以前の3人のコントはダメ人間しか出て来なかった。
4人とも黒いタートルネックと黒いパンツ、黒い靴。ずんぐりむっくり4人。特に押見さんと田所さんが似ている。池谷さんいわく、田所さんの脚の短さはダントツ。
財前のコントのうるさい言葉は押見さんのツイートから抜粋。特に意識せずにつぶやいていた押見さん、どれが村上さんの言う「うるさい」なのかわからない。
押見さんのツイートをまとめて書籍化しようと提案する池谷さん。やりましょう!と急にテンションが上がる関町さん。

関町さんがまさかの女役で始まったコント。全部が少しずつ繋がって、最後がオープニングと同じ展開になってどよめきが起きた。この展開は見事。
年1くらいでやりたいと村上さんが言っていたけど、年2くらい見たいなぁ。

コメントを残す

*