モクレン第7回単独公演「ボクのおんがえし」

@本所地域プラザBIG SHIP 19:30

休止前最後の単独公演。有終の美を見届けるよ!

会場に入ると、舞台上の椅子に座ったモクレンの2人に出迎えられた。前説ならぬ、ビフォアトーク中。
お客さんが少なめなので、気を遣ってくださいね!?大きな声で笑えば、あとから思い返したときにモクレン面白かった!と脳が勘違いするはず!
矢島さんの地元、墨田区での開催。鹿児島出身の野村さんは思い入れはないようだ。墨田区の良い所は?平均年齢が高い…?と野村さん。若者が集まらない街。23区内では珍しく、大学のない区。
演劇の公演だとストーリーの事前説明があるけど、お笑いはない、不親切だよね?と矢島さん。矢島さんの勢いと圧力に、セミナー感を出すな!と宥める野村さん。
のんびりトークから通常の前説へ切り替えて、拍手と声出し。

「ON」
父の紹介の勤務先へ面接にやってきた野村さん。普段は芸人をやっている。何の仕事をするのかわかっていない野村さんに、店長の矢島さんが仕事の説明。恩を返すサポートセンター。恩を返したい相手へのサプライズを手伝ったり、恩を早く返せと請求したり、恩返ししたい相手が亡くなっていた場合に降霊したり。霊感商法!?練習のため、坂本龍馬を降霊する野村さん。
怪しげなボタンの脇に「ON」のパネルがある。つい押してしまう野村さん。緑のガスが吹き出し、人から受けた恩を仇で返す体質になってしまった。大人の態度を取る矢島さんへ感謝の気持ちを表しつつも、暴力を振るい続ける野村さん。「NO」!

オープニング映像。走る2人。過去の単独チラシが次々に現れる。打ち合わせ中の2人。野村さんは何故か裸足。

「穏」
夏期講習で自習中の矢島さん。現れた野村さん、矢島さんの隣に座り、リュックを2人の間に置く。間というか、矢島さん寄り…。机を動かしたり倒したり、無言の2人の賑やかな攻防が始まる。

幕間映像。スポッチャでスポーツ対決。前回の単独公演の幕間映像、アスレチック対決の矢島さんが再び流れる。やりたくない矢島さん。嫌すぎて、ソフトテニスでサーブが打てない夢を見た。

「音」
10年ぶりの同窓会後、夜の公園で話をする3人。野村さんの仕入れた怖い話を聞きたくない矢島さん。聞こえないように耳を塞いでおけよ。…聞こえる?聞こえない!

幕間映像。スポッチャでスポーツ対決。体操着に着替えた2人。赤白帽の矢島さん。ストラックアウトに挑戦。ボールを受け取る時点で、すでに笑われる矢島さん。受け取り方が物乞いみたいだよ!ロボットのような投球フォームで投げる矢島さん。

「温」
アイツ遅いなー!誰かを待っている矢島さん。筋肉の里からやってきた野村さん登場。ランニングにホットパンツ姿。筋トレが結果にコミットしてない野村さん。コンビニバイトでのクレームが多い、と店長の矢島さんが嘆く。筋肉=サラダチキン。

幕間映像。スポッチャでスポーツ対決。バブルサッカーに挑戦。始まる前からすでに起き上がれない矢島さん。ボールではなく矢島さんをゴールする野村さん。カメラマンにまでいじめられ、戦意喪失する矢島さん。野村さん不戦勝。

「御」
うまいこと言う大明神のおなーりー!お客さんからお題を貰って、その場でうまいこと言う矢島さん、もとい大明神。まずは野村さんとともに漫才から。イケメン、メダル、墨田。オリンピック選手も凄いけど休まず働くサラリーマンも金メダル!金属(勤続)だけにね。
次はミュージカル。ざぶとん、カーテン。落語家を目指す青年は師匠に弟子入りして10年、何も教えてもらっていない。しかし寝てばかりの師匠は、弟子に忍耐を教えていた。カーテンが開き、そして人生の幕が閉じる。思わず感動した野村さん。
2代目大明神に任命された野村さん。とうふのめだか。大明神のピアノ付き。めだかを捕まえて豆腐に入れて食べる人間。脳みそを乗っ取っためだか、半魚人になる。ウォー!!!

幕間映像。スポッチャでスポーツ対決。インラインスケートに挑戦。カメラに見切れた状態で転倒する矢島さん。倍速で再生すると、チャップリンのような動きに。大学の体育の授業でインラインスケートをやっていた矢島さん。出席すればAがもらえると聞いていた授業でCだった。

「園」
おゆうぎの時間。園児におゆうぎを教える矢島先生。数え歌から。数字の1はな~あに♪人の顔♪3の人は「ウォーッ」と叫び、4の人はインラインスケートを履いている。「Cだったよ」
はたらくくるま。自家用車。テトリス。てーてててーてててーてててーてて…♪
絵描き歌。かわいいコックさん。不老不死の可能性は…。思想とメッセージが強い矢島先生。可愛い国産。

幕間映像。作家の甲斐さんも入れて、インラインスケート鬼ごっこ。まずは甲斐さんが鬼。ロックオンされる矢島さん。カメラが追い切れないスピードで転倒する。最後は矢島さんが1周できるようにレクチャーする野村さん。謎の太極拳ポーズでカーブを曲がる矢島さん。無事に1周クリア!その後、1週間もの間、筋肉痛に苦しんだ矢島さん。

「怨」
街中で占いをしている女(矢島さん)。「OZ」の看板。通りがかりの野村さんを捕まえる。占いたいんですぅ~!当てちゃいけないことまで当てると評判の占い。恋愛占い。30歳までに結婚できるわよ、あたしが結婚してあげる!!!ダッシュで走り去る野村さん。ダッシュで追いかける占い師。呪いが掛けられる力を持っている占い師。嫌な上司の連絡先をここに書いて。あとは私が無言電話を100回掛ければ…。占いは裏がない、つまり表もない、おもてなしの心が大事。ダッシュで走り去る占い師。

「恩」
恩を仇で返す人間になったボクは、帰りの電車で顔色の悪いボクに席を譲ってくれたサラリーマンを殴ってしまった。家に帰ると、母親が美味しい夕飯を作ってくれていた…。
かーちゃんの夕飯は美味しいな~。かーちゃん山に捨ててこよう!
店長から話を聞いていた父(矢島さん)がやってくる。仕事を紹介してくれてありがとう。息子の感謝の言葉を聞いて疑問に思う父。ウソついてない!?
言い合いになり、ついに息子に向かって出て行け!と言ってしまう父。一度出て行った息子は、通帳を持って帰ってきた。なんだよこれ、100万振り込まれてる…。毎月5万を振り込んでいた父。芸人を志す息子に、こんなときが来ると思って貯めていた。ビッグになったら帰って来い。泣きながら父に抱きつく息子。が、今回もまた感謝の言葉のみ。これもウソかよ!?涙で緑のガス成分が流れ出た息子。本当に感謝の気持ちを父へと伝える。
ふたつの意味で、いいガス抜きになったな!

エンディング。あの怪しげなバイトを続けている野村さん。師匠に恩返しをしたい落語家の弟子。降霊する野村さん。

7割がインプロだという単独。ラストのオチまで即興!大明神のミュージカルで生まれた落語家が再び。高齢の師匠はお亡くなりになったのね。たとえインプロでもその後のストーリーが想像できる余地があって素晴らしいね。
穏が好きだなー。サイレントでドタバタする2人、表情と間だけで感情が伝わる感じ、楽しかった。折り畳みの机を活用した攻防が面白かった。矢島さんの危機w
あとは以前スライドで見た数え歌が手描きになった。矢島さんの描く絵が可愛らしい。思想強過ぎなメッセージが縦読みになるとは。国産…ここでも車…?
野村さんの筋肉キャラとか矢島さんのヤバい女キャラとか、恒例になりつつあるコントも良かった。とにかく楽しそうで微笑ましい。矢島さんをいじめて楽しんでる野村さんの笑顔が怖いw
冒頭とラストのコント、良い話だったなぁ。こんなコントを書ける矢島さんがスポーツになると途端にダメダメになるのも人間ぽくて良いね!野村さんと甲斐さんは普通だよなぁ。あんなに出来ないもんかね…。すべての能力が頭脳に集約してるとしか思えない!
定期的な単独公演はこれで無期限休止とのこと。残念だけど、仕事が忙しいのは良いことだ。また落ち着いた頃にやってくれたら嬉しいなぁ。

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