零点振動 vol.9

@綜合藝術茶房喫茶茶会記 19:30

前回は諸事情で見に行けなかったので久しぶり。巨大なスピーカーが2機、どーんと置いてあってド迫力。

暗転。佇んでいる界さん。タップシューズを持って歩き回っている一平さん。ゆっくりゆっくり傾いていく界さん。
歩き回る一平さんが界さんの目の前でタップシューズを床に落とす。重量のある金属の音が響き、ビクッとなる会場。
会場の壁にタップシューズをぶつけて音を出す一平さん。界さんの背後にある壁の板を徐々に剥がしていく。
どんどん傾いていく界さん。どんどん壁を倒していく一平さん。
壁が完全に倒れて挟まれる一平さん。

ストップストーップ!
界さんが大きく手を振って、一平さんの動きと市松さんの音響を止める。壁は最後じゃない?なんか…コンテンポラリーダンスになっちゃってない?
えっ、じゃあ最初からやります?最初の暗転から?最初からじゃないと気持ちが入らないんです。
2人が扉の向こうへ消え、市松さんが照明を落とす。

暗転。佇んでいる界さん。ズルズルと床を這っている一平さん。ゆっくりゆっくり傾いていく界さん。
壁に足を付けて床に腹ばいになった一平さんが、椅子を2脚ズルズルと動かしている。
スポットライトの下、高速で腕を振る界さん。腕の残像が見えるほどのスピード。
客席に背を向け跪き、両手を大きく広げて天を仰ぐ。あああ…と泣いているかのようなうめき声を上げる。
椅子に座った2人。椅子の背に身体を預け、うめいている界さん。
一平さんが界さんの足や腕を叩く。ハッと起きる界さん。うなされてたよ。再現するのが恥ずかしいくらい唸ってた。えっ、ホント?
もう20日もここに閉じ込められてるからな…。20時間くらいじゃない?時間の感覚おかしくない!?
お客さんの咳払いに反応する界さん。何か声聞こえなかった?人間みたいな?ええー、怖い!怯える一平さん。人間みたいなスライムが出てきたらどうする!?
スライムなんか怖くないよ、と界さん。怖いよ!こうやって攻撃されるんだよ!と、抱きしめるような動作をする一平さん。それ怖くないでしょ!
こうだよ!?と、座っている界さんの目の前に行き頭を抱え込む。押し問答しているうちに、界さんの背中に回した一平さんの手が外れなくなった。
何この状況…?手が離れないんだって。ほら足も浮いてきた。界さんの足の上に自分の足を載せる一平さん。それ踏んでるだけだよ!
どうにか一平さんの手を剥がそうとする界さん、剥がれた手が別のところを掴み、最終的に界さんの背中に乗る一平さん。これ楽だわ~。
一平さんを背負った界さんが閉じ込められた部屋の中を進む。客席の隙間を歩く。椅子だ!座ろう!一平さんを椅子に座らせると、界さんの身体もようやく離れた。
靴下のまま一平さんがタップを踏み始める。ジッと座っている界さん。市松さんが青白いスポットライトで一平さんを照らす。
立ち上がった一平さん、靴下のままタップを踏み続け、舞台を移動していく。傾きすぎた界さんが、側頭部と肩で自重を支える逆立ちの姿勢に。

良かったんじゃない?椅子に座り、健闘を称える界さん。ホントですか、励みになります。一平さんはタップシューズを履いている。
でもタップシューズは履いてた方が良かったよね。タップ踏み始めてから、履いてないなって気付いたんですよ。
ちょっとそこからやってみようか。最初からですか?途中からでも気持ちを入れられるのがプロだよ!?
じゃあ界くんが逆立ちしてるところから始めましょう。…やってた?やってましたよ!60秒無音で逆立ちして、プルプルして倒れてゴニョゴニョ言ってたところ。
…やってないけどな…いいよやるよ!逆立ちからね!

市松さんが鳴らしていた音響を消し、無音の中で界さんの逆立ち。忠実にプルプルして倒れてゴニョゴニョ言っている。
暗転。一平さんが再び壁の板を剥がしている。床に転がった界さんは、プリンを食べられたことについて誰かに説教しているようだ。
椅子の肘掛け部分に両手を付いて逆立ちする界さん。足がちょうど天井に届き、逆さまに歩いているような状態に。大きく足を開き、徐々に水平方向に回転していく。
倒した壁の板の上で、今度はちゃんとタップシューズを履いた一平さんが本気のタップを披露している。最小限の動きで最高の音を奏でる。素晴らしい。
床に転がってその様子を見ている界さん。起き上がった界さんが、足を伸ばして座った姿勢から、一気に逆立ちへ持っていく凄技を披露。凄まじい…。
逆立ちのまま一平さんがタップしている後ろを通り、ギリギリの距離で足をゆっくりと動かしている。
椅子に座った界さんが客席と一平さんに背を向けて壁の方を向き、片足を高く上げて壁に置いている。
市松さんの掛けた音楽が最高潮に盛り上がるラスト、一平さんがタップの動きと音を綺麗にハメて終わらせた。

良かったよ~!最後のシューッてところが綺麗にハマったね。音楽も良かった!健闘を称え合う2人。
界くんが背を向けてるのも、感じてるなってのがわかって良かったよ。
でも逆立ちはキツいよ、そんなに出来ないから。霊丸2発打ったくらい。幽遊白書好きなんでわかります、と一平さん。
よし、本番はこれで行こう!
3人が扉の向こうへ消えていく。

アフタートーク。
今日は何も決めず、ビフォートーク無しの暗転板付きで始まった。一平さんは界さんが出てから出ていこうと思っていたら、一緒に出ようと言われて早くもノープラン。
客席の後ろに通路を作ってみたので、何回か行ってみた。
まったく喋らないこともあるし、自分ではない何かのキャラクターとして喋ることもある。今回のように素の状態で喋るのは珍しい。界さんが喋ったのを無視しても良かったが、応えたくなってしまう一平さん。
ストップストーップ!をやりたかった界さん。お笑いでいう天丼をやってみたものの、お笑いと違ってオチが無いのでどうすればいいのかわからなくなった。
市松さんの音響が攻めてきていた。いつもは演者に寄り添う支えるような音を出してくれるのに、今日は交通事故が何度か起きていた。どうせ無茶ぶりされるなら無視してやろうと思って!
一平さんは零点振動でタップを踏むのが難しい。どこで入るかタイミングを図っている。

今回はリスタートとメタ表現。即興で演じられたはずのシーンが、演じた2人によって劇中劇のように評価され批判され繰り返す。演者同士の2人、劇中劇における危機的状況に陥った友達同士の2人、なんだか不思議な世界だった。
60秒の逆立ちを強要された界さん、零点振動では意外と貴重なシーンだったり。床に座ってるところからの逆立ちも凄まじかった。サラリとやってのける姿に息を呑む。
ゆっくりと傾いていくシーンからの右腕を激しく振る動きが好き。スポットライトに照らされて、振られた腕が残像を見せる。間違いなく界さんが動かしている界さんの腕なのに、なんだか別の生き物か道具が動いているような錯覚に陥る。
タップシューズを履かず、靴下のままタップを踏んでいた一平さん。私の席の目の前で超絶小刻みに踏むので、座っているだけの私の足が痺れてくるくらいの振動。足元を見ても、ただただ残像が見えるほどのスピードで動いているということしかわからない。どんな動かし方であの音が出ているのやら。
今日の市松さんは攻めてたねwスライムのくだり、喋ってる声が聞こえないくらいのボーカル曲は面白かった!至近距離で2人がゴニョゴニョ喋ってるのに何も聞こえないw
そういえば今日は椅子と壁とタップシューズしか使ってない。机にも乗ってないし、飛び道具持ってこないし、こんなに道具を使わない回は久しぶりに見たかも?
何が起こるのかわからない緊張感と、信頼しているようで貶めあっているような関係性と、やはり零点振動は楽しい。次回も期待。

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