神保町花月「FLAG」

@神保町花月 13:00 E8

わずか2回のチャレンジ公演。初恋タローの神保町花月は久々だと思ってチケット購入。インポッシブルも天狗も長谷川さんも演技上手いから期待大!

花鳥(川田)と手塚(高森)は、後任を決めようと候補者を探していた。
宮津博士(井元)は、100年も続く隣国との戦争を終わらせるため、ある研究をしていた。娘の速魚(長谷川)の彼氏の猿田(蛭田)にも、親戚の奇崎(横山)にも、召集令状が来てしまう。奇崎は、速魚の母のちひろ(松浦)に病気の母のことを頼む。
猿田たちの敵国の兵士、牧村(こうすけ)も、戦争を止めたいと願っていた。彼女の奈々(小川)には、この仕事が終わったら言いたいことがあると伝える。
戦場で流れ弾に当たり、猿田が倒れた。遺体を持って帰還した奇崎は、速魚に内緒で宮津博士の研究所へやってきた。宮津博士は、死者蘇生の研究をしていた。
目覚めた猿田は、花鳥と手塚に見下ろされていた。ここはあの世で、彼らは死神だった。死ぬ直前、「戦争が終わったら速魚と結婚する」という言葉が死亡フラグとなり、善良な性格を見込まれ死神として選ばれた。功績を残せば人間として蘇ることができる。手塚はある国の戦争を止めたため、猿田と入れ替わりに蘇るのだと言う。
敵国の総統が病に倒れ、宮津の死者蘇生の研究を手に入れようとしている。独裁者の存続を止めるため、宮津を殺しにきた牧村。
一時的に蘇った猿田は、牧村や奇崎を止めようとするが撃たれてしまう。悲しむ速魚に、必ず戻ってくると約束した。
再び死神となった猿田は、蘇る手塚を見送る。「神様、ありがとうございます!」花鳥こと神様は、人間の問題は人間の手で解決させようと死神を選んでいるようだ。
そこに牧村もやってきた。「仕事が終わったら一緒に暮らそう」という言葉が死亡フラグとなったのだ。そして奇崎も、「必ず戻ってくる」という言葉を残し、戦場へ行った。
「死神が3人いれば、この戦争も終わらせることができるだろ」
数十年後、再び蘇った猿田は、今度こそ速魚と結婚の約束をした。

鷺沼班、たましい屋さん、FLAGと、あの世ネタが続いた。どれもストーリーの方向が違って面白い。
めちゃくちゃ重いテーマで救いの無い話だったけど、悪い気分にはならなかった。神様役の川田さんが名古屋のキャバ嬢のような髪型だし、高森さんも頭爆発してるし、結局悪いヤツは姿の見えない敵国の総統だけだし。
松浦さんのチョイしゃくれの歌が聞けたw井元さんも一緒に歌ってるんだけど、後から出てくる川田さんまで歌う!なんだか耳に残る…。
こうすけさんと小川ちゃんのカップル役が可愛かった!こうすけさん、静かな演技が上手いな。引き込まれる。漫才のときのような変なキャラも好きだけど。
高森さんは演技に見えないくらい自然だなぁ。上手いとも下手とも普通とも感じない。キャラを自分に寄せてるのだろうか。
インポッシブルも天狗もやっぱり上手い!横山さんのあかんでぃ以外のバリエーションも入ってたな。

オープニングのカッコ良さは期待通り。
死神たちが念力で人間を動かしてる風で、4人が箱を持って出てきて、それを横山さんとこうすけさんが銃で撃つと、端から箱を倒していき、FLAGの文字が現れる。
小道具はすべて茶色のくしゃくしゃな模造紙で包まれている。箱も湯のみもバインダーもボールペンまで。
音楽はアディエマスだろうか。ヒーリング系の壮大な音楽と線を多用した照明が美しかった。

これが2回だけなんてもったいない!もっとやればいいのに。最近はチャレンジ公演が多いなぁ。若手が見られるのは嬉しいけど、もう少し長くやって欲しいな。

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