クレオパトラ単独ライブ「色彩オーケストラ」リメイク再演

@ヨシモト∞ホール 15:00

3年前に行われた単独ライブのリメイク公演。色彩3部作のラスト1作。開演前の会場にはクラシックが流れている。

――小学校の頃、合唱コンクールの指揮者をした。最初で最後の主役になれた。まるで、色彩オーケストラのようだった。

ある日突然、世界から色が消えた。
白いワイシャツ、白いズボン、白い靴。色の無くなった世界で、アラタ(桑原)は本を読んでいる。文字すら消えた本から、色のある世界を想像しているのだと言う。
白いシルクハット、白いタキシード、白いワイシャツ、白いズボン、白い靴。アラタの周りで、何かを探し回っている男(長谷川)。色が無いと困ると言う。

花火
死人に口なし
あるあるマンガ劇場~スポーツマンガ編~

アラタが1人で座っていると、タイシ(吉村)、ラッコ(好井)、トオル(房野)がやってくる。やっと人を見付けた!
真っ白な本を持った中学生(長谷川)が黙って本を読んでいる。普通ってなに?今はこの真っ白な世界が普通だろ?俺に関わるな!と反発する少年に、ムカつく!と殴りかかるアラタ。タイシたちに止められ、初めて人に殴りかかったのかも、と震えるアラタ。同族嫌悪かよ、と鼻で笑う少年。中二病!と罵るアラタに、実際に中2だし、とわざとらしく笑う少年。
色が無くなる前の記憶が無いアラタ。
そこへ色の無い花を持ったシホ(祖父江)がやってくる。急に周りから人が消え、世界から色が消えてしまった。
俺の他にも人がいたんだな!と、バットを持ったガラの悪い青年(黒沼)がやってくる。急に人が消えるから、俺がこの世界の神にでもなったのかと思ったぜ。食料と女を寄越せ、と中学生を殴り倒す。向かっていったタイシもバットで殴られる。アラタは土下座して命乞いをするが、ガラの悪い青年は容赦しない。
やめるんだ!と白衣を着た男(宮川)が拳銃を向ける。
どうせオモチャだろ!?
…試してみるか?


勇者の旅立ち
悪気なし

白衣を着た男は、イリヤスと名乗った。
シホ~~~!と叫ぶナヨナヨした男(井下)がやってくる。エトウと呼ばれた男はシホの元彼で、会社をリストラされたのに真面目に仕事を探そうとしないから振られたようだ。
色が消える前の記憶が無いということに気付いたトオル。世界から色が消え人が消えたのではなく、色の無い世界に自分たちが連れて来られたのかも。
手分けしてこの世界から出る方法を探しましょう!というイリヤスの言葉に、シホとエトウ、トオルとラッコ、イリヤスが走り去る。中学生は、無駄なことを…と立ち去ってしまう。
座り込むアラタに声を掛けるタイシ。思い出したんだ。シホに話しかけられると、小さい頃に母親に怒られた記憶がフラッシュバックする。
なんで俺に優しくすんだよ!とイライラした様子のアラタ。タイシは親指を立てる。俺、おまえのこと友達だと思ってるから!
白い世界は不自然だろ?色んな人がいていいんじゃないかな。俺ここに存在してる?おまえはここに存在してる。しっかり立ってる!
そこへトオルもやってくる。面白そうだからずっと見てたんだ。
青春だ!青春が逃げちゃうぞ~!
3人で抱き合っていると、ラッコが見ていた。…ホモなの?

あぶないアラフォー刑事
一人旅ペンション殺人事件

タイシが走ってくる。
ラッコが、消えました。
身体が透けていって、そのまま消えたんです。
アラタ以外の世界が止まり、白いランドセルを背負った少年(光永)が走ってきた。ねぇ、なにしてるの?ねぇ、友達いる?友達…いない、かな。ねぇ、僕は生きてる?知らねぇよ!
動き出す世界。泣き出す少年。急に無表情で立ち上がる少年。ねぇ、この人誰?
ガラの悪い青年はバットでイリヤスを殴る。拳銃を取り上げ、やっぱり偽物かよ!と投げ捨てる。イリヤス、タイシ、トオルが倒される。
イリヤスの身体が徐々に透けていく。アラタくん、強い人間なんていません!君なら大丈夫だから!
中学生が言う。おまえ友達がやられてるのに助けねーのかよ?
青年に向かっていくアラタ。望み通り殺してやる!とアラタを倒す青年。しかし彼の身体も徐々に透けていく。こうなったら道連れだ!とナイフを取り出し振り回す。うずくまるアラタ。アラタをかばうように立ちはだかるタイシ。
青年が消え、刺されたタイシが倒れた。隣に座り込むアラタとトオル。
アラタ、ありがとう。なんでお礼なんて言うんだよ!なに言ってるんだ、俺たち友達だろ?タイシ、ちょっと待ってよタイシ!

――ピ、ピ、ピ……

ひとりぼっちは嫌だよ、と泣くアラタ。
ねえ、本読んでよ。白いランドセルを背負った少年が本を掲げる。色彩オーケストラっていうんだ。…それ、俺が小さい頃に好きだった本…。
白いシルクハット、白いタキシード、白いワイシャツ、白いズボン、白い靴。なんで無いんだよ!と、何かを探し回っている男。
真っ白な世界、これは、俺が望んだ世界…。
―ピ、ピ、ピ……
やっと気付きました?
僕ね、今度の合唱コンクールで指揮者やるんだ。僕がみんなをまとめるんだよ!僕が主役だよ!タクトを取り出す少年。
あ、こんなところにあったのか!音には色があるんですよ。音楽だって、色彩感のある演奏と言ったりするんですから。大丈夫、私に任せてください。
俺がここにいるって示すんだ。俺はもっと生きたいんだ!戻れ!

世界は色に満ちているんですよ。世界は希望に満ちている。
私は、色彩オーケストラ。
世界に色が戻った。

遅刻する!と慌てているアラタ。それを追いかけてくるラッコとタイシとトオル。退院してから変わったよな?そうか?
アラタ、退院できて良かったな。おじさんとおばさん心配してたし。

アラタ、目が覚めたのね!シホとエトウが泣いている。何かあったら言いなさい。先生!アラタが目を覚ましたんです!イリヤスがやってくる。イリヤス?私の名前はイリエですよ。

タイシ覚えてるか?不良のカミムラに絡まれたとき、逃げてごめん!ずっと謝りたかったんだ。なに言ってるんだ、俺たち友達だろ?だよなー!
色彩オーケストラがタクトを振る。
あ、虹だ!ホントだ、虹だ!
青春だ!青春が逃げちゃうぞ~!4人が盛り上がっていると、ガラの悪い青年がやってくる。逃げ出す4人。立ち去る色彩オーケストラ。
ランドセルを背負った少年が走ってくる。ペコリとお辞儀をすると、開いたランドセルに「おわり」の文字が。

単独ライブの構成に、神保町花月のストーリー、ふたつの色彩オーケストラが融合した。
ペンキを塗っていた老人がいなくなり、指揮者が加わった。アラタは桑原さんが演じ、房野さんは新しくトオルという役を演じた。桑原さんが演じていたエトウは井下さんが演じた。
合間の映像は、単独のときに流していた桑原さんの家で夏を満喫するというもの。2人とも若い。客出しの桑原さんと愛犬ルフィがたわむれる映像もそのまま。
ネタは評判が良かったものを残したのだろうか。また見たいと思っていたものがたくさん見られて嬉しい。
一人旅ペンション殺人事件は、3年前の単独で音響トラブルが起きていたネタだ。今回は何事も無く進んでいた。2人の人物のストーリーが進んで戻ってひとつになる…凄まじいネタだよね。台本見たい。
悪気なしはタイトル見た瞬間にニヤニヤしてしまった。オチに悲鳴があがって、さらにニヤニヤ。桑原さんの女装がなんだか綺麗になっていたよw

無限大ホールはセットがゴチャゴチャしてて色鮮やかなので、真っ白な世界の色彩オーケストラには向いてないんだよね。ちょっともったいない。
スクリーンも小さな方を使っていたから、紙吹雪の映像演出がこじんまりしてて残念。
スタッフロールで単独の様子が流れていたけど、タウンホールに色とりどりの風船が降り注いだんだよ。あれ、感動したなぁ。動きを止めた長谷川さんに紙吹雪が降り注いだのも美しかった。
過去は美化されるとかいうけど、色彩オーケストラに関しては記憶の通りの美しさだった。DVD欲しかったな…。
芝居パートでブロキャスと好井さんがふざけだしたときはゲンナリしたけど、締めるところはちゃんと締める人たちだ。桑原さんの絶叫も良かった。
やっぱり、クレオパトラは素晴らしいモノを作ってくれるよ!

特報。
2013年10月、クレオパトラ単独ライブ開催決定。
「メルヘンパラソル夕日論」
会場、ルミネtheよしもと。

映像での発表に、満員の会場から悲鳴と歓声と大きな大きな拍手が沸き起こった。
おめでとう、ありがとう。

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