空転劇場 Vol.10 技と遊ぶ

@浅草東洋館 19:00

半年ぶり2回目の参加。ゲストの豪華ラインナップと、空転軌道のJINさんがソロパフォーマンスを演じるというのに惹かれて。

オープニング、音楽に合わせて踊りながら登場するMCの目黒さん。それを横目にチラチラ見ながら、どうしていいかわからないといった雰囲気の小林さん。ちょっと待ってテンション合わせに行くから!
出演者のカンペを持ってきた小林さん。小さく折りたたまれた紙を開いていく。折りすぎじゃない!?と突っ込む目黒さん。
最初はスタッフのパフォーマー。スタッフは手伝う人ではなく棒のこと。これを勘違いしてた人がいるんですが…後からわかりますよ、とニヤリと笑う目黒さん。

1.かとけい
キラキラと輝くスタッフを1本、2本、そしてLEDで光るスタッフを2本。とても安定したスタッフ捌き、光るスタッフの回転する軌道が幾何学模様のようで美しい。1mほどありそうな長さなので、もっと広い場所でダイナミックなショーも見てみたい。

2.キヨノカ
紅一点の皿回しクラウン。素顔だけど表情豊かで笑顔がキュート。どこまで計算されてるのか、彼女の動きが笑いを呼ぶ。ラストの皿5枚同時回しは凄すぎた!

3.鈴木 仁
紹介前、仁を呼ぶ儀式があるのでやります!と小林さん。じんじん人生、神保町でじん膨張。言わされる目黒さんと観客。
こんな雑な紹介とは一転、優雅でゆるやかな美しい仁さんの動き。身体のあちらこちらでバランスを取ったり回転したりするシガーボックス、ぶつかる木の音も含めて美しい。ドロップは多かったけど、流れに任せてスタイルを崩さない精神力と魅せる技術が素晴らしい。

4.aki
増えゆくデビルスティック。回すだけじゃなく、棒の上に棒を乗せたものを顎に載せてバランス。4本のデビルスティックを操るバランス感覚と手先の技術が凄まじい。

仁さんとakiさんはどちらも20歳。あの頃の私たちはどんなでしたっけ?とMC2人。それぞれ決めポーズ。こんな感じでしたね。こじらせてましたね。
客席で泣く赤ちゃんに向かって、ハーイ僕ミッキー!と声真似する目黒さん。次は爽やかな人が出てくるのできっと泣き止みますよ!

5.SEOPPI
巨大なカップを抱きかかえて登場。スタッフって聞いたら手伝いの人って思うよね…?デカいカップを舞台に置いて、ダイナミックなスタッキング。どうも床が滑りやすいようだ。落ちたカップを睨み、風向きを確かめたり周囲を警戒したり床の角度を測ったり。積み上げたデカいカップの上に板を置き、普通の大きさのカラフルなカップで音楽に合わせて軽快なスタッキング。どんどん速くなっていく音楽とSEOPPIさんの手の動き。カップを積んだり重ねたりしているだけのはずなのに、まるでマジックを見ているような不思議な感覚。そして最後は世界チャンピオンになったスポーツスタッキングの競技を再現。8.509秒!

★スペシャルコラボ SEOPPI&伊藤佑介
白い玉のけん玉を構える伊藤さん、白いカップを置く和装のSEOPPIさん。2人の手元にはマイク。けん玉で正確無比な音を刻み続ける伊藤さんに、SEOPPIさんが積んだり重ねたりする音が重なる。音楽に合わせて速くなったりリズムが変わったり。息を呑んで見つめる観客。パフォーマンスが終わった瞬間、ため息とともに盛大な拍手が沸き起こった。
次は伊藤さんの持つ長過ぎる糸のけん玉。なんとけん玉の剣を持つSEOPPIさん。伊藤さんが投げ渡す玉を見事にキャッチし続ける。最後は2人でけん玉コラボ!

暗転中、サングラスを掛けた目黒さんが手にクリスタルを持ってポーズを取っている。気付いた人がクスクス笑う。音楽に合わせてクリスタルのパフォーマンス。さすがの華麗さ…なんだけど全体的になんだか動きが奇妙で面白い。同じくサングラスを掛けた小林さんが空転劇場マグカップでクリスタルを受け取って終了。
2日前、小林さんに面白ジャグリングを発注された目黒さん、森田智博さんに貰ったクリスタルを持ってきた。普段はやらないという目黒さんに、今週末にでも上野でパフォーマンスできそうだよ!と称える小林さん。

★特別ミニ企画「セオトーク」
MC2人と、空転劇場Tシャツに着替えてきたSEOPPIさんのトーク。
スポーツスタッキングの競技人口は世界で100万人ほど。パフォーマンスとしてやっているのは今のところSEOPPIさんのみ。大会は年齢ごとに分けられてその中でスピードを競うが、6歳以下から60歳以上まで非常に幅広いクラス分けになっている。4歳から80歳まで参加する。
学生時代にジャグリングを始めて、半年後にスポーツスタッキングに出会って両立していた。音楽に合わせて演技をするルーチンを、スタッキングに取り入れてみたらどうだろう?と思いついたのが始まり。
ショーでやるのはシガーボックスとボール。でも最近のシガーは空を飛ぶんですよ!と熱弁するSEOPPIさん。ショーのときは基本的な技だけやってます。
目黒さんから見たSEOPPIさんは太陽のよう。眩しくて見れないよ!パフォーマンスの壁とかある?スポーツスタッキングというより、カップの人、で認識されたいSEOPPIさん。よりカップになりたいってこと?そうです。
スポーツスタッキングの始め方は?店では売ってないので、ネットで調べて買えば、カップと演技DVDのセットが手に入る。僕も最初はこれで練習しました。今から始めれば日本チャンピオンも夢じゃない!お待ちしてます。

6.内海大樹
京都からやってきたボールジャグラー。白とディープグリーンのボールを重ねながら操る。手さばきというか、指先まで美しい不思議な動きが心地よい。あと単純に指が長くて手が綺麗。後ろのお客さんがシガーボックスみたいな動きだと言っていたのに納得。

7.Shu Takada
3度のヨーヨー世界チャンピオンに輝いているパフォーマー。10年前に優勝したのを今も引きずってる人とは違いますね!僕のことですか!?と小林さん。
オレンジに光るヨーヨー2本、同じ色のTシャツが見え隠れ。アニメーションやロックっぽいダンスも組み合わせつつ、とても楽しそうに笑顔を見せながらのパフォーマンス。縦に回転させたヨーヨーの中央部でもう1本を横回転とか、会場からどよめきが沸き起こる回数が半端じゃない。アクロバティックな動きとヨーヨーの組み合わせがとにかくカッコイイ!ラストの前宙技には、会場から拍手とともに盛大な歓声が上がった。

8.けん玉師 伊藤佑介
コラボでも使っていた長い長い糸のけん玉、けん玉を積み上げたバランス技、わずか数センチのミニけん玉と上半身くらいの巨大なけん玉で笑いとどよめきを誘う。紅白2本のけん玉、糸なしけん玉、高速もしかめの美しい木の音色、会場のジャグラー騒然の3個の玉と2本の剣を使ったジャグリングのようなけん玉パフォーマンス。
大道芸で何度も見ているのに、何度見ても新鮮に驚くし、ふおぉぉぉ…!と声が漏れてしまう。距離なのかバランスなのか、剣を使って何かを測っている姿もまさに職人といった感じでカッコイイ。弾力ゼロの木の玉でリフティング、素人よりジャグラーの方が経験の分だけ驚くんだろうな。改めて凄まじい技術。

エンディング。初回からずっと手伝ってくれていたスタッフが就職したので舞台上でお祝い。辛くなったら戻ってきていいんだよ!という小林さんの言葉に、ゴールデンウィークに戻ってきます!とスタッフw
みんなで記念撮影。端から順番に目線を送る。会場のあちこちから聞こえる連写音。

帰り際、仁さんに美しかったです!と声を掛けた。今回の目的のうちの1人でもあるしね。いやいや今日は…と謙遜していたけど、またソロも見たいと思わせる空気感と表現は素晴らしいよ。Twitterを見る限り本人は納得いってないようだけど、近い将来、完璧なルーチンが見られるようになると思うんだ。空転軌道も見たいけど、彼のソロパフォーマンスも見たいというジレンマ。また見たい。
伊藤佑介さんとSEOPPIさんにコラボ楽しかったしカッコ良かったです!と訴えたところ、1日で作ったんですよと笑っていた。1日であの完成度…!?そしてけん玉まで出来てしまうSEOPPIさんホント何者なんだ。凄すぎる。静岡W杯で遠目にチラ見しただけだったから、今回ちゃんと見られて良かった。うつのみや大道芸では通常大道芸パターンが見られるだろうか。
初めて見たShu Takadaさんのヨーヨーパフォーマンスが素晴らしくて一気にファンになった。いやぁ、楽しそうに超絶技巧連発する姿は素晴らしいよ。また見られる機会はあるだろうか。
来月の空転劇場も見たい人たちが複数いるので楽しみ。自由なMC2人のやり取りも好きなので、そちらも楽しみに。

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