シルク・ゼロ

@築地本願寺ブディストホール 19:00

沢入国際サーカス学校出身のパフォーマー達による公演。平日の仕事終わりにダッシュで公演に向かうのも久しぶり。

舞台上を走る宏次郎さん、通りすがる翼さん、健斗さん、Honokaさん。ディアボロの練習をする翼さん、ボールを愛でる健斗さん、ヨガマットを敷いてストレッチを始めるHonokaさん。健斗さんがボールを追いかけたり取られたり、みんなで一緒に走ったり揺れたり。オープニングだけでなく、それぞれの演技の幕間でも先輩後輩たちの掛け合いが見られた。ボールをペットのように可愛がったり枕にして寝たりと斬新な健斗さんの行動が新鮮。後輩2人に不審な目を向けられている…。

中央のテーブルに並んで座る男性陣。その背後でHonokaさんがジャージを脱いでいるようだ。垂れ下がっていたヨガマットを退けると、テーブルの脚の間に収まるHonokaさん。
先程までの微笑ましいやりとりとは一変、妖艶な雰囲気でのコントーション。狭いテーブルの上でのギリギリのバランスと柔軟性が素晴らしい。腕だけで身体を支えながらの技が凄すぎる。

テーブルも普通には片付けない人たち。宏次郎さんにボールを奪われた健斗さんが、亀の甲羅のように背負って去っていった。

オープニングでおじいちゃんのように杖をついて健斗さんに支えられながら歩いていた翼さん。杖に使われた小道具は手を模した棒。どこか不穏な雰囲気のそれを振り回したり自立させたり、紙飛行機を掴ませたり。
ディアボロを操りつつ音も無く回転していくスピード感が美しい。青い照明の中、スティックに付けた紙飛行機を回している姿、幻想的で似合うなぁ。

翼さんから赤い花の折り紙を奪った宏次郎さん、広げてハート型に折り直す。

大量のボールを投げ込まれた健斗さん、一生懸命抱えるも、まだまだ持ってくる他のメンバー。口にひとつ咥えて、顔の周りにボールを載せられる。花のようなオブジェと化した健斗さん。
3個、5個、7個。ひたすらボールだけを投げ続けるステージはめったに見られないのでは。5個回してる間にヘディング挟むとか、口に咥えた1個を取って7個に増やすとか、目の前で見たのに信じられない技の精度。どうなってるんだ…。しかし最後はやっぱりボールを枕にして寝たw

宏次郎さんが腕まくりをして力こぶを作って眺めている。ニコニコして可愛い。その様子をスンとした表情で並んで見つめるメンバー。
アクロバットを始めると雰囲気が一変、静寂の中のパワー系パフォーマンスは緊張感があって良い。安定してるし明らかに以前は出来なかったであろう技を普通にやっているし、成長が見えるのが素晴らしい。ラストのテトラの天辺での倒立も危なげなく成功させている。

テトラの中で寝ている宏次郎さんを起こすメンバー。健斗さんはボールを拭き、翼さんは折り紙を折り、Honokaさんはストレッチ。宏次郎さんはテトラから逆さまにぶら下がったり上に座ったり。

エンディング。本当は6人でやるはずだった公演、2人がコロナ陽性になってしまったので急遽演出を変えて公演を行ったらしい。サクノキと書かれた恐竜と仁と書かれたヒヨコを手に記念撮影。

コンパクトな公演ではあるものの、それぞれのスキルが高いので満足。でも6人揃ってる公演は見たい!サクノキさん演出で見たいよ!
実はHonokaさんのコントーション、ステージでちゃんと見たのは初めてかも?発表会では見てるけど、照明音響完璧なステージはまた違った雰囲気だった。粉を撒かない翼さんも珍しい気がするし、ボールだけの健斗さんも珍しい。宏次郎さんが幕間演出の中心にいるのなんだか良いね。とても微笑ましい。
サーカス学校関連の公演に行くとダントツで知り合いが多いのも良いところ。何人かに挨拶出来て良かった。恒例のサーカスバザールも決まったようだし、まだまだ楽しみは多いね。

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