神保町花月「ハノイの塔」

@神保町花月 19:00 I10

チャレンジ公演3回目。これにて千秋楽。やっぱり物足りないよね。もっと見たい。
今回も9割が男性客。通常の神保町花月と違いすぎる雰囲気でソワソワ。

入院しているヒメオリ(早希)。イエヤス先生(忍)が作った物語を読み聞かせてもらっているが、よくわからないと言う。ヒメオリが手にしていた『ハノイの塔』のパズルが完成した。
ハノイの塔、このパズルが解かれたとき、世界は滅びのときを迎えるという。

第1章「男と男と愛の物語」
ヒメオリは、バス停に立っていたシンジ(じろう)に話しかける。大切な人を待っているというシンジ。ヒメオリはバスに乗って病院へ向かう。
シンジの恋人カヲル(野々垣)がやってきた。2人でシンジの家に行くと、テレビでは連続殺人事件を報道していた。怖がるシンジに、どんなことがあっても守ると約束するカヲル。シンジもカヲルを守ると約束する。しかしカヲルは、その後変わり果てた姿で発見された。悪魔に魂を売ってでも犯人を見つけると誓うシンジ。
シンジにしつこく迫っていたイチゴ(佐藤)は、カヲルの葬式でシンジと付き合い始める。3年が経ったある日、シンジはイチゴの手足を縛り、カヲルを殺した犯人だろうと問い詰める。しらばっくれるイチゴの脚を銃で撃ち抜くシンジ。『命の天秤』という蛇に捕らえられた雀を助ける僧侶の話をし、カヲルの命に釣り合う代価を差し出せとナイフを渡す。血を流せと命じるシンジ。自らの脚をナイフで抉り、命乞いをするイチゴ。
悪魔に魂を売ったシンジは、復讐が果たされると同時に息を引き取った。逃げ出そうとするイチゴも、床に倒れたまま死んでいった…。

第2章「少女と少年と病の物語」
3年間入院生活をしているヒメオリ。そこへ新しい入院患者がやってきた。ホシヒコと名乗った少年(青山)と仲良くなったヒメオリはホシヒコを心配し、先生に病状を尋ねる。もうすぐ退院できると言う先生の言葉を、人間はみんな嘘つきだと否定するホシヒコ。ヒメオリはそれを『嘘つきのパラドックス』だと言う。人間は嘘つきだと言っている者も人間なのだから、その言葉も嘘になるのでは?
病状が悪化し倒れたホシヒコを見守るヒメオリの元に、シイナと名乗る男(椎橋)がやってきた。自らを吸血鬼だと言い、ホシヒコを助けられると提案する。しかしそれを信じられないヒメオリは提案を断る。
翌日、ホシヒコの病室へやってきたヒメオリは、先生からホシヒコが亡くなったことを聞かされる。それより前、ホシヒコは自分が死んだら自分の心臓をヒメオリに移植するよう先生に頼んでいた。しかしヒメオリは、ホシヒコのいない世界なら生きていても仕方がないと言う…。

第3章「怪物と愛の物語」
シイナは恋人のアイリ(葉生)の手料理を食べていた。 立ち上がったアイリと入れ替わるように部屋に入ってきたアマノ(小倉)は、吸血鬼の王子であるシイナに、アイリの血を飲めと言い募る。人間を愛したシイナは、頑なに人間を襲わないと誓う。
アイリはシイナに『海亀のスープ』のクイズを出す。男がレストランで海亀のスープを飲んだ。シェフを呼び本当に海亀のスープか尋ねると、その通りだと答えるシェフ。その夜男は自殺した。何故?それに答えられないシイナ。
血が足りず苦しむシイナは、アイリに渡された薬を飲んだ。そして自分がもうすぐ死ぬこと、吸血鬼であることをアイリに明かす。アイリは、海亀のスープの答えを語り出した。船乗りだった男は難破した船乗り仲間に、海亀のスープだと偽られ先に死んだ妻の肉のスープを飲んだ。本物の海亀のスープを飲んだ男は、当時何を飲んだのか悟ってしまい自殺した。
語り終わったアイリは、薬に入っていた睡眠薬と麻酔で動かなくなったシイナを抱きしめる。私はその男とは違う。あなたの血と肉は、私の中でひとつになるの…。

再び舞台はヒメオリの病室。これもひとつの愛の形だと言う先生に、よくわからないと反論するヒメオリ。ヒメオリが手にしていた『ハノイの塔』のパズルが完成する前に、先生に取り上げられてしまう。

第4章「少女と少年と病と希望の物語」
倒れたホシヒコを見守るヒメオリ。死なないで、ひとりにしないで、と泣くヒメオリの言葉に、ホシヒコが起き上がった。
僕は死なない、とヒメオリを抱きしめるホシヒコ。あなたが生き続ける限り、私は死なない…。

すべての話にクイズやゲームの要素が入っていて、人の死が関わっている。とてもシリアスな話だったけど、どうにか笑いはぶち込んでいた。
やはり一番の笑い要員はじろうさん。ゲイ3人の愛憎劇だったけど、3人ともピチピチTシャツに短パンという格好。初日はじろうさんと佐藤さんはジーンズだったのに…!千秋楽で生足ぶっこんできたw
じろうさんのキャラはシソンヌのコントで見るキャラとほぼ一緒。でもイチゴを追い詰めてるときの表情は冷たくて素晴らしかった。苦しむイチゴを熱演した佐藤さん、シリアスな演技されると引き込まれる。シンジとラブラブだと信じていたときの嬉しそうな笑顔は可愛かったなぁ。
椎橋さんの吸血鬼設定、色白な彼の見た目にもピッタリで素敵だった。ブログで恥ずかしい役と書いていたけど、好きだとか愛してるとか真剣に言わなくてはならない役だったからだろうな。初々しいカップルを演じる様子にほっこりしたものの、やっぱり苦しむ役なので引き込まれてしまう。

3つの神保町花月作品で御茶ノ水男子を見たけど、佐藤さんは全部悪役、椎橋さんは全部人外だ。しらゆきの執事は一応人間だけど、夢の世界の住人だしな…。彼らの見た目がなんとなくアニメっぽいからそうなっちゃうのか。次こそは普通の役を!そしてチャレンジと言わず本公演を!

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