神保町花月「愛にすべてを~奇抜探偵・四条司の靉靆たる記憶~」

@神保町花月 19:00 G2

奇抜探偵3年越しの最終章。2年ぶりの神保町花月へ足を運ぶ。会場は補助席まで出るほどの超満員。

13年前、四条家。
祈ちゃん!頭を抱え膝をつく男(シューレスジョー)。胸部から血を流し倒れている女(松田)。お母さんどうしたの!?学生服の少年(ピクニック)が駆け込んでくる。お母さんは殺されたんだ…。司、警察に電話を。わ、わかった!なんで…なんでこんなことに…!

現在、四条探偵事務所。
寝ている四条司(文田)を起こしに来る助手の宗助(好井)。煙山(根建)がまた事件を持ち込んできた。被害者は盛里直輝。胸部を刺され、心臓が抉られていた。盛里は父の友人、そして13年前の事件で亡くなった母。四条は入院している父の元へ向かう。

看護師(野本)の言葉にも何の反応も示さない男。父さん、僕だよ。父、四条統(シューレスジョー)の病室へやってきたが、事件のことを告げても反応を示さない。毎月見舞いには来ているが、父は13年前から感情を失っているんだ。しかし去ろうとする四条の腕を取り、一点を見つめている。宗助がその先から見つけたのは手帳だった。盛里が遺した、13年前の事件にまつわる手記だった。

私立探偵の統、刑事の祈(松田)、中学生の司。統の友人である盛里(大波)は監察医も務める医者だった。連続殺人事件を追っている祈。何もしない父に苛立っている司。しかし祈は、あんな優しい人はいない、あの人の前では全部お見通し、と統を絶賛。
あなたはあの人に似てると思うのよ。あなたの脳が、謎に飢えて踊っているのが見えるわ!この事件が終わったらちゃんと話してみなさい。

盛里の自宅へやってきた四条たち。鑑識官の竹下(井下)が待っていた。現場の状況から、13年前の連続殺人事件と関連があるようだ。
13年前の事件、通常「正義の味方」事件とは――予告状が残されており、遺体の一部が欠損しており、4人の被害者は人間のクズとも言える人物、という共通点があった。そして5人目の被害者が四条祈、四条司の母だった。5人の被害者の欠損部位は、耳、中指、足首、親指、薬指。予告状はそれぞれ次の被害者の欠損部位を表していたが、祈の遺体のそばに置かれていた予告状には「愛」と書かれていた。祈の薬指に嵌められていた結婚指輪は、欠損した指とともに無くなっていた。

盛里の手記を読み進める四条。
祈は統の捜査協力依頼を取り付けてきた。4人の容疑者の元を訪れる、統、盛里、祈。
井川(安部)、若村(坂田)、金谷(信清)、百長(160cm矢崎)は、それぞれ被害者に恨みを持っている人物。しかし事件当日には明らかなアリバイが存在した。4人にフェイクを混ぜた容疑者たちの写真を見せていく統。しかし思った結果にはならなかったようだ。

父を認めるようになった司。将来はこの探偵事務所はボクが継ぐんだから!見て、自己紹介のポーズ考えたんだ!頭上から4本の指を立てた手を下ろすポーズ。両親と盛里に微妙な反応をされ拗ねる司。

被害者の殺害現場を訪れていた統と盛里。統の携帯電話が鳴る。祈からの着信だった。何も言わない祈に、走り出す統。それを追う盛里。
祈ちゃん!頭を抱え膝をつく統。胸部から血を流し倒れている祈。お母さんどうしたの!?学生服の司が駆け込んでくる。お母さんは殺されたんだ…。直輝、警察に電話を。わかった…。なんで…なんでこんなことに…!

盛里の手記を読み終えた四条。
父はどうやら交換殺人を疑っていたようだが、容疑者同士の面識は無かったようだね。
13年前の事件を改めて調べていた竹下からの報告。容疑者4人は、ある特定のサイトに同時期にアクセスしていた履歴が残っていた。そのサイトは今は存在しないしアーカイブも残っていないため真相は不明。そしてまた、祈もそのサイトにアクセスしていた履歴が残っていた。

さて、ここで私から皆さんへの挑戦状です。祈を殺害した犯人、そして盛里直輝を殺害した犯人は、誰でしょう?

13年前の容疑者たちを集めた四条。容疑者の1人、百長は若年性ガンですでに死去していた。
四条が出した結論は、4人の被害者を殺したのは4人の容疑者の交換殺人。その裏で糸を引いていたのが、彼らが同時期にアクセスしていたサイトを作った人物。
遺体の欠損部位をローマ字に直して順番に読んでいくと、「M」「N」「A」「O」「K」「I(愛=アイ)」、つまり盛里直輝。
そして盛里直輝を殺したのは…来ているんだろう?父さん。

盛里は、統へ謎を残し、解いて欲しかったのだという。しかし統が真相に気付く前に、祈に気付かれてしまった。クズ人間をあと1人殺して終わりにしようと思ってたのに、仕方なかったんだ!
統への強い憧れを抱いていた盛里。俺はもうやりきった、殺してくれ…。盛里の頭部へ拳銃を向ける統。やがてその手を下ろす。
――生きろ。自信がない、いつまでだ?…オレが殺すまでだ。

統は、この謎を司に解いて欲しかったのだという。わからないよ父さん!こんなこと望んではいなかった!
直輝さんも父さんも、いや、父さんの方が狂ってるよ…!…自覚してるさ。それでも俺は、この謎を「愛」と呼びたい。
統の手首に手錠を掛ける煙山。そうだ、祈の薬指から抜いた結婚指輪が隣の部屋にあるんだ。取ってきてもいいかな。いや、でも…。煙山くん、私からも頼むよ。1人で隣の部屋へと歩いていく統。
煙山くん、ごめん。被っていた帽子で顔を隠す四条。――え?
銃声が響く。

閉じた扉の向こうでは、統と祈が再会していた。祈の薬指に指輪を嵌める統。

温泉でも行きます!?と四条に提案している宗助。いいねぇ、と乗り気の四条。そこへ煙山と竹下が駆け込んでくる。四条、事件だ!
いいよ、行くよ。私の脳は、謎に飢えて踊っているからね!

[Chambermaid Swing – Parov Stelar]

久しぶりの神保町花月は、大人気シリーズの最終章。ITI公演として始まった今作が、ここまで人気かつ超大作になるとは。脚本の福田さんと演出の足立さんの6年間が詰め込まれている気がする。
相変わらずの赤と黒を基調としたカッコ良すぎるセット、ド派手な四条の衣装は母の影響なのか?と思わせる祈の派手なジャケット、中学生時代から考えていたあのポーズ、初日から暴走するタモンズ、何もかもが楽しいし懐かしい。
矢崎さんと野本さん以外のメンバーは、過去作品にも出演経験のある人たち。文田さんの中学生時代の役がピク兄ってのがね。背が伸びました!
奇抜探偵シリーズは意外とあらすじとか書いてないことに気付いてガッカリしたので、今回は要点だけ書き残しておく。事件を追う感じになるので過去パートばかりだ。久しぶりすぎて書き方がよくわからなくなっている。
また俺やん!!!と大波さんが吠えていた。ですよねー。ITI班=大波さん犯人だもんね。過去作品で14人は殺しているらしい。いやぁ、だってねぇ、狂気の演技が上手いんだもの。ミッシングタイムでの、煙山の後輩刑事なのに犯人というゾッとする展開の役が好きだった。
すっかりお笑いから離れてしまったけど、奇抜探偵のためなら見に行きますよ。もうやらないとのことだけど、スピンオフとかどうでしょうかね…。

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