神保町花月「ホントの自分」

@神保町花月 19:00 A9

客席が寒くて寒くて、芝居どころじゃなかった。
全体的にボンヤリ見てしまって、目がうつろだったかもしれない。

イマイチ入り込めなかった理由、わかった。
暗転が多すぎるんだ。暗転のたびに気持ちがリセットされて、現実に引き戻されるというか、飽きちゃうんだよな~。語り部分の紙芝居的な映像もセリフが棒読みで、たまに現実的なセリフが出てくるから、やっぱり入り込めなかった。
16時に見たときも、終盤に差し掛かったところで「小説で読みたかった…」と思ってしまったし。暗転とセリフの説明口調が残念だったからかな。
そう考えると、暗転ゼロの「盲亀浮木」は凄かったな。

照明とスクリーンを上手く使った演出は良かった。ちゃんと昼と夜で映し出される映像が変わって、シンプルなんだけど色使いが綺麗だった。

岡部さんと硲さんとつよしさんが良かったなぁ。
2回目に見ると、硲さんの演技が細かくて驚愕。ちゃんと終盤の設定につなげる演技してるんだね。岡部さんは全体的に投げやりなダメキャラなんだけど、良いこと言ってるときはすごく穏やかな表情で優しいトーンで喋ってた。つよしさんは見れば見るほどうさんくさい。
この3人は芝居が上手いしキッチリ笑いを取りに行ってた。役柄的に全然笑いを挟めない人もいたけど。福田さんは笑い一切無しで、芸人としては辛かっただろうなぁ。

ふと思い立って、今まで見た神保町花月の舞台を全部メモに書き出してみた。今回で9本目だった。
脚本と演出と出演者で、好き嫌いが結構分かれてるみたい。まあ好みがあるから当たり前か。
脚本は「ワンサイドラブ」「宇宙でクロール」、演出は「URAKEN」「盲亀浮木」、セットは「三ツ星★ストア」「ハナフブキ」、出演者はグランジ遠山さん、ライス関町さんが特に好き。挙げていったらキリないし、役にも寄るけど。

次の神保町はシュール5公演。前回の田所さん脚本のは見られなかったから、今度こそ堪能するぞ!


人様のブログや日記を見ると、面白かったとか感動したという内容が多かった。おお、私とは受ける印象が全然違っている!「宇宙でクロール」のときにも散々感じたことだけど、人それぞれなんだな。
私の好みはサスペンス、ファンタジー、SF、ホラーだから、ちょっとズレてるのかなぁ。

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