今年を振り返るという意味でも、自分が見に行った神保町花月公演の中で、ベスト5+番外編+主演助演男優賞を考えた。
好みの系統は、SF、アクション、サスペンス。演出がカッコイイものに惹かれる。非常に悩んだけど、鮮烈な印象の残ったシーンがある公演を選んでみた。
【2010年】
1位:雨プラネット砂ハート
2位:夏だから。夏こそは。夏なのに。
3位:誰なんだ
4位:紅十シリーズ
5位:たましい屋さん
番外編:テルニ
主演男優賞:ブロードキャスト・房野さん
助演男優賞:ガリバートンネル・佐助さん
雨プラネット砂ハートは、文字だけの映像演出、出演者自身による自然な舞台転換が印象深い。SFストーリーも大好き。田所さんと久松さんの演技には泣かされた。
夏だから~は、サスペンスチックなストーリーと強烈なキャラクターたちにワクワクした。過去と現在を行き来する演出も好き。桑原さんの脚本が好きなのです。
誰なんだも、サスペンスチックなストーリー。全員スーツで、男臭くハードボイルドな設定がカッコ良かった。とにかく房野さんが男前すぎた。
紅十シリーズは、ランクインせざるを得ない。総勢18人のキャラクターに感情移入しまくった3ヵ月。月替わりの演出も良い試み。シソンヌの底知れぬ演技力には驚いた。あと久松さんのオカマが可愛かった。
たましい屋さんは、出演者の演技力には疑問が残るけど、それを払拭するくらいのホロリとするストーリーと美しい演出が素晴らしい。西島さんの死神カッコ良かったし、ライパッチの変態キャラも素敵だった。
テルニは番外編。芝居としては斬新すぎるけど、9期公演としては素晴らしい完成度。こんなものを作り上げてしまう首脳陣と、期待に応える9期メンバーが大好きだ。ゲストでは望月さんと浅井くんの働きが良かった。
房野さんは、ブラストでの熱演に泣いた。明るく華やかな姿と、暗く鬱屈した姿と、感情的に泣き喚く姿をいっぺんに見られた。
佐助さんは、美女から野獣でのたった一言で泣かせる演技、深々での超長台詞で泣かせる演技、どちらも素晴らしかった。ガリトンは2人とも演技が上手い。
【2008年12月~2010年12月】
1位:宇宙でクロール
2位:雨プラネット砂ハート
3位:ヒットメーカー!!
4位:マイホーム
5位:暇だったから
番外編:暗闇のラブソング
主演男優賞:グランジ・遠山さん
助演男優賞:ミルククラウン・ジェントルさん
宇宙でクロールは、不動の1位。明るく華やかなキャラクターと、物悲しいラスト。ストーリーも演出も出演者も、何もかもが大好きな公演。これを超える公演に出会いたい。
雨プラネット砂ハートは、2010年の方に書いたので割愛。ライス主演は好きになる傾向。
ヒットメーカー!!は、御茶ノ水男子にハマったキッカケにもなった公演。4段に分けられた舞台、色鮮やかな照明、そして殺陣が美しかった。ヒットメーカー!!というより、劇中マンガのサムライブレードにハマった。スピンオフ公演希望。
マイホームは、初めての7期班。私が見た神保町花月公演の中で過去最高に号泣した。これ以上はまだ無い。演技は微妙だと思っていた伊藤ちゃんを見る目が変わった公演でもある。
暇だったからは、かたつむりの最初で最後の主演作品。モニターとハンディカムを多用した演出、謎が謎を呼ぶ入り組んだストーリー。未だに全貌は理解出来ていない気がする。
暗闇のラブソングは番外編。ライターを使ったオープニング、合間に流れる本格的なCM、徐々に暗くなっていく舞台、タンバリン女の房野さん、何もかもが斬新だった。そのくせシリアスにまとまっている辺りが素晴らしい。
遠山さんは、私がここまで神保町花月に通い詰めるキッカケになった人。最初に見たワンサイドラブでの、主人公の不気味で穏やかな狂気が強烈に印象に残っている。カッコイイ役も好きだけど、ヘタレな姿が愛らしい。
ジェンさんは、マイホームでの恐ろしい不良役、夕立の忘れ物でのゴージャスなオカマ役、10年計画ボーイズでの無表情で愛らしい家来役、幅広いキャラクターを演じ分けているのが印象的。
2010年の方はメチャクチャ悩んだけど、過去全体の方はすんなり決まった。思い出が美化されているのだろうか?
2011年の2月までスケジュールが出ていて、早くも見たい公演が山積み。私の中のベスト5を塗り替える公演に出会えるといいな。
来年の年末も、また同じようにベスト5を選びたい。