神保町花月「1/2(ニブンノイチ)」

@神保町花月 16:00 B6

たった2回のみのチャレンジ公演。出演者はみんな、私が一度は神保町花月で見て上手いと思った人たちばかり。

戸崎(黒沼)の小説が、映画化される。そのニュースを喜ぶマネージャー(井元)、アシスタントの毛利(安部)と広瀬(一木)。
古場(蛭川)は、営業報告書をまとめるのに手こずっている。その様子を見守る彼女の蘭(湊)。蘭は戸崎の小説のファンだった。
10年前、編集者の黒木(宮川)に自分の小説を持ち込んだ戸崎は、それほど良い評価を受けなかった。一緒に小説を持ち込んだ古場は、今までにない斬新な作品だと絶賛される。編集長(犬塚)は、大学生の作品なんかよりヒット作を書ける作家を探せと冷たい。
再び現代。黒木は編集長からヒット作を出せと追い詰められる。10年前に作品を持ち込んだ古場の家へとやってくる。再び小説を書いてくれと頼むが、蘭の前で異常なほどの焦りっぷりを見せる古場。
家にやってきた古場の友人の小田(大波)に、蘭は詰め寄る。古場が隠し続けてた事実を喋ってしまう小田。
10年前、戸崎は彼女の麻希(田中)が可愛いと自慢していた。古場と小田とともに、箱根に温泉旅行へ向かう。事故が起き、麻希は亡くなってしまう。運転していた古場は戸崎に謝るが、ブレーキのせいだから古場のせいではないと言う戸崎。
再び現代。戸崎は、マネージャーから次の新作はサスペンスで行こうと提案を受ける。
古場は、名探偵コナンを読みながらパソコンに向かって悩んでいた。そこへ小田がパソコンを借りにやってくる。使い辛いと文句を言いつつ、USBのデータを送信する。もう限界なんだよ!と項垂れる古場。おまえはよく頑張ったよ、と慰める小田。そろそろ自分の名前で書きたいだろ?やめたら?と言う。小田が帰ったあと、古場は部屋を出て行った。
戸崎は新作を書けなくなっていた。そこへやってくる小田。そんなに俺が信用できないか?と戸崎に金の束を返す。金を貰っても貰わなくても、言うときは言うし言わないときは言わない。そろそろ自分の名前で書きたいだろ?と言う小田に、戸崎は再び金の束を渡す。小田は戸崎の事務所を出て行くとき、マネージャーたちに金の束を置いていった。奪い合いになる3人から金の束を取り上げる戸崎。
出て行った古場を探すため、小田を呼び出した蘭。まだ何か隠しているはずだと詰め寄る。10年経ったからもういいか、と、小田は蘭に10年前の話を始める。
麻希の事故のあと、古場はプロデビューを断っていた。戸崎のことを考えて書くのを止めようとする古場に、戸崎は「俺のために書いてくれ」と頼む。次第に有名になっていく戸崎。ひたすら小説を書き続ける古場。
蘭は戸崎の事務所に乗り込んできた。そこで古場と鉢合わせてしまう。戸崎の作品は古場が書いたものだとバラす。信用しないマネージャーに、小田はUSBを渡す。古場のパソコンを借りたときに偶然保存してしまった作品を見て驚愕するマネージャーとアシスタント。
古場は黒木に連絡し、自分で小説を書き始める。戸崎はマネージャーとともにアルバイトを始める。古場は今まで戸崎に強制されていたため、自分の作品が書けなくなっていた。まだ許されないのではと悩む。蘭と会った戸崎は、古場に手紙を書いた。俺は今、楽しんでいると。ロック好きのマネージャーの影響で、ロックコンサートに行っているようだ。
数年後、古場の小説が映画化された。その映画の主題歌を歌うのは、戸崎、マネージャー、毛利、広瀬のバンドだった。

ゴーストライターという展開は序盤で読めてしまったけど、演技力に引っ張られて最後まで楽しめた。
うじうじ悩む古場を演じた蛭ちゃんが素晴らしい。良い友人な小田もカッコイイ。大波さんはシリアスが似合うと思う。黒沼さんの嫌な役も似合うよね。お笑い要員の安部ちゃんと一木さんはウケたりスベったり。向い合って座っている2人のノートパソコンを、バーンと閉じた大波さん素敵すぎる。あれで一番笑ったwドSだねぇ。
オチのバンドがグダグダで良いねー。シリアスが続いてたから、あれでホッとした。
毎月チャレンジ公演があるけど、やはり集客が少ないんだよなぁ。もったいない。良いメンバーだと思うのに。
タモンズはやはり上手かった。是非ともメインで見てみたい。チャレンジ公演でいいから、主演でやってくれないかな。鷺沼班も良かったしね。

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