ショータイム~夏公演~

@北沢タウンホール 19:30 D16

事前情報として、ひとつのお芝居の中に11個のショーが入っているとわかっていた。前回の公演でやっていたものが再び見られるかも、という期待も最高潮。

舞台に佇む青年(畑中)。マントを羽織り、腰に剣を携えている。
ショータイムは、演劇でもない、お笑いライブにも入れてもらえない、捨て子のようなライブ。まさに新ジャンル…しんちゃんジャンル。ところで皆さん、捨て子の寂しさってわかりますか?もしかしたら、宇宙より深いかもしれないんです。
宇宙電車『よしもトレイン』に乗って旅をする青年。
「さよならの夏」に合わせ、背後からの光に照らされ、シルエットだけが見える状態でゆったりと踊る。

見るからに悪役な3人組(林/尾形/常道)がやってくる。宇宙暴走族デスファックのメンバー。「つらいことばかり」に合わせて踊る。
『よしもトレイン』の停車駅を破壊している。リーダーが作った宇宙バイクを持っている彼らは、駅を壊しても自由に移動ができる。
次の駅へと向かう3人。
【ショータイム~コントでダンスします 新春特別公演~(2011/1/4)】

マルモ星の3人組(ピクニック/小林/佐藤)が出てくる。わざとらしくも可愛い。
駅が破壊されてしまったことを嘆くが、駅を破壊することで幸せになった人がいるのかもしれない、と前向き。
マルモリダンスを可愛く踊る。
そこへやってくるデスファックの3人。マルモ星の3人を撃ち殺してしまう。
通りすがりのヒーロー(椎橋)は、3人の死体を見てデスファックを追いかけていく。
【ショータイム~練習試合~(2011/6/1)】

『よしもトレイン』に乗っている青年と、運転手兼料理長(池谷)。ワンマン運転だと言う運転手に不安になる青年。
宇宙人(ピクニック)が現れ、運転手に追われ青年にかくまってもらう。宇宙人はRAD星のコロと名乗る。まだ10歳なのに1人で旅に出たが、お金を盗まれてしまったので無賃乗車。青年の名前は畑中しんじろう。しんちゃんと呼んで懐くコロ。
不死身だと言われているRAD星人。ちゃんとしたRAD星人なら、死んだ人を生き返らせることができる。
しんちゃんは幼い頃に家を出ていった父を探して旅をしている。強くなったのは、父に剣を習ったから。助けてくれたお礼に、しんちゃんのお父さんが死んでたら生き返らせてあげると言うコロ。約束だよ、と指きり。
お腹を空かせているコロ。何か食べに行こうと誘うしんちゃん。
静かに出てくる黒い服を着た3人(池谷/小林/佐藤)。「指きりげんまん」を踊り、暗転。5人の指先に貼られた蓄光テープが☆の形を作る。
【ショータイム~コントでダンスします~(2010/10/4)/ショータイムの公開練習60分(2011/3/26)】

食堂で待っている2人の乗客(常道/椎橋)。そこへやってくるもう2人の乗客(小林/佐藤)。しんちゃんとコロもやってきた。
机の片隅に置かれていた食器や調理道具を手に取る6人。徐々にストンプが始まる。コロはまな板と包丁、しんちゃんはフライパンとお玉、椎橋は茶碗と箸、常道はおりん、小林はゴミ箱、佐藤はザルと泡だて器。うるさいと乗り込んで来た乗客(尾形)も一緒になってリズムを刻む。寝台車に乗っていた乗客(林)がリズムに合わせて「風になりたい」を熱唱。
赤いランプと警告音が鳴り響く。
【ショータイム~練習試合~(2011/6/1)】

料理長(池谷)がタコの酢の物を作っている。「ポーカーフェイス」に合わせてお尻フリフリ。フリップには、インフルエンザには気を付けようと書かれている。
そこへやってくるしんちゃんとコロ。余裕の料理長を連れて逃げていく。
ディープ星へ緊急着陸する『よしもトレイン』。
ヒーローが運転する宇宙船に『よしもトレイン』が暴走して突っ込み、そのままディープ星に落ちてしまう。
【ショータイム~コントでダンスします 新春特別公演~(2011/1/4)】

悪名高いディープ星。恒例のパントマイム。天の声のナレーション。
悪魔のツノと天使の羽根を持つ子ども(佐藤)が杖を振る。
魔法で壁を作ったりスローにしたり、影の中にイタズラしたり。登場するのは小林/常道/尾形/林。そしてしんちゃんとコロ。相変わらず危ないヤツ、林。
宇宙船は森の精霊に守られているということを教えてもらうしんちゃん。
【ショータイム~練習試合~(2011/6/1)】

薄暗い中、コロはしんちゃんを探していた。そこへやってくるヒーロー。女にモテるためにヒーローをやっていると言う。
悪役(佐藤/池谷/小林/尾形)に襲われ、ヒーローはコロを守り戦う。「Let’s Go RiderKick 2011」に合わせてダンスとアクション。
しかしやられてしまうヒーロー。そこへしんちゃんが現れた。同じく「Let’s Go RiderKick 2011」に合わせて悪役を倒す。
死んだと思われたヒーローを助けようと、しんちゃんはコロに生き返らせるよう頼む。迷いながらも、踊り始めようとするコロ。まだ死んでない、とヒーローが起き上がる。
チンポコと名乗った下ネタ満載なヒーローは、宇宙船のある森へと案内する。彼が追っているのはデスファック。写真を見て驚くしんちゃん。
【ショータイム~練習試合~(2011/6/1)】

青く光る剣を構えたまま森を進むしんちゃんとコロ。暗闇の中にぼんやりと浮かび上がる、顔と手に蓄光テープを貼った精霊たち(他7人)。「JOY」に合わせてフォーメーション。怪我をしてしまったコロの周りに集まり、怪我を治してくれる。わらわらと立ち去る精霊たち。
RAD星にコロを帰すと言うしんちゃん。
【ショータイム~朝練やります~(2010/5/30)/ショータイム~練習試合~(2011/6/1)】

たそがれているデスファックのリーダー(林)。「若者のすべて」の歌詞に合わせてアテブリ。歌詞を書いたTシャツを着たメンバーが代わる代わる出てくる。
なにたそがれてるんですか!と手下2人に見つかり、終点のRAD星へと向かうデスファック。
電車を壊す理由を聞かれ、過去の償いだと答えるリーダー。まったく理解できていない手下。
【ショータイム~ダンスとコントします~(2010/2/27)】

RAD星では、コロが帰ってくるのをRAD星人たち(池谷/小林/佐藤)が待っていた。身体が弱くて優しいコロを心配している3人。誰かを生き返らせたら、コロは死んでしまうかもしれない。誰も生き返らせないという約束をした。コロは約束を守る。笑顔で迎えよう。
ただいま!と元気よく帰ってくるコロ。泣きながら迎える3人。しんちゃんとヒーローを、助けてくれたと紹介する。帰っていくしんちゃんとヒーロー。
しんちゃんみたいに強くなると宣言するコロ。みんなを守る!じゃあ好き嫌いをなくすように、と笑う3人。
そこへ現れるデスファック。ようこそRAD星へ、と笑顔で迎える3人に、悪いやつだから逃げて!と叫ぶコロ。
ついに捕まり、殺されてしまうコロ。3人が周りを囲み、「謎謎」を踊る。生き返るコロ。
しかしそこへ、またしてもデスファックが現れる。殺される3人。なんとか逃げ延びたコロは、横たわる3人のもとへ戻ってくる。
泣きそうな顔で必死に「謎謎」を踊るコロ。生き返る3人。弱り切り、倒れ込むコロ。約束したじゃん、みんなを守るって。
またまた登場するデスファック。「俺、参上」の曲とともにしんちゃんとヒーローが現れた。しかしヒーローはデスファックに撃たれ倒れてしまう。
ヒーローの手から落ちた剣を拾い、しんちゃんと対峙するデスファック。斬り合い、デスファックを倒したしんちゃん。
倒れたデスファックに向かって話しかけるしんちゃん。父さん、宇宙電車を作って休みにはしんちゃんと遊んで、休む暇もなかった。母さんが別居しようとした本当の理由は、父さんを休ませたかったから。もう一度ただいまって言って欲しかった。
話を聞いてしまったコロは、デスファックの横で「謎謎」を踊る。
ちゃんとしてないRAD星人は、誰かを生き返らせたら死んじゃうかもしれない。そういう死に方をすると生き返ることができない。家を出たやつが帰って来ないの嫌なんだ。ただいまって言って欲しいから。
生き返り、手下に連れられ立ち去るデスファック。倒れるコロ。
駆け寄ってくるRAD星人としんちゃんとヒーロー。誰かを生き返らせて死んでしまったRAD星人は、生き返らせることができない。
それでも、「謎謎」を歌いながら踊るしんちゃん。ヒーローもRAD星人も一緒に踊り、生き返るコロ。
全員が登場し、観客も全員で「謎謎」を踊る。
デスファックに向かって、地球に帰ったらただいまって言ってあげて、と言うコロ。子どもに指図されるのは嫌いだと言い、全員を撃ち殺すデスファック。客席に手榴弾を投げ、爆発音と光に包まれる。
これがバッドエンドだ!
【ショータイム~ダンスとコントします~(2010/2/27)】

「fliby」が流れ、スタッフロールとともに稽古風景が映し出される。真剣に踊ったり殺陣を練習しているメンバー。こうやって頑張ってくれたからこそ、こんな素晴らしいショーが見られたんだな。
しかし残念ながら、ツネさんはこのときいなかった。俺もいるときに撮ってくれたら…。

見事なバッドエンドに、会場の拍手が鳴り止まない。2年間の集大成。
自分の過去のレポをたどって、どのライブで初出だったのかを書いてみた。宇宙暴走族は初回も悪役だったけど地球人設定でスーツだったので、今回の服装になった新春のディレクターズカット版をチョイス。パントマイムも初回からやってるけど、影を使い出したのは前回から。最初のしんちゃんの部分だけが新作で、あとはすべてがアレンジされてまとまっていた。

池谷さんも言ってたけど、1回公演じゃ本当にもったいない。今日来られなかった人にも、たくさんの人に見て欲しい。
練習ライブで試していたこと、以前の本公演で培った設定が、すべて活きていた。
オコチャさんの脚本と、確かな演技力のメンバー。RAD星人たちの悲しむ様には泣かされた。本当に泣いてるんじゃないかと思うくらい、素晴らしい演技だった。
死ぬかもしれないとわかっていながら、しんちゃんのお父さんを生き返らせようと踊るコロの姿には号泣。さすが神保町花月の申し子ですよ。
もちろんカッコ良くて可愛いダンスとアクションも素晴らしい!
謎謎のフルバージョンを久しぶりに見た。やっぱり可愛い。
タイムショーで見たしんちゃんと林さんのケンカ茶番が、まさか本公演での布石だったなんて。してやられた!

次回公演についてはまだ決まってないようだけど、アンケートには名前のなかったオコチャさんの項目をわざわざ作って、再演希望!と書いてきた。
きっと同じことしてる人がたくさんいるはずだ。本当に再演してくれたら嬉しい。神保町花月でもいいけど、全員で踊るにはちょっと狭いかなぁ。
終演後のファンたちの感想が、とても盛り上がっていて嬉しい。本当に良いショーだったよね!

[さよならの夏~コクリコ坂から~ – 手嶌葵]

コメント

  1. あずさ より:

    はじめまして!
    私も昨日のショータイム見に行きました(^^)

    ナオミさんのレポ見てまた思い出して号泣しちゃいました。笑
    初めてショータイムを見にいったのですが、くせになりますねー。

    またレポ楽しみにしています!

    突然失礼しました。

    1. ナオミ より:

      今回は過去のショータイムの集大成だったので、最初に良いものが見られたと思いますよ!
      今後も続いていくと思うので、みんなで一緒に謎謎を踊りましょう♪

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