＠恵比寿エコー劇場 16:00 SC7
「謎」と「答」、対になった単独ライブの第一弾。開演前の客席には、蝉とひぐらしの鳴き声が聞こえる。
警察官姿のボヨンボヨン登場。向かいのマンションで殺人事件が起きました。野次馬のみなさん、早く帰ってください！…警部、誰も帰りませんよ。じゃあ最後まで野次馬を楽しんでいってください。
白いドア。黒い箱。白いワイシャツ、黒いズボン。
黒い箱に座っている、メガネを掛けた桑原。ドアから出てきた長谷川がその横に立つ。
10年振りね。元気だった？ちょっと変わったわね。でも面影あるかも。
花火の音。
あの日も花火あがってたわね。覚えてる？私があなたに殺された日のこと。
メガネを掛けた桑原が言う。よくここがわかりましたね。自首しようと思ってるんです。僕の手に付いた血が取れないんです。
2002年8月19日。
情報ライブミノル屋です。どうもミノル（長谷川）です。アシスタントの遠藤（桑原）です。今日も可愛いね遠藤ちゃん！
臨時ニュースです。杉並区のマンションで女性の遺体が発見されました。付近で怪しい人物を見たとの目撃情報があり、警察はその人物を追っています。
管理人の証言。管理人（桑原）とその妻（長谷川）。10年前の事件？ああ、覚えてるよ。
花火を見に行こうとしている管理人。妻は誰かと電話している。大丈夫、聞かれてないわ。愛してる。バッチリ聞いてるよ！誰だそれ浮気か！？あなたが私を管理しないからでしょ！管理してるよ！じゃあ私の好きな食べ物は？たべっ子どうぶつ。…管理されてる！かーんり、セキュリティしよっ！
隣人の証言。隣人の奥さん（長谷川）とボケたおじいさん（桑原）。
あの日は旦那と子供と花火を見に行っていました。でも私だけ途中で帰ってきたんです。そしたらマンションの廊下が血だらけで！隣の部屋に続いていたんです。
目撃者の証言。酔っぱらいのオタク2人。
宇宙人モノ、バトルモノ、推理モノ、恋愛モノ、妄想でドラマを作り上げ遊ぶ2人。たびたび警察に注意されてしまう。
マンションの裏口から、血の付いたナイフを持ったメガネの男（桑原）が出てくるのを目撃してしまうフジタ氏（長谷川）。しかし警察に通報しても酔っぱらいの戯言として処理されてしまった。
風評。ギャル2人による都市伝説の話。
事件のあったマンションが建っている土地は、昔旅館があった。宿のおばあさんは、泊まりに来た客の頭を石で殴って殺し、金品を盗んでいた。死体は衣装部屋へ投げ捨てていた。999体目の客を殺した時のこと。それはおじいさんだった。おじいさんは自分の命を賭けておばあさんの悪行を止めたかった。それ以来、この土地には鬼婆の呪いが掛かっているという。
警察。警部（桑原）とチャラい栗林（長谷川）。
聞き込み行って来ました。魚屋にモデルみたいな美人の子が働いてるらしいっすよ。なんの情報だそれは！？
目撃者の2人が怪しいと疑う2人。早速呼んで事情聴取しましょう。
水を口に含ませ、バケツを持たせる。おまえがやったんだろ？吐け！
全然違いましたね。ただの目撃者でした。
管理人の証言。
現場に行ったとき、一目見て死体だとわかりました。テレビのサスペンスドラマでしか見たことなかったですけどね。そのとき白いもやというか霧のようなものが漂っていたんです。このあたりに伝わる伝説、鬼婆の呪いなんじゃないかと思ってるんです。
男と女。
魚屋で働いているハセ子（長谷川）。綺麗だ…とそれを見つめるメガネを掛けた桑原。桑原くん…？高校のときの同級生の、ハセ子よ。なんで僕の名前知ってるの？一度も喋ったことないはず…。私がずっと見てたから。美術部だったあなたの描く絵が好きだったの。
付き合うことになった2人。いつか私の絵を描いてね。
しかしハセ子は少しずつ変わっていった。
メガネを掛けた桑原が言う。彼女のことは愛していました。でも彼女は変わってしまったんです。
友人。メガネを掛けた桑原と友人の小野寺（長谷川）。
小野寺、久しぶり。おまえが東京に来るなんて珍しいな。そうでもないぞ。東京にはたまにゴミ掃除で来るからな！凄いボランティア精神だな。
実はハセ子と付き合うことになったんだ。あの学校のアイドルだったハセ子と！？マジか！でも親友のおまえなら許すよ。
最近ハセ子の様子がおかしいんだ。なんだそれ、浮気か？
ハセ子、今まで家に僕を入れるのを拒否してたのに、なんで今日は入れてくれたんだ？だって桑原くんと花火見たかったから。ここからならよく見えるし。
手帳、見ちゃったんだ。…全部知ってしまったのね。ああ。なんであんな残酷なことをしたんだ！？
ナイフを取り出す桑原。それ…どうするの？腹を刺され倒れるハセ子。うわぁぁぁーーー！！！！！部屋を飛び出す桑原。
10年前のマンション殺人事件の桑原尚希容疑者が、茨城県の山中で遺体で発見されました。遺体は紙袋を抱えていた模様です。
『謎』
衝撃的な内容。まさに謎。そして笑い部分を削ったあらすじ。全部は覚えてないし書ききれないので、必要そうなところだけ。桑原さんの独白はもっとあったんだけど、情報量が多すぎて覚えきれなかった。
リメイク単独に登場した栗林、そして前回の単独に登場した吐け！が合体した。まさかまた見られるとは思ってなかったので嬉しい。
総勢15人の登場人物、2つの箱を使った転換、すべて2人だけで行なっていた。合間の映像などは一切無し、1時間45分の2人芝居。凄まじかった。
どよめきと悲鳴のまま終わる単独ライブ、クレオパトラらしい公演だね。謎の答えは次の公演で。