@ヨシモト∞ホール 12:30
クレオパトラが3年前に行った単独ライブを、劇団ムゲンダイで再現。会場内には不気味な鳥の鳴き声が響いている。
赤く巨大な石が祀られた舞台。ハンチングを被ったおじさん(佐助)が出て来る。帰れ!この村から出て行け!
2010年。某大学ミステリー研究部。
部長(桑原)は新聞部によるミス研捏造の記事を見て、ため息をついている。廃部の危機にマナミ(山田)は、一晩で村人が消えた村、通称・人亡村、正式には満月村の情報を持ってくる。
映像。森を分け入る部長とマナミ。
「出て行け…」という声。ハンチングを被ったおじさんが走り去る。
1988年。ニュース番組。
アナウンサー(半澤)が、満月村に取材に行っているリポーター(秀作)にあれこれ尋ねている。村に祀られている石は、実は隕石ではないかと新しい村長は考え、研究員を呼んで調べているとのこと。
村の祭りでは、主婦による漫才や村のゆるキャラ募集を行う予定らしい。
神社。エロ本を見付けて喜んでいる中学生たち。山添、西村、山本山(桑原)。
神を祀る石の前で何をしている!とババア(長谷川)が現れる。山添と西村はさっさと逃げてしまった。
山本山はババアに尋ねる。300年生きてるってホント?正確には304歳じゃ。290個年上に向かってタメ口を使うな!
ババアは200歳を過ぎた頃から神通力が使えるようになった。しかし300歳を過ぎた今、使えば身体がバラバラになってしまう。
漫才のお稽古をしている主婦たち。藤本と山崎はコンビで漫才の練習をしている。最近入ったばかりの妊婦、山本山(桑原)はコーチ(野田)にツッコミの腕前を評価されていた。
石を調べる研究員に反対デモをする大人たち。
山添と西村も無理やり参加させられていた。
学校のマドンナ(野絵)が通り、西村は最大限にカッコつける。
村井の爺さん(三須)は、目を合わせるな!と必死に避ける。
ゆるキャラオーディション。
審査員(村上)が審査してるが、おかしな人ばかりやってくる。
謎の告知パネルを持ってくるリポーター。自分を売り込みに来る村井の爺さんと西村、そして山添。審査員のツッコミの腕前を確認しに来る漫才コーチ。スター錦野のモノマネをしながら登場するアナウンサー。
最後に現れる、ホンモノの河童(岡本)。キャバ嬢と付き合ってんだぜ。決定ー!!!
映像。森の木に銃弾の跡を見付けた部長とマナミ。この無数の銃痕は…マシンガン?
ある部屋に入る部長とマナミ。マナミの荷物を持ち去るハンチングを被ったおじさん。追い掛ける2人。
映像。追い詰められたハンチングを被ったおじさん。あんた何者なんだ?…まず、この村の伝説を話さなければならない。
昔、村人に悪さばかりする男がいた。ある日、村人たちは男の家に火をつけてしまう。全身に大やけどを負った男は、村人への呪いから妖怪になってしまう。村の英雄は妖怪を倒そうと立ち上がるが、まったく歯が立たない。そこへ村の守り神が現れ、妖怪を自分の身体に封じ、そのまま石になってしまった。
伝説。村の英雄、山本山タケルノミコト(桑原)。妖怪(長谷川)に、まったく歯が立たない。
大きな石が、妖怪を押し潰す。
1988年8月16日。村の祭り。
西村は手に入れたエロ本を山添に自慢している。なかなか貸してくれようとしない西村を追い掛ける山添。
山本山は学校のマドンナと一緒にいた。みんなで来たがはぐれてしまった2人。喜ぶ山本山だが、マドンナは山本山を嫌がって帰ってしまう。
神社で風に当たろうとやってきた山本山。ババアは、失恋したのかと優しい。
大きな物音がする。祀られていた石を研究員が持ち去り、割ってしまったようだ。
あの石は災いを封じ込めたものじゃ。村人が暴徒と化すぞ!
ババアは山本山に銃を渡し、杖のマシンガンで村人たちを撃ちまくる。ババアが力を溜め、神通力で村人たちを倒した。
逃げ延びた山本山は、母親を助けようと走り出す。
映像。結局ハンチングを被ったおじさんに逃げられてしまった部長。ある部屋で手帳を見付ける。
そうか…そういうことか…!
壁に映る影がもうひとつ。頭を殴られ昏倒する部長。
2010。
目覚めた部長は、椅子に座らされ後ろ手に縛られていた。
目を覚ましたんですね部長!マナミが駆け寄ってくる。ここはどこだ!?早くこの縄を解いてくれ!
それは出来ません…。
ハンチングを被ったおじさんが現れる。済まなかったね。
俺を殴ったのはアンタか!いや、違う。え?…私よ。
私は満月村に派遣された研究員のリーダーの娘。あの村に祀られていた石は、隕石だったの。それを割って現れたウィルスで、村人たちは暴徒と化してしまった。たまたま東京に戻っていた父は責任を感じ、地下シェルターに村人たちを匿った。食料や水を運んでいたのがこの人よ。
私は村の村長じゃった。私がしっかりしていれば…!
そのことと俺が捕まることに何の関係が!?
はるか昔、隕石が落ちたとき村人を救った英雄。その人がウィルスの抗体を持っているんです。部長、お母さんのことは覚えていますか?俺が産まれてすぐに亡くなったよ。
22年前、この村から逃げ出した人が、たった1人だけいるの。その人は妊婦だった。彼女もウィルスに冒されていた。しかしその身体から産まれた子は抗体を持っている。
それがあなたです、部長。山本山タケルノミコトの子孫、山本山武彦さん。
父は研究を続け、村人を救う特効薬を見付けた。それが、英雄の血。
地下シェルターはここよ。ザワザワと聞こえるたくさんの声。この人数の特効薬を作る血って、俺死んじまうよ!止めてくれ!
山本山を押さえる村長。頼む、犠牲になってくれ!
ハイ、終わりましたよー。
ほんの少しの血を取ったマナミは笑顔を見せる。
それだけで良かったの!?最初から言って!なんだかんだで、ハッピーエンドだねっ!!!
3年前の単独を見ていないので、どこがどう変化しているのかはわからないけど。これを2人でどうやったんだろう。佐助さんの役がバドミントンマンだったとは言ってたけど。
普段の劇団ムゲンダイよりも芝居調で、佐助さん桑原さん山田さんのシリアスにハラハラしたり。映像のクオリティも素晴らしかった。本当にテレビのホラーサスペンスを見ているような感覚。終盤のネタばらしの展開にはゾワッとしたね。
爆コメ、マヂラブ、クレパトのコンビでの掛け合いも嬉しい。
ババアと中学生のネタはどこかで見たことがあるけど、ヒトナシで作られたネタだったのね。
桑原さんの4役は凄まじい。長谷川さんの創りだす世界を具現化するのに最適な人だよなぁ。ヘルメット被った中学生が可愛い。部長との雰囲気の違いには驚かされるよ。
山田ちゃんも劇ムゲでは重要な役が多い。あの演技力と可愛さは貴重だわ。
今回から相席スタートがコンビで加入。山崎さんがいきなり主婦役だったけどw野田さんいわく、藤本さんとの7割の力の漫才も面白かった。
岡本さんの河童は、現色ラヂオのキャバ嬢と付き合ってる河童だった!クレパト好きはザワッとなってたねw
爆コメは宮城県住みます芸人に就任したので、しばらくお休みとのこと。再演なんかは駆けつけてくれるようだ。残念だけど、仕方ないよね。入れ替わりの激しい劇ムゲ。
次回は9月21日。山添さん主演、魔法学園のバトルもの。これも楽しみだ!