セキヲネ第2回公演 うすいラムネとこいカルピス

@野方区民ホール 19:00

大好評だったセキヲネ第2弾。開演前にはゲーム音楽っぽいBGMが流れている。

1.オープニング
白いワイシャツ、黒いズボンの半澤、長谷川、桑原、秀作が並んでいる。
デザイナーズマンション16階に住み始めた桑原。バイトを10個掛け持ちしているらしい。この部屋に大学時代の漫画研究部のメンバーを呼んで、ベランダから花火を見ようとしていた。目の前にはデカいビルがあり、見えないのでは?と疑う面々。大家さんが見えるって言ってたから!
田邉と土井が来ない。が、田邉は何故か風呂から出てきた。汗かいたから風呂に直行したんだよ。土井は遅れてくるらしい。連絡を取ろうとするが、誰も連絡先を知らない。田邉はツイッターのリプライで遅刻を知った。田邉は土井をフォローしているのに、フォローしてくれない。
桑原はラムネを用意していた。しかし瓶を開ける部分を捨ててしまっていた。美味しそうに飲む人を見て、いつか飲んでやろうと思ってて…。酒を用意しろ!と荒れる長谷川。もうおまえ飛び降りろよ!
ちょうどマンションの下を通った土井に、コンビニでラムネ開けるヤツ買ってきて!と叫ぶ。酒買ってきてって頼めば良かったんじゃ?と正論を言う桑原。
ようやくやってきた土井は、大きな箱を抱えていた。ジンギスカン鍋。ラム肉焼けるヤツって言ってなかった?
花火が上がり始めるが、案の定ビルが邪魔で見えない。再び責められる桑原。ベランダからピョンと飛び降りる。ハイさよならー!

オープニング。コンビ名と個人名がスクリーンに表示される。爆笑コメディアンズ、ジョジョ立ちと頼むぜ。クレオパトラ、おつかまきりとその手を降ろさせる。ゴールドラッシュ、格闘ゲームのキャラっぽい構えを同時に。

2.通夜
白いワイシャツ、黒いズボン、黒いネクタイ姿の田邉と半澤が男気じゃんけんをしている。土井のお父さんの通夜だぞ、不謹慎だろ!と止める長谷川。遅れてきた秀作は、またバイトを辞めたようだ。半澤はバケツ工場で働いている。バケツ工場バカにすんなよ!
棺桶の近くでカマキリみたいなヤツを見たと言う。あれ妖怪じゃない!?普段は妖怪が見える長谷川だが、あれは土井のお兄さんだと訂正。
土井がやってくる。父親の遺品整理とか、意外と大変なんだな。車も処分しなきゃならなくて。ポル…なんだっけ?ポルシェ!?と色めき立つ田邉と半澤。10万で買い取ってやるよ!と田邉。11万!と半澤。どんどん金額が上がっていく。
そこへ秀作が、50万出すよと割り込む。バイトも辞めたおまえに払えるわけないだろ!?と対向する田邉と半澤。嫁さんが付けてた時計売ればそれくらいなんとかなる、とクズな秀作。
最終的に、田邉は80万と焼き肉、半澤は80万と一生ビンタしていい権利、秀作は80万と嫁を提示。土井は誰に売ってもいいからと、長谷川に選んでもらうことに。秀作は嫁さんが可哀想すぎるので却下、田邉は一緒に焼き肉に行きたくないと土井が嫌がるので却下。消去法で半澤に。
土井の兄(桑原)がやってくる。車を買ってくれることになったと報告。無感情な兄は、ありがとうございますと棒読み。
車のキーを半澤に渡し、早速ビンタをする土井。じゃ、ありがとな!
キーに自動でドアを開けるボタンすら付いていないことを不思議がる田邉。これ…メイド・イン・チャイナって書いてない?と気付く秀作。長谷川もキーを覗き込む。ポルチェって書いてない?スペル合ってる?…書いてあるな…。悲しげな半澤。

3.スイカ
いっせーのーせで遊んでいる兄(土井)と弟(長谷川)。貧乏な兄弟は、今日は脱脂綿しか食べていない。水分を取られるばかりで美味しくない。何か食べ物がないか探しに行く2人。セミがいるかもしれない。セミは美味しい。
2人の兄(桑原)がスイカを買ってきた。わたくし、スイカを買えるようになりました!とにこやかに敬礼する。が、誰もいないので探しに行く。
戻ってきた兄弟は、スイカを見て驚愕。食べ物じゃない?と触ろうとする弟を止める兄。人間の絶望を吸い込んで真っ黒になるんだ。魔界の福袋やー。おじいちゃんを探しに行く2人。
兄は塩を買ってきた。わたくし、塩を買えるようになりました!
おじいちゃん(秀作)はスイカを見て驚く。これには絶望が詰まっておる。見てはいかん!尿意をもよおしたおじいちゃんを連れて行く2人。
今度は棒を持ってきた兄。これでスイカ割りが出来るぞ。わたくし、棒を持てるようになりました!
先に戻ってきた兄は棒を見付けて持ってみる。結局漏らしてしまったおじいちゃん。お兄ちゃんおじいちゃんをボコボコにするの!?そんなことしないよ!おじいちゃんはスイカから欲しいものが出て来ると、先ほどとはまったく違うことを言い出す。兄のクワオに連絡をしようと去っていく2人。またしても尿意をもよおしたおじいちゃん。
目隠しの布を手に入れた兄。弟たちが喜ぶだろうとワクワクしているが、我慢できなくなり自分でスイカ割りをやることに。棒を持ったところで兄弟とおじいちゃんが戻ってくる。
おまえらスイカ割りやりたがってただろ?だから買ってきたんだよ。スイカを冷やしておこうと持っていくおじいちゃん。
おーい、スイカ切ったよー!ジジィ!!!

4.スーパークイズ
ヘッドセットを付けた桑原が軽快なMCを行うスーパークイズ。アシスタントの女性(秀作)を口説くところからクイズは始まっている。
最終対決まで残った田邉と長谷川は、問題が読まれる前から回答するほどの猛者。
出てきた人物(土井)はプロスポーツ選手。彼の行う競技は?水球!と自分で答えてしまう土井。ピンポーン!回答者以外は答えてはいけない。正解!
まだ問題も出ていないのに、テレフォンで父(半澤)に掛ける長谷川。マッチでーす!
ミュージック問題では、アシスタントがその場で世界に一つだけの花を歌う。
ゲスト召喚で父(半澤)を呼ぶ田邉。それは俺の父だ。いや、俺の父だ。ピンポーン!兄弟?正解!2人は生き別れの兄弟でした。ピンポーン!姉?正解!2人とも大きくなったわね。ピンポーン!司会者?正解!私はただの司会者です。
スーパークイズ、今大会の優勝者は…?走り出てくる土井。俺だー!不正解!

5.異動
桑原と半澤は田邉課長の愚痴を言っている。松戸のバケツ工場に異動にされてしまった。あいつ定時で帰って風俗に通う変態なんだよ!
2人の先輩の土井がやってくる。田邉課長に暴言を吐かれたと土井に訴える桑原。今やってるプロジェクトどうするつもりなんだ!と憤る土井。俺が課長に直訴する!おまえらは何もするな。
田邉課長に桑原から聞いた暴言について文句を言う土井。しかし田邉課長はそんなことは言っていないとイライラ。話が違う!と桑原に再び尋ねる土井。そんなことを言っていたような…ニュアンスで…。
田邉課長を怒らせ会社を辞めることになってしまった土井。しかしいつかは独立しようと思っていた。付いてきてくれるな!?と半澤と桑原に聞く。半澤はもちろんです!と握手をするが、桑原は田邉課長に媚を売りに行く。土井さんからおかしな感じで伝わったみたいですけどー、田邉課長の近くで働きたいなーって言っただけでー。異動はまだ間に合うかもしれない、考えてみるよ、と田邉課長。去ろうとする2人に、がんばってくださーいとやる気のない桑原。
秀作がやってくる。土井さんが辞めるって聞いて来たんですよ!独立の話も聞いていたのに水くさいじゃないですか、特許も取れたことですし。土井が独自に進めていた研究で特許が取れ、100億は手に入る予定だと聞き、桑原の態度が急変。誰か忘れていませんか?
桑原を気持ち悪がり逃げ回る3人。僕に対する裏切りの数々!…鏡見ろよ。
あの変態課長の下で働かなきゃならないんですよ!?と田邉課長に対する暴言を吐き続ける桑原の後ろに、田邉課長が。僕の配属先は…?松戸のバケツ工場だ!

6.テレパシー
クラスで存在感のない中学生、長谷川。未だにクラスで声を発したことがない。しかしテレパシーで同じく暗い仲間の関口(土井)と会話している。心の声はやたらとテンションが高い2人。おっぱいおっぱい!おしりおしり!下ネタしか頭にありません!
学園祭の出し物決め。2人が心の声で湘南乃風と言うと、湘南乃風2票で決定となった。メインボーカルは誰がいいですか?
音楽に合わせ、タオルを振り回し歌い踊り狂う2人。注意されてしまう。あれ、現実でも歌ってたみたいだ…。
これからオレたち、こういう感じで行くんでヨロシクー!

7.しょうもな人生ゲーム
35歳童貞中卒の桑原。歌ってみたに動画を上げてみたが再生回数4回。隣の大学生たちがうるさいとイライラ。
隣の部屋では、長谷川の失恋祝いと称して乾杯していた。土井の就職面接50回失敗記念でもある。秀作は警官の道が決まっている。
うるさい3人に怒り、桑原は壁をドンドン叩く。謝りに行こうとする真面目な秀作を止める土井。
土井が怪しげなおばあさんから買った、しょうもな人生ゲームをやることに。真っ黒な盤でいかにも怪しい。説明書には、プレイヤーネームを慎重に決めることと注意書きがあった。3人とも桑原の名前をプレイヤーネームにして遊び始める。
肘をぶつける、テレビが壊れてモノマネを修得する、といったしょうもない出来事が実現していく。しつこい新聞勧誘(半澤)に絡まれたり、見知らぬ人(田邉)に告白されてキスされたのに振られたり、悪いことを人のせいにしたり。
何もかも上手く行かないのは隣の大学生のせいだ!と立ち上がる桑原。
しょうもな人生ゲームでゴールした秀作。なになに…凶器を構えて隣人の部屋のインターホンを鳴らす?
ピンポーン…。無表情にナイフを構えた桑原が、隣の部屋のインターホンを鳴らした。振り向く3人。

8.金色のテンペスタ
上原ハルト(田邉)はどこにでもいる中学2年生。花京院(長谷川)と学園のマドンナである栗原や英語の有村先生について話していると、突然時が止まる。強い光に包まれ、見知らぬ世界へとやってきた。
馬に乗り剣を携えた花京院は、城の兵士長カインと名乗った。名前を聞かれ上原ハルトと名乗ると、ラーハルトと聞き間違われてしまう。
有村先生(秀作)はアリーナ姫と名乗り、岩に刺さった聖剣を抜けた者が伝説の勇者だと語る。今まで999人が試したが、誰一人抜けなかった。ラーハルトが試しに抜いてみると、あっさり抜けてしまった。
そこへ魔王(土井)が現れる。手下のムヒョ(半澤)に捉えられたアリーナ姫。魔王様の妃になるのだ!連れ去られるアリーナ姫。
栗原(桑原)が現れる。弓使いクリスと名乗った彼女は、共に魔王を倒そうとやってきた。
魔王の城へと到着した3人。左右上から迫ってくる岩に、ラーハルトとクリスの背中を押すカイン。自身の身体を鉱石に変えてしまう魔法、クリスタルメタモルフォーゼを使い2人を先に行かせる。そんな長い呪文を唱える時間があるならこっちに来い!
2人の前に立ちはだかるムヒョ。ここは任せて、とラーハルトを先に行かせるクリス。弓矢を構える。妖精王オベロンの力を借り、ムヒョを倒した。しかしパワーを使い果たして座り込んでしまう。
魔王とアリーナ姫のいる場所へたどり着いたラーハルト。我がしもべになるなら世界の半分をやろう。はい/いいえ、いいえ。聖剣を構えるラーハルト。ネオ魔王へと変身する魔王をも倒す。仮面が割れ、魔王の顔があらわになる。
強くなったな、息子よ…。え!?死んだはずのカインや力尽きたはずのクリスもやってくる。お父さんと呼んであげて。お、お父さん…。駆け寄り抱き締めようとしたときには、光が残っているだけだった。
元の世界へと戻れる光を指すアリーナ姫。え、元の世界に戻れるのか!?クリスは泣きながら走り去った。
泣いているクリスのもとへやってくるラーハルト。帰ったんじゃなかったの?こっちの方が飯が美味くってよ…。全員が拍手をしながら現れる。目を閉じたクリスにキスをしようとしたところで、ラーハルトが客席を向く。
おっと、この物語はここまで。この2人がどうなったかって?そいつはヤボってもんだぜっ!そして金色のテンペスタ、次回予告。

エンディング映像。ダンジョンを旅するたなべ。おっぱいおっぱい叫ぶはせがわ、バケツ工場に異動になったくわはらを仲間に加える。はんざわは、ここを通りたければ80万とビンタをさせろと要求。ビンタで倒す。どいと戦うたなべたち。スイカ、うすいラムネ、こいカルピスを使用。スイカで9999ダメージを出しどいを倒した。しゅうさくは世界に一つだけの花を歌う。

9.エンディング
白いワイシャツ、黒いズボンの半澤、長谷川、田邉、秀作が並んでいる。土井は鍋を返品しに行ったようだ。桑原は体育座りをしている。なんで止めたんだよ。そりゃ目の前で飛び降りたら止めるよ!俺にバツをくれ!とうるさい桑原。
飲み物を要求するメンバーに、桑原はカルピスの原液を持ってくる。しかしグラスや氷は無い。原液を口に含んで水飲めば一緒じゃん!と桑原。おまえにバツをやるよ、と長谷川。カルピス原液で飲めよ。
そのとき花火が上がった。妙に低い位置に上がっている。ベランダから見下ろすと、土井が花火を打ち上げていた。戻ってきた土井は、花火見えた?と嬉しそう。みんな見たがってたからさ。
ラムネを開ける部分を見付けた桑原。ぬるくなったけどようやくラムネを飲めると乾杯。おまえはカルピス原液な。6人が掲げたラムネ瓶とカルピス瓶に光が当たる。
ところで土井、何を持ってきたんだ?ボードゲームが捨ててあったから拾ってきたんだ。真っ黒な盤が袋から見えている。
ドンドンドン、とドアを叩く音がする。振り向く6人。

どよめきとともに大きな拍手。今回もやってくれたよ!
白いワイシャツと黒いズボン、黒いネクタイ。机や椅子やバケツやラムネ瓶や、前回とは違い様々なセットや小道具が使われるようになった。
やはりラストの長尺コントは盛り上がるね。今回は剣と魔法の世界。エンディング映像とも綺麗にリンクするので素晴らしい。ゴールドラッシュが対峙する魔王と勇者の対決はお見事。呪文詠唱が素敵すぎる田邉さん。土井さんの低音もカッコイイんだよね。長谷川さんは呪文を嫌がっていたけど、本番はちゃんと台本通りにやってのけた。桑原さんは楽しくなってアドリブで妖精王オベロンのくだりを足してしまった。大喜びの田邉さん。半澤さんのモンスターはリアルすぎる。秀作さんは女性役ばかり。
次回予告があったので、次もやるかも?と田邉さん。でもそうなると桑原さんとキスすることになってしまう。人生ゲームでは本当にやっていたらしい。俺とどっちが良かった?と尋ねる土井さんに、おまえ!と即答する田邉さん。
スーパークイズの桑原さんの流暢な喋りが素晴らしかった。ダメな役が多いけど、こういうのやるとカッコイイよね。人生ゲームでの不気味なラストも良かった。
不気味といえば長谷川さんと土井さんのテレパシー。テンション最高潮の状態から無に戻るのを繰り返す2人。凄い。
通夜のクールにクズな秀作さんも良かったなぁ。これは半澤さんの必死な感じが楽しかった。バケツ工場がまさか他のコントへの布石になるとは。
今思いついた、と指パッチンで五芒星を描く呪文を披露した田邉さん。劇ムゲで魔法の話をやるので、長谷川さんに伝承。厳しすぎる指導。僕の苦労が皆さんに伝わりましたか?と土井さん。

6人が去り、舞台上に残されたラムネ瓶とカルピス瓶。そこにスポットライトが当たっている。美しい…!エンディングトーク前に、これ置きましょうかね、となんとなく真ん中に集めて置いていたと思ったらこれだよ!乾杯での光も美しかったなぁ。長谷川さん演出だろうか。

爆笑コメディアンズが仙台にいるので難しいかもしれないけど、トークライブとか次回公演とか、楽しみにしていますよ。
その前に、劇ムゲで魔法指導兼出演として参加するゴールドラッシュも楽しみだ!

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