今年を振り返るという意味でも、自分が見に行った神保町花月公演の中で、ベスト5+番外編+主演助演男優賞を考えた。
好みの系統は、SF、アクション、サスペンス。演出がカッコイイものに惹かれる。非常に悩んだけど、鮮烈な印象の残ったシーンがある公演を選んでみた。
【2013年】
1位:SASUKE(2013/6/25,2013/6/26,2013/6/28~2013/6/30)
2位:サカサマ島綺譚~奇抜探偵・四条司の静謐なる思考~(2013/3/6~2013/3/10,2013/3/12)
3位:ねぇパンダさん(2013/5/29~2013/6/2)
4位:恋する五感(2013/5/9~2013/5/13)
5位:ユア・ソウル・パートナー(2013/2/19~2013/2/22,2013/2/24)
番外編:全身と全霊とあと少し(2013/3/22~2013/3/26)
主演男優賞:ボーイフレンド・黒沼
助演男優賞:しゃろん&ひので
SASUKEを見終わった瞬間、早くも今年の1位だと確信した。弱く優しく実は強い主人公、強く可憐なヒロイン、ヒロインに付き従う長身コンビの教育係、お調子者の友達、とことん悪なトップ、手下の長身3兄弟、現世とのリンク、少年マンガの王道のようなストーリー。ガタイの良いメンバーと驚異的な身体能力の黒子たちによる殺陣。影絵の演出もヒーリング系の音楽も、何もかもがカッコ良かった。
奇抜探偵シリーズ第5弾、サカサマ島綺譚。濃すぎるキャラの脇役たち、それ以上に濃い文田さんの四条、スクリーンと文字を使った圧倒的な演出、黒と赤で統一されたセットと小道具、シリーズ最多の被害者と犯人。まだ解明されていない伏線もあるので、今後も続いて欲しいシリーズ。
やしろ劇団第2弾、ねぇパンダさん。ランパンプスをスターにする、を具現化した配役。激昂し涙を流すランパンプス2人の演技に惹き込まれた。芸達者な脇役たちのショーも楽しい。演技はあまり上手くないと思っていたよっちゃんが、明らかに演技力が上がったと実感した公演。
前例のない配役の恋する五感。主人公の五感5人が常に舞台後方にいる。主人公の友人でありヒロインの恋人は開始10分で死亡、猫に転生。フラッシュモブと呼ばれるサプライズパフォーマンスをメインとした演出。デビュー2ヶ月の若手たちが本格的なダンスを披露した。明るく華やかでカッコ良くむず痒い恋物語。
ソウル・パートナー第2弾、ユア・ソウル・パートナー。前作から、伊藤真奈美さんとスカイサーキット松本さん以外のすべてのメンバーが入れ替わった。主人公たちに感情移入しまくった頃に訪れる、若年性痴呆症という病気。ボイフレと伊藤さんの涙の演技に、客席も号泣。
全身と全霊とあと少し。観客を巻き込み後半の主役が変わるという大規模な演出がメインなので番外編。主役オーディションのほとんどが観客からのお題を元にアドリブで行われ、AD2人が客席へインタビューをしにくるという参加型の公演。リピーターたちが結末を操作し、全員の主役が見られた。
黒沼さんはソウル・パートナーシリーズでの大号泣の演技が印象的。ボケまくり時には突っ込み泣きまくり。シリアスが似合う演技力と低音の良い声が素晴らしい。相方の宮川さんも演技力が高いので、今後も神保町花月に呼ばれ続けるでしょう。
助演として特定の誰かを決めかねたので、1年目ながらダンス2公演と殺陣2公演で大活躍だった2組を。殺陣だと顔も見えない黒装束だったりするけど、彼らなくしてあのカッコイイ殺陣シーンはありえない。ただ数分のダンスだけの出演はちょっと可哀想かな。2014年はちゃんとした役が与えられますように。
4劇団が本格始動した2013年。2014年からは新たなメンバーになったようだ。
若手の台頭も激しいので、チャレンジ公演でも良いから出たことのないメンバーを起用して欲しい。いつも同じメンバーじゃ飽きるよ!