@しもきた空間リバティ 19:00
芝居風とも取れる単独公演を行っているクレオパトラが、ついに2人芝居公演。明日も追加公演があるけど、忘れないうちに書き残しておく。善ト悪とで被っている前半は端折った。
男(桑原)が怯えている。なあ、これ死んでるんじゃないのか?警察に行った方が…。隣の人物(長谷川)が答える。いいんだよ、こんなクズ、死んでも誰も困らないよ。
君は、俺が善と悪、どっちに見える?
OPV
フラフラとバットを持った男(長谷川)が登場する。俺に名前はない。そうだな、しいて言うなら…悪だ。
買い出しに出かけた戸塚(長谷川)は、水音に気付き風呂場へ行く。誰だよ流しっぱなしにしてさー。
誰だおまえは!?逃げ出す戸塚。
殴打音。
悪(長谷川)がバットを持ってやってくる。ダメだろ逃げちゃ。おまえ、奥さんも子供も居て幸せに暮らしてるんだってな?人をいじめておいて幸せになってんじゃねぇよ!おまえに幸せになる資格なんてねぇんだよ!
部屋に戻った蟇口(長谷川)は、閉じておいたはずの卒業アルバムが開いて置かれていることに気付く。戸塚の顔が切り抜かれている。
もしかして、最初から切り抜かれていた顔は…田代?
後ろを振り返る蟇口。君は誰だい!?
殴打音。
悪がバットを持ってやってくる。ダメだろ逃げちゃ。おまえ、タレントやってるんだってな?人をいじめておいて幸せになってんじゃねぇよ!おまえに幸せになる資格なんてねぇんだよ!
悪に殴られた渡辺(桑原)を見つけるレイコ(長谷川)と善(桑原)。
大丈夫?あたしがわかる?意味のないうめき声しか出せない渡辺。恐怖で喋れなくなってるみたい…。
ヒドいよ小西くん!これはもう、悪だ!善は走り去る。
渡辺くん大丈夫?…なーんてな。やっと邪魔者がいなくなったな。
レイコが立ち上がり、バットを持ってくる。
レイコさん…もう、止めにしませんか?
やってきたのは小西(桑原)だった。
小西、助けてくれ!こいつ狂ってるんだよ!
…僕に助けを求めるんですか?許したわけではないんですよ。
そもそもこいつは誰なんだ!
俺はおまえらがいじめて自殺に追い込んだシホの親友だったんだ。シホを忘れたのか!?
思い出した…あの幽霊って呼ばれてたヤツ…。まだ子供だったんだ、人が死ぬまで追い詰めてるとは思ってなかったんだ!すまなかった…。
謝るな!おまえらを殺すために10年間いろいろと準備をしてきたんだ!
レイコさん、君はあの日、悪魔になった…。
田代(桑原)に、シホが死んだのはアンタのせいだと詰め寄るレイコ。シホのお墓の前で土下座しなさいよ!
なんで俺がそんなことしなきゃならねーんだよ。幽霊がホンモノの幽霊になっただけだろ?
レイコは石を拾い、田代の後頭部を殴打した。
そこへ小西がやってくる。なあ、これ死んでるんじゃないのか?警察に行った方が…。レイコが答える。いいんだよ、こんなクズ、死んでも誰も困らないよ。
倒れている田代をさらに蹴るレイコ。こいつ小さな声で助けてって言ってたぞ。シホが何百回言ってもおまえらはいじめを止めなかったよな?
おまえも殴れよ。
僕は、殴った。田代の死体は立入禁止になってる学校の裏山に埋めたよ。
善が悪と対峙する。
渡辺くんは反省していた!だからなんだ?人が死ぬまで追い詰めるのは悪じゃないのか!?
おまえは、どちらが悪だと思う?
うわあああ!
苦しむレイコを訝しむ渡辺。1人でどうしたんだ?なんだか…3人いるようにも見えたが…。
渡辺くん、今のうちに逃げるんだ。ただ、僕は君を許したわけじゃないことは忘れないでくれ。あとで迎えに行くよ。
助かる!小西に促され、渡辺は走り去る。
ようやく落ち着いたレイコに、シホが生前書いていた日記を渡す小西。
シホ(桑原)とレイコは2人でマンガを描いていた。しかし2人の描くマンガが気持ち悪いと渡辺たちに目を付けられることに。シホの机の上には毎日花が置かれ、マンガは破かれる。
ヒドい!あたし先生に言ってくるね。レイコは現状を先生に伝えに行く。
しかしそのせいでシホへのいじめはヒドくなっていく。
レイコ、話があるの…。ごめん、また今度でいい?
徐々にレイコはシホを避けるようになる。
レイコ、大事な話があるの。お願い、5分でいいから。ごめんね、また今度!
私の話を聞いてくれるのは、もう亀さんだけね。この痣ね、千本ノックとか言ってたくさん叩かれたんだ。小西くんは男の子だからって私よりたくさん叩かれてた。ヒドいよね…。
亀さんも蟇口くんが持って行っちゃった。もう私の話を聞いてくれる人もいなくなった…レイコ…。
日記を読み、泣き崩れるレイコ。ごめんねシホ。あたしが守ってあげられれば良かった。ずっとそばにいれば良かった。
まだ続きがあるよ。小西に促され、先を読むレイコ。
私は今日死ぬ。でも私が死ぬのは誰のせいでもない、自分のせい。レイコのせいでもない。レイコにはずっと生きていて欲しい。
僕とシホは一緒にいじめられてたんだ。でもシホはずっとレイコさんの話をしていたよ。
ありがとう…ありがとうシホ。あたしがずっと守ってあげるべきだった。だってあたしにとってシホは「善」だから。
EDV
日記、最後のページもあるよ。小西に言われ読み進めるレイコ。
ウソ書いた。死にたくない。あいつらが死ねばいいのに。レイコが憎い。レイコが死ねばいいのに。
…なにこれ…?
小西がナイフを取り出し、レイコの腹を刺す。
アハハハハ!やっと刺せた!
みんなを殺してくれてありがとね。君が田代を殺したあの日、僕もアイツを殺しに行こうとしてたんだ。手間が省けたよ。
渡辺?あとでちゃんと殺しに行くよ。
僕はシホが好きだったよ。世界は僕とシホの2人だけだったんだ。地獄の中でずっと2人だった。
シホはずっとレイコの話をしていたよ。憎いってね。
おまえが「悪」だ。
伏線が回収され、ドンデン返しの後のさらなるドンデン返し。
ラストの桑原さんの狂気の芝居は素晴らしかった。真っ赤な照明の中、甲高い声で笑う姿に悲鳴があがったね。
長谷川さんの演じるキャラが声の高い人物ばかりで混乱もしたけど、冒頭の殺される側と悪との瞬時の切り替えはお見事。
善ト悪に「幽霊と呼ばれていたいじめられっ子」の伏線があった気がするけど、どこで出てきたか思い出せない。悪ト善で善悪についてたくさんセリフがあったけど、さすがに覚えてないね。長谷川さんの伝えたい部分はそこなんだろうけど、話の流れだけでも書き残せればいいかな。
アフタートークでは本編を撮影したものを見ながらトークをするようなので、気付けなかった部分も教えてくれるかもしれない。トーク後に気付いたところはしれっと書き換えるよ…。