@荻窪ベルベットサン 17:00
1日パトラッシュ、10公演中6公演目。絵を描きながら妖怪の話をするライブとのこと。
会場に入ると、どいちゅーさんがギターを弾いている。特に歌うわけでもなく、なんとなく場つなぎのような感じらしい。通しで見ているお客さんが多く、ほとんど入れ替わり無し。
開演前に桑原さんがスーパーアンケート用紙(白紙)を配る。描いて欲しい絵のリクエストを募るようだ。
時間になるとなんとなく開演。みんな同じ席のまま?ラジオ体操とかやったら?とどいちゅーさん。
ゲストのジャパネーズ登場。アチャさんは正装、モネさんはサスペンダーにベレー帽という漫画家スタイル。
ゴールドラッシュはジャパネーズと初対面。モネさんが絵を描く方、アチャさんはピュアだった頃の桑原さんだと紹介する長谷川さん。アチャマー!人見知りで警戒していたどいちゅーさんが、アチャマーを見た瞬間にパァッと顔が輝いた。桑原だ!どいちゅーさんこういうの好きでしょ?
そしてもう1人、妖怪ゲストはパップコーン大桶さん。ライブペイント中は喋れないので、代わりに妖怪の話をしてもらいます。
田邉さんは美大を目指していたが挫折した経験がある。6公演目なのにライブにハマっていない田邉さん。
一貫したテーマを設けよう。どいちゅーさんの独断で、鬱になる絵。モネくんも僕も絵が暗いから大丈夫。田邉さんは?ああ、僕も暗いですよ。
お客さんから回収したアンケート用紙を引いて、その絵を描いていく。
長谷川:河童、座敷童、鬼婆。モネ:獣耳少女。田邉:萌え系美少女。
大桶さんが自分のバッグから大量の資料を出してきた。自分のバッグを取りに行きたいモネさんが背後でオタオタしている。
『妖怪少女-モンスガ-』にて妖怪として出演しているゴールドラッシュ。どいちゅーさんは「おとろし」、田邉さんは「わいら」。それっぽい!と大桶さん絶賛。
大桶さんが最初に好きになった妖怪は、ゲゲゲの鬼太郎の「朱の盆」。アニメの中では「ぬらりひょん」の手下でおとぼけなイメージだが、実は見たら死ぬと言われている恐ろしい妖怪。「ぬらりひょん」は民家に立ち寄ってお茶を飲むだけの妖怪。服装がしっかりしてるから、妖怪の総大将と呼ばれている。
怖くない妖怪には、無理してる系妖怪、あずき系妖怪などがいる。独自に分類している大桶さん。細かな資料を持参し、ずっとこれ読んでいたい!と桑原さんが驚くほど。
猫耳の全身画を描いたモネさん。次のお題を引く。
モネ:田邉さんの似顔絵。
影のある雰囲気のモネさんの絵にご満悦な田邉さん。萌えといえばメガネということで、メガネ少女の顔を描いた田邉さん。俺だけ3体じゃん!と気付く長谷川さん。
田邉:アザラシ。
リベンジして欲しい、とのリクエスト。今度は可愛く描けた。
モネ:ヨージさん。田邉:コマさん。
ヨージさんさっきすれ違ってご挨拶しただけ…!と困惑するモネさん。コマさんって妖怪ウォッチの…?と困惑する田邉さん。ググっていいよ!と長谷川さん。スマホ片手に描き出す2人。
美女系妖怪は怖いヤツが多い。殺したり肉を吸ったりと物騒なエピソードばかり。
だいたい妖怪についてわかってきた!と桑原さん。名前からどんな妖怪か当てます!とクイズ大会に。
「ちんちろり」という妖怪は、ちんちろりと言うだけ。しかしエピソードに登場する加藤というタダの人間が気になって仕方ない3人。絵を見ると、こっちの方が妖怪っぽい!と大人気。
3体の妖怪を描き終えた長谷川さん。座敷童が河童の皿の上に乗っている。座敷童が可愛い!と大人気。
長谷川:しょくぱんまん&ドキンちゃん。
タヌキ系の妖怪の中には、化けないヤツもいる。首吊り狸というただただ人を殺すタヌキもいたり。ババア系妖怪がやけに多い。最初に○○ババアの仕業だ!と言ったヤツがいる。川で髪を洗ってるだけのババアが妖怪にされたり。
「エンコババア」という妖怪は、自身が妖怪なわけではなく、河童に取り憑かれたおばあさんのこと。エンコ=河童。要はタダの人間。
しょくぱんまんとドキンちゃんを描き終えた長谷川さん。ドキンちゃんが千切ったしょくぱんまんの頭を持っている。わかってるね!!!とどいちゅーさん大喜び。
鬱になる絵というお題を守って、モネさんに寄せた陰影のある絵にしている長谷川さん。しかし田邉さんは我が道を行く。あの人は友達がいないから協調性が無いんです!とどいちゅーさん。
長谷川:ユニコーン。モネ:カレー(中辛)。田邉:ぬらりひょん、手の目。
手の目がわからない田邉さん。桑原です、と長谷川さん。大桶さんが妖怪辞典の手の目のページを開いて見せる。絵と同じポーズを桑原さんが取ると…。ソックリだ!じゃあ桑原を描けばいいんですね?と田邉さん。
長谷川:シンデレラ。モネ:理想の女性の特徴を強調して。
50音どれでも妖怪で返せる大桶さん。桑原さんも虫ギャグで50音に挑んだが、2つくらいで挫折。あれはヒドい!とどいちゅーさんも強調。
ご当地妖怪もいる。どいちゅーさんとアチャさんは兵庫で同郷。しかし市の名前を言ってもお互いピンときていない。「一反木綿」の鹿児島が最強説。
どんどん描いていく長谷川さんとモネさん。田邉さん遅い!と長谷川さんからの苦情。モネさんの理想の女性は、目が好きなので目を強調しましたとのこと。ひとつ目が怖い!と言われていた。
長谷川:ぶんぶく茶釜。モネ:美化された桑原さん。
長谷川:好きな妖怪。モネ:悪魔。
好きな妖怪で先ほど大人気だった、ちんちろりの加藤を描く長谷川さん。
長谷川:玉。モネ:なめこ。
都市伝説が妖怪化することもある。「口裂け女」や「人面犬」はすでに妖怪辞典にも載っている。
たとえばここで架空の妖怪を作り上げ、ツイッター等で見た!と拡散すれば、それがゆくゆくは妖怪として語り継がれるかもしれない。
すべて描き終えたライブペイントの3人。
モネさんのまとめる力を褒める長谷川さん。ひとつの絵になってるよね!と他の出演者も感心。田邉さんはデフォルメが上手い。
田邉さんはモネさんと仲良くなればいいんでしょうけどね。ま、仲良くなれないでしょう!と、どいちゅーさんの総評。
1時間5分という短い時間に、凝縮されたライブペイントと妖怪談話。
大桶さんの用意した資料が凄まじく、ただ話を聞いているだけでも面白い。妖怪初心者の3人がそれぞれ質問したり、クイズ形式に答えたり。
ライブペイントは結局、お客さんから提出されたアンケート用紙すべてを描いたようだ。長谷川さんとモネさんの描くスピードが尋常じゃない。何故か実在の人物が当たり続けたモネさんはそこだけ苦労していたようだけど。
長谷川さんが褒めていた通り、モネさんはひとつの絵を描き終えてから、周囲の絵と溶けこませるために描き足したりしていた。結果、バラバラなお題がすべてまとまった世界のような絵になっていた。1枚の絵画のよう。
長谷川さんの絵は、勢いのあるマンガのような、動きのある絵。可愛い絵からリアルな絵まで幅広い。そしてドキンちゃんの再現度が異様に高い。最後に煙のようなものを描き足して、百鬼夜行の雰囲気に仕上げていた。
田邉さんは描いた絵は少ないものの、それぞれデフォルメしてアニメのキャラクターのような雰囲気になっていた。見ながら描いたとはいえ、コマさんがとても可愛い。手の目の顔がちゃんと桑原さんになっているw
10公演のうちの1つを見ただけだけど、こんなに中身の詰まったライブだとは。他のライブまで見てたらパンクするな!