@お台場ビッグトップ 15:00 D1-5
今年もやってきたシルク・ドゥ・ソレイユ公演!今回から特典付きの席が用意されたので、最前列ど真ん中を取ってみた。
スチームパンクの世界、ということ以外は何の情報も入れずにワクワクしながら挑んだ初回。
吊橋のような舞台奥から延びる通路をお客さんが渡っている。ええっ、あれ選ばれるの!?私も渡りたい!手を差し出して待ち受けるロングコートの紳士が素敵。
高いところから紙飛行機を飛ばしてるコミカルなお兄ちゃんやら、ウロウロする機械仕掛けの人形ロボやら、自転車発電機やら蓄音機やら自走式の照明やら。右往左往する博士とシンクロする2人の白衣のお兄さんやら…客席を回るのは頭がぼんやりと光っている紳士。
カオス・シンクロ1900で冒頭から登場したパーカッションの青年に心奪われる。凄まじいスピードのスティック捌きで、机やらトランクやら舞台の縁やら様々なものを叩きまくってリズムを刻む。カッコイイ…!パンフレットで名前を確認したら、キット・チャタムという見覚えのある字面。コルテオのパーカッショニスト!あれもそういえば舞台上を歩き回りながら演奏するスタイルだった。日本公演の途中で別の人に変わって悲しんだんだ。9年ぶりにまた彼のドラムとパフォーマンスを見られて嬉しい!
問題は、ジャグリングの青年が吊り上げられながらクラブとか凄まじいことやってるのに見る暇がないということ。別々に見たい…。
絵本から飛び出したような男女2人のロシアン・クレードル、挑発的な女性のキャラクターが可愛らしい。人間が人間を飛ばすのは何度見てもドキドキするな。
エアリアル・バイシクルはその名の通り空中自転車。吊り上げられてバランス取るだけでもキツそうな演目だ。マイクロコスモスを手玉に取ってる感じがキュート。
透明サーカスは本当に透明だったw団長役の表情とマイムと簡単な日本語、そして照明の動きと装置の仕掛けで何が行われているかわかってニヤニヤする。逃げ出したライオンは…w
巨大な手の上で繰り広げられるコントーション、4人の女性の凄まじくスピーディーな動きと柔軟性でとても美しくてカッコイイ!横180度開脚の状態から、手を使わず足を閉じる力だけで立ち上がったのは凄すぎる。あんなこと出来るの!?
突如始まるパーティ、からのバランシング・オン・チェア。ただ椅子を積んでバランス、だけじゃない逆さまの世界。英語の演目名の方がピッタリだと思うな。事前情報を何も入れずに見ていたから、ものすごくビックリした。これは知らずに見た方が楽しい!そしてこのパフォーマー、技をやってるときもまったくブレない。尋常じゃない筋力だわ。
ローラ・ボーラは正直、大道芸で様々なパターンをとんでもない数見てるはず…なんだけど、過去に一度も見たことのない凄まじい状況だった。序盤から筒じゃなくてボウリングの球だし、それに空中なんて誰が考えるの…恐ろしすぎる。
休憩明けはミュージシャンの演奏とシンガーの歌で開幕。キット・チャタムがフライ返し2本でスネア叩いてるんだけど!なんでだよ!シンガーの女性の頭に蓄音機のホーンが載ってるのいいよね。彼女自身が楽器のようだ。バイオリンとチェロのソロはカッコイイな。
舞台いっぱいに張られたネットの上で、男たちが飛び跳ねる。アクロネットが正式名称のようだけど、あれはもう人力トランポリンだよ。人が揺らした反動でジャンプ。4人で囲むとあんなに跳ぶんだね…!上空のハシゴに捕まってる人とハイタッチとかキャッチとか、パワフルで素晴らしい。
コミック・アクト、女性を1人舞台上に上げて、求愛コント。動物の形態模写が凄まじい。シルクのクラウンは、コミカルでキュートなだけじゃない凄技が本当に凄い。
エアリアル・ストラップ。冒頭からちょいちょい登場していた、二人三脚の双子男性たち。仲良さげで微笑ましいと思っていたら、ここでメインアクトか!息ピッタリでお互いの頭上を飛んでいったりとハラハラするアクト。ずっと二人三脚状態だから、ここで初めて2人が離れる姿を見てオオ…となる。
ヨーヨー、日本公演は台湾人のパフォーマーになったようだ。初演からBLACKさんが演じていたので、このまま日本に…と思っていたけど叶わなかった。しかしこの方の高速ヨーヨーは凄まじい。アクロバティックではなくあくまでも手先の技術。水平に回す技がカッコイイなぁ。
シアター・オブ・ハンズ、上空の気球のようなスクリーンにリアルタイム映像を映し出してハンドパペット。シルクでこれは初めて見た。アコーディオンの下半身を奪われていたアコーディオン男のニコが演じる。指先に靴と帽子を付けてるだけなのに、動きだけでヒップホップダンサーを見事に演じているのが凄まじい。シーカーだけ顔面が映るので笑いが起きる。客席に突入。これは当日のお客さん次第だなー!
ムキムキな男たちと小柄な女性たちが走り出てきて踊る。バンキンだ!アクロネットのときに鮫っぽい尾びれを付けて走り回ってた4人が彼らの一部なんだな。大柄なおじさんがコメディキャラで可愛らしい。鮫のときも客席に愛想振りまいて出遅れてた人だw舞台の縁ギリギリまで走り寄ってくるド迫力のパフォーマンスでキャーキャー叫んでしまう。真ん中に置かれた台を飛び越えて、映画のワンシーンのようなジャンプを見せるフライヤーの男性が凄すぎる。ポーズ決めたり踊ったりが激しくて、ノリノリで楽しい!
全員が出てきてチェアに乗ったり振り回したり座ったり。順番に出てきてアピール。11:12になって、終了。
見る前から薄々わかってたけど、スチームパンクの世界は好きだ。とりあえず3公演のチケットを取っていたのだけど、さらに2公演増やした。ドラム側の席を取ってなかったからね!あとエアリアル系が多いから後ろの方からも見なきゃね!
チャイニーズのアクロバットパフォーマーが居ないからそこまでハマらないだろうと安心してたけど、まさかキット・チャタムが参加してるとは…彼は是非とも見たいんだ。コルテオではあくまでもドラムとしてのソロだったり演奏だったりだったけど、今回はパフォーマーとしても登場してるから、見ておかなければ。
最前列ど真ん中は楽しいけど近すぎて意外と見えないところも多かった。左右の横の端と後部を均等に押さえたので、あらゆる角度から堪能する!