@アイア シアタートーキョー 18:00 7列17番
初回を見たとき会場でチケット販売していたので買ってしまった。サブセンターのセンター寄り通路側最後列。良席!
天使を天界から突き落とし、神の怒りを買った悪魔メフィストフェレス。人は何故悪魔と呼び忌み嫌うのか。神との賭け。人間ファウストの魂を悪魔に捧げさせることが出来たら、おまえの言うことを認めよう。
公金横領で処刑されようとしているハインリヒ・ファウスト。実はヘンリー大公の罪をなすりつけられたのでは、と噂する国民たち。
死罪はやりすぎだと止める王子。しかし国王を継ぐ身で王国を守らねばならないと大公に言われ、受け入れてしまう。
ハインリヒが銃で撃たれようとしたとき、時が止まる。メフィストは自分と契約し魂を受け渡す約束をすれば、おまえの願いを叶え今ここで助けてやると持ちかける。天使ミカエルが止めに入るが、メフィストの力には及ばない。メフィストの分身であるオフィストは、ハインリヒの指を剣で斬り契約書に血判を押させた。
ハインリヒの願いは、満足の行く人生を送ること。
メフィストの命で山を登っているハインリヒとオフィスト。骨折したと言い張るハインリヒに、他の場所を痛めれば忘れる、と剣を翳す。慌てて立ち上がり付いて行くハインリヒ。
山の奥には魔女ローズが住んでいた。命の妙薬で別人に生まれ変わったハインリヒ。とても美しい青年になったハインリヒを、ファウストと名乗らせ国へ戻るように言う。
王女の前に姿を現した天使ミカエル。王女の心の中にいる天使。王女が産まれたとき、ファウストという名の青年と運命の出会いをするとお告げがあった。
仮面舞踏会で踊るファウストとオフィスト。お忍びで来ていた王女と出会い、恋をする。どうにか王女と引き会わせてくれとメフィストに願うファウスト。王女はファウストを破滅に導く。それでもいいのか?と問う。それでもいい。王女を妻にするためには、国王にでもならなければ無理だ。では私は国王になろう。
山賊に襲われた王女をオフィストが倒し、ファウストたちに助けられたと王子に伝えた王女。国王へ謁見することとなる。
ファウストを気に入り、王女の婿にと言い出す国王を宥める大公と王子。しかし国王は王女を溺愛しており聞き入れない。王子ではなくファウストを王の世継ぎにと言い出すかもしれない、と大公にそそのかされ、王子はファウストを王女から遠ざけるよう心に決める。
国王は、絶世の美女ヘレネ・タマモを妻に迎えれば不老不死になれると聞き、ファウストに連れてくるよう難題を押し付ける。もし連れてくることが出来たら、王女を妻にと願うファウスト。
妖怪の女王であるヘレネの住む山に、メフィストとともにやってきたファウストとオフィスト。
ヘレネの妖艶さにあてられ、捉えるどころか虜になってしまうファウスト。身を挺して助けようとしたオフィストもまた、ヘレネと眷属たちに倒されてしまう。
メフィストが2人を守り助ける姿に、この人間の魂には何かあると狙うタマモ。しかしメフィストの力の前に逃げ出してしまう。
弱気になりメフィストの助けを借りようとするファウストに、もういい、止めにしようと言うメフィスト。オフィストは驚いた表情で止めようとするも、メフィストの命には逆らえない。
立ち去ろうとするメフィストを止めるファウスト。王女との約束のために、これだけは成し遂げなければならないんだ。
もう一度この男に賭けてみる気はあるか、オフィスト。はい、もちろんです。
剣の稽古をしているファウストとオフィスト。片手だけで応戦していたオフィストが、次第に両手を使うようになり押され始める。無表情だったオフィストが、心配したり微笑んだりと表情が出てきた。
剣の腕を上げたファウスト。そこへ山賊たちが再びやってくる。今度はオフィストは見守るのみで加勢してくれない。自分を信じろファウスト、おまえは誰よりも強い!
打ち負かした山賊に剣を向けるオフィストを止めるファウスト。命まで取ることは無い。再び襲ってきたらまた応戦すればいいだけのこと。ファウストの心に打たれ、家来にしてくれと申し出る山賊たち。4人でヘレネの館へと向かう。
ファウストのように、自由に生きてみたいと願うオフィスト。
メフィストから、ヘレネを封じる御札と妙薬のことを伝えられるファウスト。ローズがやってきて、最後の試練を与える。ローズに操られた山賊たちがファウストに剣を向ける。無理だ、と剣を捨てるファウスト。山賊たちに斬られそうになったファウストを体を張って守るオフィスト。これは試練だ、自分を信じるのです。
ついに山賊たちを斬ってしまったファウスト。もう俺には怖いものは何もない!
欲のためにすべてを斬り捨てる、それでこそメフィスト様が認めたお方。ローズは御札と妙薬をファウストに与え、山賊たちを生き返らせる。
ヘレネの館へと来た4人。眷属たちをオフィストと山賊たちが抑えている間、ファウストは御札でヘレネを捉えることに成功した。
王国へと戻ってきたファウストたち。このままではすべてがファウストのものになってしまうと怒る大公に、ヘレネの御札とファウストの正体を伝えるオフィスト。欲には欲で対抗せねばなりません。
ファウストを悪魔の手先と言う王子。大公にもヘレネにもそそのかされ、御札を剥がしてしまう国王。途端に暴れだしたヘレネと眷属たち。
ヘレネを斬ろうとしたファウストの剣は、国王の体を斬り付けた。
王女を連れ逃げる王子は、侍女に王女を任せ、ファウストと対峙する。愛する王女の兄を斬ることは出来ないと剣を捨てるファウストを止めるオフィスト。ファウストの体を操り王子を斬ろうとすると、天使に止められた。ファウストに、人を思いやり慈しむ人間の心を思い出させるのです。
天使の言葉は聞き入れないがオフィストの言葉なら届くかもしれない、という天使の声に、ファウストに言葉を伝えるオフィスト。
しかしファウストは、王子に斬られた瞬間、憎しみの表情に変わり王子を斬り付け殺してしまった。もう何もかもおしまいだ…!
眷属たちが飛び回る王宮。王女を守る天使を助けるオフィスト。天使を助けるとは、俺もヤキが回ったな。
人の心にいる悪魔や天使は、人がいなくなってしまっては存在が無くなってしまう。悪魔と天使が死を違えればすべての災いが消え静寂だけが残る。分身であるオフィストが何をしても無駄だと言うメフィスト。しかしこれは、オフィストがやるべきことだと自ら見付けたこと。天使の頼みもあり、好きにしろと言い放つメフィスト。
天使を抱き寄せ、2人の体を剣で貫く。倒れ込む2人。オフィスト、あなたに会えて良かった。俺も、ミカエルに会えて良かった。メフィスト様ー!!!
国王にまで上り詰めたファウスト。民衆の歓喜の声は、地獄で泣く悲しみの声でもあるというファウスト。
王女のことは覚えていても、オフィストやミカエルのことは忘れてしまったのでしょう。そんなことは無い!死ぬまで覚えている!
王女に会いたいと願うファウスト。だがそれをメフィストに願うことはなかった。それは…いや、いつか言う時が来るだろう。王女に付き従っていた侍女を呼ぶメフィスト。これが最後の願い。満足の行く結果になるかはわからないが、それでもいいな?
侍女に案内された場所に王女はいた。しかし王女は、侍女のことすらわからなくなってしまった。おいたわしい…。
ファウストの姿を見て、悪魔と叫び逃げ惑う王女。お父様やお兄様のように私も殺すのでしょう!?
どうにか連れ帰ろうとするファウストに、諦めろと言うメフィスト。もう人間ですら無い。欲にまみれた世界を見て、すっかり気が触れてしまった。
炎を放ち、飛び込んでいく王女。追おうとするファウストを止めるメフィスト。しかし振り切って炎の中に走って行く。
戻ってきたファウストは、王女を見つけられなかったと倒れ込んだ。俺はもう満足した。死ぬ前にこの魂をおまえにやろう。そんな言葉は聞きたくない、ファウストを助けたい、生きてもっといろんなことをするべきだというメフィスト。
俺はいつしか、おまえのことを好きになってた。生きる意味や心を教えてくれた。こんな素晴らしい魂は他にはない。おまえのことを悪魔と呼ぶのは止そう。
ファウストの魂を自由にしてやるメフィスト。天国でもどこへでも、好きなところへ飛んでいけ。
神よ、私はあなたとの賭けに勝った。人間は私を悪魔とは呼ばなくなった。しかしこれはファウストが己の闇に打ち勝ったのだ。その人間こそが素晴らしいのだ!
あらすじを書いてみたけど、やはり展開が早くてピンと来ない部分も多々。
メフィストとファウストが惹かれ合って、オフィストはファウストを羨ましいと思いつつ助けたいと思ってるってことかしら。あと人間の欲がすべてを滅ぼす。頻繁に出てくる「愛」って、色恋じゃなく親愛のことなのかな…まずそこからわかってないとか我ながらヒドい。作者の気持ちを答えなさいとか昔から苦手だった。
双眼鏡を持っていったので、存分に覗いてきた。間近で見ても舘形さんの妖艶さは変わらず。あの人凄い。芝居も歌もダンスも彼が一番なんじゃないか。迫力あるわぁ。
王宮に招待されたときの、ニコニコしながらオフィストを何度も振り返るファウストがあざとい。手を握るわ背中に張り付くわ、ファウストのオフィスト依存度が高い。
ヘレネの館で、倒れるファウストを守るオフィストが共倒れになって寄り添ってるのは良いね。ファウストの体にソファのように収まってたオフィスト可愛い。長めの髪と悪魔メイクで、目を閉じると人形のように見えるけど。
一幕ラストからオフィストに表情が生まれるのにようやく気付く。剣の稽古のときから笑ったり心配したり表情豊かになっていくのか。この稽古のシーン、オフィストが楽しそうなんだよね。切ない。
今日の生贄は係員のお兄さん。客席に助けを求めるオフィスト。俺のキャラが崩れるんだ!オフィスト、あの後ろ向いてる人は?よくやったハインリヒ!そしてローズより先に客席へ突入。犠牲になったお兄さんを抱きしめるオフィスト。ついにラップの意味が無くなって来たローズvsハインリヒ。
カテコで舘形さんの投げキッスを真正面から浴びて、両手で頬を押さえて驚きの表情で客席を見た五関くんが可愛かった。そのあと困った顔で笑ってたけど。河合くんは相変わらず梅垣さんと手を握り合っていた。
去り際に歓声浴びてたのは、五関くんが髪をファサッとなびかせてたからなのね。あれはキャーだわ。サービス精神旺盛だなぁ。さすがジャニーズ。
ここまで近くでじっくり見ることはもう無いかもしれない。
お芝居とダンスと殺陣と歌と、いろいろと堪能させていただいた。テレビで見るのとはまた違った臨場感で楽しかったな。次は彼らの本業を見たい。コンサートチケット当たれ。