@神保町花月 19:00 B5
7ヶ月ぶりの神保町花月。初のやさしいズ主演!ついにここまで来たか…。
神保町花月若返りということで、出演者は15期以下ばかり。特別出演としてPOISON GIRL BAND。
ちょっと不思議で明るくて可愛くてほっこりしてちょっと悲しいお話。
忘れそうなので簡単にあらすじを書いておく。
夫(渡久山)の帰りが遅いと、浮気を疑うサキ(金城)。不思議な踊りを踊っているところを夫に見つかってしまう――。
中学生時代のサキ。両親が離婚し母親(渡邊)の故郷へ帰ってきた。
学校のクラスメイト(久保田/北中)は東京から来たサキに近付きたくて仕方ない様子。先生(松田)にいつも怒られる。
古い家を取り壊す工事をしている業者(藤林/かいし)。次の現場へと向かう。
ワガママな河童の子(おっくん)は、兄(吉田)が自分の誕生日を忘れていたことに腹を立てる。自分たちのことが見える人間を探したい弟。河童が見えるのは、勇気のある人間だけなんだよね。
たびたび現れる、巨大な筆を持ちフードで顔を覆った女性(赤嶺)。短歌を読む。
雨宿りをしようと入った空き家で、サキは4人のおじさん(田井/西原/光/阿部)と1人の青年(佐伯)に出会う。おかえり!!!ことあるごとに踊る4人に驚くサキ。ヘルメットを忘れて帰ってきてしまう。
取り壊される家を見つめる青年を見付けるサキ。今壊されているのは彼が住んでいた家だという。おじさんたちの家にヘルメットを忘れたので一緒に行きましょう、と、おじさんたちの家へ向かう2人。
その頃、河童の兄がおじさんたちの家に上がり込んでいた。美味いものあるじゃないか。もらっていくぞ!それだけは…!
帰ってきた青年とサキは、河童の兄に倒されるおじさんたちを見付ける。自分が見えるサキに驚く河童の兄。慌てて食べ物を持って去っていく。
兄の暴挙を見ていた河童の子。お兄ちゃんには失望したよ!
母が自分を子供扱いするくせに約束を守ってくれないことにイラつくサキ。おじさんたちはなんで本音を話せるの?相手の本音を聞きたいから、自分も本音で話すんだ。
クラスメイトたちにおじさんの家にいるのを見つかってしまうサキ。しかしクラスメイトたちにはおじさんの姿は見えていない。ネットで見たエロ動画に影響され、売春だ!と騒いで襲いかかる2人から
サキを守ろうとするおじさんたち。河童の子が飛び込んでサキを守る。
そこへサキの母が取り壊し業者とともにやってきた。あなたこんなところで何してるの…!
おじさんたちのうちの2人は、母のことを知っていた。相変わらず綺麗だね。…帰ってきちゃった。おかえり!
普通の人には見えないおじさんたちの正体は、座敷わらし。みんなに見られないうちに成長しちゃったけどね。
そしてサキにだけ見える河童の兄弟。河童の子はサキに話しかける。オトナが僕らを子供扱いするからワガママな子を演じてやってるんだよね。みーんなわかってるのにさ。全部わかってるよ、お兄ちゃん!
帰っていく河童の兄弟に手を振るサキ。お母さんと一緒に頑張りたいのに子供扱いばっかり!本音をぶちまけるサキに謝る母。
徐々に薄れていくおじさん座敷わらし。いってらっしゃい。ツラいことがあったらいつでも帰ってきていいよ。嫌だ!ずっと一緒にいたい!穏やかな4人のおじさんたちに泣きわめくサキ。ここに住めばいいよ!青年の言葉を否定するおじさんたち。サキちゃんには幸せになって欲しいだろ?
いってらっしゃい、大好きだよ。
…いってきます!
成長したサキは、夫に踊りの説明をしていた。私が本音で話したんだから、あなたも言ってよ。夫の帰りが遅かったのは、本当に仕事が忙しくなったから。サキと一緒にいたいから、仕事辞めようかと思ってるんだけど…。ダメ!お金は大事。あなたが帰ってくる場所になるから。
抱き合う夫婦の周りに、ゾロゾロと出てくる座敷わらしたち。夜の生活は控えめにしてよ!毎晩毎晩、寝れないよ!青年が嘆く。河童が見える人間は性欲が強いっていうけど、超えてきたねぇ。僕の初恋、返せよ!!!
巨大な筆を持つ女性に話しかける学校の先生。この辺でやってるっていう噂を聞いてさ。あの納屋でいいかい?短歌ひとつ1万5千円です。噂は本当だったんだ!
暗闇の中、先生の声が聞こえる。懐中電灯の光が暗闇を照らす。こんなとこで何やってるんだ!?1人で服を脱いでいる先生の姿――。
やさしいズの泣き演技はすっかり見慣れたけど、それでも佐伯さんが泣くともらい泣きするよ。強がりでシャイでキャラにピッタリの良い役だった。せっかくの初恋がぶち壊されるラストの展開が可哀想w
田井さんのセリフが多い!とにかく喋りまくりで忙しい。目がチカチカする衣装。あれが似合う田井さんスゴい。
西原さんの役が好きだな。潔癖症の役が見た目にピッタリ。やっぱり衣装はド派手だけど。メガネ無しの姿を見慣れてないので、じっくり見てしまった。男前!
吉田さんのスタイリッシュな衣装とキャラがカッコイイ。あれはズルい。阿部ちゃんとキャッキャしてるの楽しい。長々とやってたw
出演者の半分は人外だった。売春婦の姿を借りた妖怪?赤嶺総理のキャラはいったいなんだったんだろう。オコチャさん脚本らしく、微笑ましくも不思議な世界。
最後の演出、良かったなぁ。サキが見えない座敷わらしたちへ言葉をかけていく。彼女がヘルメットを置いて去って行くと、巨大な筆を持つ女性がヘルメットだけを持って座敷わらしたちにサキの行動を再現。ヘルメットだけの見えないサキにキスされた青年座敷わらし、佐伯さんの悲しげな笑顔が切ないね。
やはり神保町花月は楽しい。若手ばかりの劇場に変わっていくようで、今後は若手班中心になるらしい。
最近ずっと見に行ってなかったけど、やさしいズが出るときくらいは見に行かなきゃね。