シティボーイズ ファイナルpart.1「燃えるゴミ」

@東京グローブ座 19:00 3階A列43番

思い立って当日券!人生初の生シティボーイズ!

舞台上には高々と積まれたゴミの山。舞台上空にはゴミ箱マークが描かれた4つの柱のようなもの。
ゴミの山の手前にはベンチのように木製ベッドが放置されている。

ゴミ置き場の前。
拾った紙に電話番号。美女が俺を見てわざと落とした!と息巻くキダ(きたろう)。疑うオオタ(大竹)。
いざ電話を掛けてみると…サイダ(斉木)の携帯に繋がった。

江戸の城内。
黒装束忍者(きたろう)、ピンク装束忍者(大竹)。刀ではなく面白さで人を斬る、おもしろ侍(斉木)。

ゴミ置き場の前。
紙を落としたのはアケミちゃんという美女。サイダは足繁く通う隠れ家レストランでアケミちゃんに出会った。
レストランに一緒に行きたい!俺たちは友達?友達じゃないよ!
オオタがキダに暴力を振るった、振るってない、ケンカになる2人。止めようとするサイダ。

民家の一室。
若かりし頃のオオタと奥さん(きたろう)。またキダさんとケンカしたの?
小学生の息子のタカシ(斉木)は、大きくなったらパイロットになる!と宣言。

ゴミ置き場の前。
隠れ家レストランはオカシイ!と唸るオオタ。失恋レストランってのがあるんだから、隠れ家レストランってのがあってもいいんじゃない?とキダ。
失恋レストランって何?歌だよ。じゃあ実際にはないじゃないか!ないよ。
俺のいいところは?褒めて!甲子園に行ったことが自慢のオオタ。泥だんごチャンピオンになったことがある!モナリザに会ったことがある!とキダ。

美術館。
モナリザ(斉木)が展示してある美術館を見回りしている警備員のキダとネギシ(大竹)。
動き喋るモナリザ。キダはモナリザを愛してしまった。モナリザに食い殺されるネギシ。亡霊となって蘇る。殺せ!戦え!
去っていくモナリザ。私の微笑みは全人類のものなの…。

ゴミ置き場の前。
朝4時からゴミ捨て場にいるサイダ。ここは市の巡回からも外されたゴミ置き場。誰かが違法に投棄を続けている。
友達のものを盗む泥棒がいるけど、たまに奢ってくれるからいい、とサイダ。その泥棒とはキダのこと。
泥だんごを持ってきたキダ。真球が一番硬い!絶対に壊れない!と自信満々。捨ててあったボーリングの球を泥だんごの上に落とそうとするオオタ。やめなよ!とサイダ。
泥だんごはオオタが大切にしていた甲子園の土も混じっていた。ついにボーリングの球を落とし泥だんごを割ってしまったオオタ。

民家の一室。
またキダさんとケンカしたの?
高校を中退した息子のタカシは、ミュージシャンになる!と革ジャンを着ている。だが手に持っているのはギターではなくバンジョー。バンジョーで世界を変える!
音楽の夢を早々に諦め、今度は弁護士になる!と言っているタカシ。無理だよおまえはバカなんだから!大学にも受からなかったじゃないか!タカシは家を出て行ってしまう。
もう長くはない奥さん。オオタの目の前で亡くなってしまう。

ゴミ置き場の前。
謝れよ!キダがオオタに怒るが、はいはいゴメンナサイと取り合わない。謝ったら?となだめるサイダ。
やるか!?やってやるよ!何をやるんだ?
おまえなんか、こうしてやる!キダを抱きしめるオオタ。そっと背中に手を回すキダ。サイダ、おまえも来いよ。2人を優しく抱きしめるサイダ。

民家の一室。
亡くなった母に手を合わせるタカシ。ごめんよ、俺が子供だったよ。結婚もしたんだ。妻のアケミ(きたろう)だ。
エコビジネスを始めて、成功させたんだよ。父さんには難しいかな。ゴミを集めて回って、ここに捨てるんだ。これやったのおまえか!?
ところで、このビジネスのどこでタカシにお金が入るんだ?それが、俺が現代の錬金術士と言われている所以さ。
作業開始!!!

エンディング。今日も完璧なステージでしたね!ときたろうさん。反省しない男だね、おまえは。モナリザをやらせたら君に敵うものはいないよ、と斉木さんを褒める大竹さん。でもあれはやめてくれないか。殺陣中にいそいそと舞台後方へ歩いて行って、小道具のクモの糸を取ってきた。おまえはバレてないと思ってるかもしれないけどな、全員にバレてるぞ!よし、あとでケンカしよう!
昨日は休演日。グローブ座ではASH&Dの若手たちがネタをやる、東京コントメンが行われていた。ちょっと顔を出したら、こいつ出てるんだよ!へへへ、と笑う斉木さん。
パンフレットの宣伝。若いころの写真とか、いろいろ載ってるんだよ。これが最後のパンフレットだよ。…こんな紹介でいい?じゃあ俺個人で作るわ、と斉木さん。
それでは…さようならー!!!!!
観客の拍手でのアンコールに応え、再度出てくる3人。軽く手を挙げただけで去ろうとする大竹さん。3人で手を振って退場。

子供の頃、BSかWOWOWあたりでシティボーイズの舞台を見たことがある。そこからしばらくハマって、たまーにテレビでやる放送を録画したり、レンタルショップで借りたりしていた。その頃に見た、長い長い廊下をひたすら走り回るおじさんたちを未だに覚えている。確か中村有志さんといとうせいこうさんも出ていたはず。5人バージョンの舞台が特に好きだった。
そんなこともすっかり忘れ、若手たちのお笑いライブばかり見に行くようになったけど、そういえばシティボーイズって生で見られるんだ!と昨日の東京コントメンで気付き、当日券で入ってみた。子供の頃にテレビで見ていた人は、どうも現実に存在している気がしない。斉木さんのピンネタを見て、やっと本当にいる人なんだ!と知る。
コントメンのときに黒幕が張られていた舞台は、ゴミの山だったんだ。上にあるゴミ箱マークの柱は、ラストの演出でゴミが落ちてくるギミックだったんだ。ほんの少しだけ舞台が見えていたお陰で、ワクワクが増した。コントメンを見てからシティボーイズの順番で正解だったかもしれない。
斉木さんが嘆いていた通り、本当にセリフ量が多いし1人で何役もこなしているので相当キツいだろう。きたろうさんの女性役も、斉木さんの女性役も、なんだか美しく見えてくる不思議。大竹さんはあのキャラのままなんだね。
斉木さんがセリフを忘れて押し黙ったときは大竹さんが代わりに言ってあげたりもしていたwセリフ飛ばしたのも許そう!とか舞台上で言っちゃう遊び心。
シティボーイズの音楽まで大竹マネが作っているとは。親子共作ってやつか。凄い。スタッフロールに、泥だんご伊藤なる文字があって、そんな会社あるの!?と検索してみたけど見つからず。謎…。
ファイナルだけどpart.1となっているので、来年にもpart.2が行われたりしないかな?と期待している。せっかくなので当日券の3階席ではなく1階の正面から見たい。あるといいな。

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