@ダブルトールカフェ渋谷店 15:00
シティボーイズ斉木しげるさんのトークライブ。なんと今回、新人コントメン出演の若手4組が呼ばれた!
カフェ2階のイベントスペース。テーブルと椅子が並べられ、各々で座る。スタッフさんと常連のお客さんがとにかくアットホームな雰囲気。
斉木しげるさん登場。ASH&Dの下部組織、いわば2軍というものがありまして。今日はそのメンバーを連れて来ました。シティボーイズの客は厳しいんだから!こういう場でネタやれるのはいいことだよ。
それから、ママスパパス、オルカ、シンボルタワー登場。今は若手が5千組くらいいるでしょ?オレたちの頃は30組くらいしかいなかったから楽だったんだよ。
それからは夏目漱石が好きなんだよね?と斉木さん。違います!と否定する直木さん。教養が邪魔しました。オルカはシャチのことだよね?アザラシをパクパク食べちゃう残酷なヤツ。お笑い界のギャングになるそうです。いやいや…と否定するオルカ。ダセェ!と日高さん。笑っとけ、と山田さん。失礼だろ!と竹内さん。
若手たちは出番まで客席の背後から見学。
「素」はすっぴんの素。何も準備してません!
しげるの素の10回まではテーマを決めていたとのこと。過去を振り返り。
血液型について語った回も。体型から血液型を当てられる。試しにお客さんに○型でしょ?と聞くも、当たらず…。
あとは腸について。腸に免疫力があれば大丈夫。少し前に腸閉塞で死にそうになったんだよ。驚くお客さんたち。少しって!?10数年前のこと。ダノンビオとR-1で良くなったとのこと。毎日の習慣になっている。
宇宙について語った回も。今日は1階で開演までの間、若手たちに宇宙論を語っていた。素粒子について。若手たちがポカーンとして聞いてましたよ!とスタッフさんからのツッコミ。
若手のネタコーナー。それから「誕生日プレゼント」。スタンドマイクのプレゼント。わぁ、嬉しいな!ずっと欲しかったんだ。
斉木さんとトークの時間。2人とも声がいいね!よく言われます、と山田さん。声の暴力で笑わせるんだよ。大竹はお客さんに向かって、笑え!!!って脅してたんだから。あとはネタ数。お客さんと駆け引き出来るようになれば。斉木さん駆け引きしてるんですか?とスタッフさんからの問いに、してない!と言い切る斉木さん。
明日は有馬記念。折り込みチラシの中に、競馬新聞のコピーと未記入の馬券が入っていた。
いかに少ない投資で利益を得るかが重要。年1当たれば黒字になるような買い方をしている。
外国では貴族の遊びになっている競馬。正装じゃないと入れない国も。庶民に普及しない文化はダメだよ。文化も政治も若手がいいんだよ。今日も若手を呼んでるしね。オレなんてどうでもいいんだよ!
ここで斉木さんが当てたら、お客さんを連れてどっか行こう!夢を買うんだから、500万くらい行きたいね。現ナマ5千円をスタッフさんに渡し、今から近くの競馬場へ買いに行く。
こういうのはお祭りですよ。自分のアパートでやっててもつまらないから。
万馬券を当てた知り合いがいるけど、ほぼ詐欺師なんだよ。カラオケの先生をやってる人。あんなの詐欺でしょ!
若手のネタコーナー。ママスパパス「怪盗」。捨て台詞が聞こえない。
始まる前、オレ見てなくていい?と階下に下りようとする斉木さん。何でですか!?冷たい!前のしげるの素で見たからさぁ。違うネタやりますから!!!
斉木さんとトークの時間。辛口でいくよ。はい、成長しないんでお願いします。無駄が多いよね。1対1の関係だから、コント55号みたいにギャグをどんどん入れていけば完成。聞き間違いを連続してたら出来上がるよ。簡単なことだよ。
ルパンと銭形みたいな枠にはめないのは良かった。でもあの怪盗は昭和初期だぜ!?
スターウォーズ見た人!パラパラと手が挙がる。CMは微妙だけど、見た人は口々に凄いと言っている。毎日見たいらしい。
エピソード1のとき、国際フォーラムで試写会に呼ばれた。衝立の前で記者たちに写真を撮られたけど、オレなんか使うわけ無いじゃん!
映画ではセッションがオススメ。若いときの劇団に入っていた頃を思い出す。体育会系のあの感じね。
名を成す人は演劇系が多い。演技で人を引き付ける力がある。実は政界にも多い。
早稲田の新入生で演劇サークルに入部した。同じ大学生なのに演出家はプロのような仕事っぷりだし、稽古の緊張感は凄まじい。音響をやることになった斉木さん。カセットテープの時代だから、自宅に持ち帰って編集をしていた。
当時の準備運動とか発声練習を今でも覚えている。シティボーイズのコントでも、そのときにやっていた歌や動きの要素を入れている。
入部して初の公演本番、前日から寝ずに作業していたため、2人いる音響のうち1人が寝たまま起きなくなってしまった。レコーダー5台のうち3台を斉木さん1人でどうにか回して作業。お客さんの感想は、シュールな舞台だった。
シティボーイズの中でこんな厳しいところにいたのはオレだけ。
昔はボーイソプラノが綺麗だったんだよ。声変わりで上手く音が取れなくなっちゃった。
楽器もいくつもやったけど、ひとつもモノにならなかった。フルートを吹く女性っていいよね…。
学生時代はFM放送が開始した頃で、クラシックばかり聞いていた。マドンナの宝石。最高峰は第九!
中野時代の弟子、好田タクトさんがクラシック狂。指揮者モノマネが凄い。でも、優れた芸でも自分の世界だけでやったらダメ。外に向けてやっていかないと。お前ら聞いとけよ!と、突然若手たちに進言。ハイ!!!と立ち上がる若手たち。
ママスパパスに言った、1の1とは。
ワンシチュエーションで進むこと。コント55号は欽ちゃんのフリにわーわーなる二郎さんが面白かった。上手すぎて何でもこなすようになってきたけど。経験は間。間を意図的に使うといい。
熱海殺人事件、風間杜夫が凄い。ASHの社長が見に行ったときは、風間さん以外の役者を見ることが出来ないほど凄いと賞賛していた。
それを聞いたきたろうさん、オレは行かない!!!と言っていた。あいつはそういうヤツだよ。
お前らもそういうの見とけ!と若手に振る。ハイ!!!
演劇でもコントでもないところを貫いてきたから、シティボーイズは生き残ってきた。生き方はまったく違う3人だけど、3人とも面白いと思うところは同じだった。これはASHの社長も同じ。
どんな分野でもトップを見なきゃ。それを見て挫折するのも楽しい。まだまだチャレンジしたいよ!
しげるの履歴書。
演劇、バイト、サーカスのピエロ、掃除機の頭売り。バイトは40種類以上やっていた。
関東にはお笑いをやっている若手がいなかった。ツービートが漫才で注目され始めていたくらい。コントをやろうと思ったら、同じような考えの人たちがたくさんいて、翌年にはお笑いブーム到来。シティボーイズは運が良かった。
バイトをしないで飯を食いたい、という当時の斉木さんの望み。
30分コント3本やる公演を行ったとき、たまたま見に来ていたマルセ太郎さんが人力舎の社長に進言してくれた。
フジテレビのディレクターがシティボーイズを見て30分番組を作ってくれた。当時売出し中の芸人たちとともに、1年くらい番組は続く。
人力舎に呼ばれ、月10万でどうだ?と聞かれたところ、大竹さんが20万!と言ったので20万になった。オレときたろうだったら10万の時点でウンって言っちゃってるよ。アイツは凄いよ。
望みが叶ってしまった斉木さん。望みが低いとそこまでになってしまう。
同期だった風間杜夫さんがスターになっているのを見て、負けてたまるか!と思っていた大竹さん。今ではラジオ界のトップになっている。
大竹さんのおかげでゴルフ会員権が手に入りました!
締め。
有馬記念が当たったら、健康ランドでパーッとやりましょう。若手も連れてね!やったー!!!と叫ぶ若手たち。
作家生活をしようと思ってかばんを買った斉木さん。原稿を書いているけど、出版社に持って行っても本になる気配はない。自費出版しようかな。ウェブとかね。
「伊賀の影丸」というマンガが大好きで、映画に撮りたいと思っている。コイツがカッコイイんだよ、えへへ…とご満悦な笑顔で語る。
オレが考えた忍法とかここに書き込んである…。
3時間のトークと若手のネタ2本。ボリューム満点で楽しかった!
座った席が端の方で斉木さんのお姿は人の隙間からしか見えなかったけど、ネタをやる舞台がまさかの真横。超特等席で見られた!狭い劇場で散々見てるけど、まさか真横から見るとは。
有馬記念の話が一番長かったような…!?競馬わからないけど、予想聞いてると楽しいね。色んな要素があるんだな。
シティボーイズのライブは映像で何度も見てるけど、経歴までは知らなかった。激動の時代を駆け抜けてるんだねぇ。凄まじい。好田タクトさんは大道芸で見たことあるよ。まさか斉木さんの弟子だったとは。
それからが声を褒められていたのは素晴らしい。漫才形式で掛け合いだったから、2人ともずっと喋ってるネタだったしね。いい声って武器だよねぇ。ママスパパスへのダメ出しが結構時間取ってて、愛があるなぁと思った。2回目の登場らしい。
始まる前は、アウェイ!とビビっていたけど、ずっと楽しかったなぁ。これは通っちゃう気持ちもわかる。