サーカス・バザール

@キラリ☆ふじみ

7/8,9の2日間開催されたサーカス・バザール。沢入国際サーカス学校のOBや在学生が多数出演。

オープニングパレードは、ぽこブヨ~ダンの演奏とともに全出演者が技を披露したりグリーティングしたりしながら回遊。子供達がパレードに付いていって微笑ましい。

お目当ては、空転劇場で初めてパフォーマンスを見て気になった吉川健斗さん。ケント名義で出演。
2mはあろうかという一輪車に1人で飛び乗ったり、一輪車の上で細いひまわりを額に乗せたり、マウススティックバランスやりながらの腕立てや開脚や脚前挙、額に乗せた長い長いポールの先に取り付けたボールサイズのカップにボールを投げ入れたり、一輪車の上でビッグボールジャグリング5個やったり。とにかく技のレベルが高い。細身に見えるのに筋力も凄まじい。クラブやリングや7ボールまでこなすバリエーションの豊かさもお見事。
黄色メインの色鮮やかな衣装と、赤と緑メインの華やかな道具が晴天と水上と木々に映えてとても綺麗だった。長い髪が風になびくのも美しい。地上でのビッグボールで高速回転するときは特に。そしてなにより、バランス芸をやるからか姿勢が良くて佇まいが綺麗で見ていて楽しい。どの瞬間を撮っても美しかった。
大人の男性に手伝ってもらうにも、普通のボールをカップに入れさせる、ビッグボールを投げさせる、そして一輪車から投げられたビッグボールを取らせる、と徐々にレベルアップしていくw小さな子が乱入してきたら風船を渡して帰らせたり、一緒に記念撮影してみたり、在学生とは思えぬ対応力に驚かされる。落ちたリングがデッキにハマったら、笑顔でそれを観客に見せてから取ったり、失敗しても行動と表情で昇華させる手腕も素晴らしい。
2日間で5回見て、すべての回でルーチンを変えていた。毎回新しいものが見られて、そんなことも出来るの!?と驚いてばかりだった。
一番好きな技は、ビッグボール1個を指先で回しながらもう片方の手で2個を回すヤツ。あのサイズのボールならではの技で、地上でも一輪車上でもやっていてカッコイイ!

沢入国際サーカス学校の在校生たちが、1と2に分かれてユニット。
1、フラフープのアツシさんとコンタクトジャグリングのヒロキさんのコンビ。
クラブパッシングのコンビ技から始まり、お客さんを挟んでのパッシング。
ソロでフラフープ3本、4本、5本。気のいいお兄ちゃんという感じのキャラクターで子供達に人気だったアツシさん。水晶と8リングで静かに魅せるヒロキさん。8リング4本の美しさは素晴らしい。
そして2人で玉乗りしながら、ヒロキさんが投げたフラフープをアツシさんが身体で受け止めて回していくコンビ技。回を重ねるごとに本数を増やして、1日目の3回目は何度も失敗するもお客さんの拍手と手拍子に後押しされてなんとか成功。彼らの根性と、最後にきっちり決めてくるカッコ良さに泣きそうになった。

2、クラウンのヒロミさん、けん玉のリュウセイさん、スタッフ&アクロバットのコウジロウさん。ユニット技ではなくソロ3本。
清掃員に扮したヒロミさんのほうきマイム、コミカルなローラーボーラーが可愛らしい。他2人の演技中もずっと見えない壁を霧吹きして掃除したり自分の口に霧吹きしたり。掛かっている音楽に合わせてちょっとだけ踊ったり揺れたりと、ずっと気になって見てしまうキャラクター。
リュウセイさんのけん玉は、糸付きと糸なしの2本立て。2日目になったら大幅にルーチンを変えて、玉は2個に増えてるわスピード感凄いわで驚く。失敗してもその後にちゃんと決めてくるのがカッコイイ。キャッチする瞬間のポーズもカッコイイんだよね。なんだか動きがヒーロー物っぽいと思ったり。メイクと衣装で女性にも見える可愛さだけど、動きの鮮やかさは男性っぽくて素敵。
コウジロウさん、スタッフ1本でダンスっぽいアクロバット、そして三角錐に組んだスタッフの中と外でアクロバット。頂点で水平に静止する筋力が凄まじい。かなり重そうに見えるあの三角錐を頭上にまで上げて振り回すのはド迫力。

ときにMC、ときにコメディパフォーマンス、大活躍のダメじゃん小出さん。
あらゆるハプニングに対応する話術、前にパフォーマンスしていたサーカス学校生たちを、称えたりイジったり手を広げる挨拶をパクったりwケントさんをイケメン貴公子と呼んでいた。
2日間でどれだけの技を見たんだろう。ディアボロやボールやシガーボックス、ハットやバルーンやマジックや小ネタの数々。パンパーン!が好きなのでニヤニヤする。シガーボックスの品川が見られて大満足。あとはアシスタント人形ナンシーのイリュージョン。日本人のリカはボイコットしているらしい。
あまりの暑さに、2日目には水が吹き出すミストを装備。子供達大喜びw吹き出し続けるミストに、スタッフさんが駆け込んで来て配線をどける一幕も。

2日目ラストはメインホールでフィナーレショー。MCは安定のダメじゃん小出さん。
ぽこブヨ~ダンの演奏から。人形たちが舞台の前方両端に置かれている。立ち位置そこじゃないでしょ!と小出さんが人形たちをズラしていく。
リュウセイさんのけん玉。大きなけん玉2本で、ダイナミックな技を次々に。剣と剣を引っ掛けて回したり、あまり見たことのない技も。最後に投げキッスをして去っていく姿に、カッコイイ!となる。
アツシさんとヒロキさんの玉乗りフラフープのコンビ技。少なめの本数でバッチリ決めてくる。
ヒロミさんの1人相撲。組み合った人形が足を掛け合ったり振り回されたり倒れたり。コミカルな動きに、子供達の笑い声が何度も聞こえて微笑ましい。
ヒロキさんの8リング。4本の複雑な動きには自然と拍手が沸き起こる。
コウジロウさんの三角錐スタッフのアクロバット技。パワフルな技にどよめきと拍手が何度も起きていた。
ふくろこうじさんのコミカルなジャケットとネクタイとハットのマイム。ネクタイで顔面を塞がれるコミカルさに大笑いするし、動き回るハットに翻弄されて右往左往する姿と表情が可愛らしい。
ケントさんの一輪車とビッグボール5個のパフォーマンス。アシスタントはアツシさん。お客さん相手だと合図を出してゆっくり投げ入れるのに、アツシさん相手だと合図無しかつ凄いスピードで投げ入れていく。素早く笑顔でキャッチするアツシさん。そして一輪車に乗りながら額に乗せた長いポールでボールキャッチ。一発成功に盛大な歓声と拍手が沸き起こった。最後に2人とも投げキッスで去っていく。
ナオキさんのシルホイール。幻想的でパワフルでスピード感溢れる技の数々に魅入る。近くに居た子供が、筋肉ヤバイ…と呟いていたのが印象的。はだけたシャツから見える胸筋と腹筋がきっちり割れている。
ジンタらムータの生演奏で、メインホールで行われていたサーカスショーの一部を。
デュオ・アビマノーラのアクロバット。男女ならではのセクシーさとパワフルさが融合して美しい。男性の腕一本で女性の腰を支えて頭上に上げる技、上の女性が飄々とした笑顔で凄まじい。余談だが、デュオABで見ていたときと見た目が違いすぎて、彼らのことだと気付かなかった…。何度も見たことある人達だった!
IZUMAさんの和マジック。着物、花、扇子、布、和傘、行灯、女性らしい美しさと儚さでとても綺麗な数分間。舞台上に舞い落ちる花びらと紙吹雪が美しい。
Kentaさんのローラーボーラー。アシスタントはデュオABの真志さん。5段積んだ上に乗るパフォーマンス、一度失敗して落下するも、二度目は見事に成功。無理でしょ!?と思うギリギリのバランスで、見ているこっちもドキドキする。
AIMIさんのエアリアルフープ。白い衣装と黄色のリング、空中で見せる柔軟性が素晴らしい。上空で行われる技の数々に、思わず口を開けたまま見てしまう。
そしてエンディング。様々なアクロバット技で飛び込んでくるサーカス学校のメンバー。手を付かずに横回転する側宙を披露したケントさん、身体能力には驚かされるばかり。オーリャさんとIZUMAさんは手を繋いで小走りに。美しいやら可愛らしいやら。
小出さんによるメンバー紹介に、子供達がメンバーの名前を叫ぶ一幕も。笑顔で応えるメンバーも微笑ましい。

ケントさんのスケジュールとメインホールのサーカスショーが2日間とも丸かぶりで見られなかったけど、一部だけでもフィナーレで見られてありがたい。水上ステージは投げ銭無しで、このレベルにお金を払わないのは忍びない…とも思ったり。
観客は子連れのファミリーが大半で、私のようなガチ大道芸ファンはおそらくほぼ居なかったと思われる。初日に居た砲台のようなレンズのカメラおじさんたちは2日目には居なかった。地元住民のためのお祭りなのかな。その割に水上ステージの音響はちゃんとイベント会社が入っている本格さ。
この2日間で、ケントさんだけじゃなくサーカス学校のメンバーたちもすっかりお気に入りに。10代後半や20代前半の人たちばかりだろうから、今後の進化にも期待出来る。在校生としてまとめてイベントに出演することが多いようなので、様々なバリエーションが見られそうで楽しみ。
初見で気になって他のイベントに見に行くパフォーマーにはどハマりする傾向にあるけど、ケントさんもまさに。技術の高さだけでなく魅せ方も上手いので見ていて楽しい。これで21歳っていうんだから末恐ろしい。いやでも、上手い人は年齢関係ないか。空転劇場で見たカッチリした衣装も、今回の鮮やかな衣装も、どちらにせよ可愛らしくて良いセンス。季節が変わったときの衣装も楽しみだ。
サーカス・バザール自体は何年も続いているらしいので、来年も出演者次第で見に行くかも…。今度はメインステージも見てみたいな!

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