@プーク人形劇場 13:00 え-8
チケットがチョコ。“常識と腹筋を崩壊させる――。”そんな売り文句のチラシを見たら、誰だってエイプリルフールだと思うだろう。現に2018年4月1日に発表されたのだから。エイプリルフールにしては贅沢に人の名前を使いすぎでは?と思っていたカオスイベントが、まさか本当に開催されるとは…。
謳歌さんから指定席チケット(チロルチョコ)を購入し、保管すること2ヶ月。そんなアブないチョコを受付でスタッフの男性に渡す恐怖。スタッフお腹痛くならない?大丈夫?と思う入場は人生でも初めて。
木下ゆーき – 大道芸生まれお笑い育ち
開演前、緞帳の前の狭い空間に登場したのは木下ゆーきさん。圧迫感凄いよね!?と前列の観客に同意を求める。原価数円のチョコを数千円で買ったんですか?クレイジーな人たちですね!
受付でチョコを食べていたスタッフが楽屋に駆け込んできて、もうチョコ食べられない!と嘆いていたことをバラされる。お腹いっぱいが100だとしたら今どのくらい?と尋ねたら、120!と返ってきた。
途中まで写真撮影OKとのこと。ただしシャッター音が出ないもののみ。無音カメラとかね。男性ならよく駅のエスカレーターとかで使ってるでしょ?
せっかくだからウェーブやってみましょうか!と、一体感を感じられる木下ゆーきプレゼンツの客席参加型コント(?)が始まる。
謳歌 – 空間に模様を描くかもしれない
♪型の道具を持って立っている…が、音が鳴らない。お客様の中に良さそうな曲を持っている方はいませんか?客席に降りてくる謳歌さん。ガンダムとかしかないけど…と男性客が渡したスマホを音響に渡し、流れたのは「Into the Sky」。女性ボーカルの英語曲、普通に使われててもおかしくないカッコイイ曲で、アドリブで演じているであろう謳歌さんのパフォーマンスもカッコ良い。
営業で使えますのであとで曲名教えてください!
野島伸幸 – アジア大会トップのマジシャンが仲人に目覚める
法被、ジーンズ、裸足、東北訛り。客席から男女1人ずつを舞台に上げる。ぬほんごつーずる!?オラ村一番の仲人だから!
祭りの曲とともに踊りながらバラバラになったカードを瞬時にペアにしていく。手に持った2枚のカードが一瞬で別のカードに入れ替わる凄技…凄すぎる。
テレビで見た“クールな天才クリエイター”をイメージしていたので、思ってたんと違う!!!となったものの、やっぱり凄いしカッコイイわ!
ジャグリンドル – アイドル×ジャグリング
銀髪、白ワンピース。カチッと決まるダンスがとてもカッコイイ!…が、舞台上に置かれた白いボールには触れないまま終了。
ジャグリングせんのかい!と登場した木下ゆーきさんに促され、3ボールを披露。ポロッと落としたら、右手を前に出して足を大きく広げるジャグリンドルポーズでごまかす。普段はChu-Zというアイドルグループで活動していて、ジャグリングは趣味でやっているとのこと。今日は他のメンバーは?仙台でライブです。バカなのかな!?ジャグリンドルポーズをゆーきさんにもやらせる強引さ。ちゃんとやるゆーきさん。アドリブに強いジャグリンドル。
まわりみち(ぱわぁ,Tokyo Tomo) – ザ・モダンレトロ・スペクタクル
スタイリッシュなマジック、ハットジャグリング。思わせぶりな表情で舞台前方ギリギリまで歩み寄るTomoさんが客席に背を向ける。ゆっくりとジャケットを脱ぐと…露わになる背中。剥ぎ取られたスラックス。黒いロングドレス姿になったTomoさん、衣装を舞台下に落とす。丸メガネを掛け、振り向いた表情が挑発的でとても良い!そこからの豪快なダンボール箱イリュージョン。ぱわぁさんの動きや煽りもスピーディーでカッコイイ!
ふくやま大道芸で見たカラフルバージョンのドレスも素敵だったけど、赤一色も素敵ね。イケメンマジシャンな見た目のTomoさんが、女装した途端に表情がガラリと変わっておかしなことになる展開、とても好き。
日本中のマジシャンがキャラ作りに悩んでるようですね、とゆーきさんのコメントw
次のディアボロ、この狭い会場で大丈夫?という確認のために謳歌さんがディアボロに挑戦。14年前に日本一になったことがある。ガンダムの曲かけます?とゆーきさんが言ったら、先程の男性が立ち上がりかけたようだw立ち上がるのはガンダムだけでいいんですよ!というゆーきさんの言葉にどよめく客席。お~じゃなくて笑って!とゆーきさん。
青宙ノート – 音速のディアボロで音波を出す
ディアボロ1個、本当に音波が出ていてもおかしくないスピードで回す姿はめちゃくちゃカッコイイ!スティックの上で独楽のように回しつつ自分もウィンドミル、の技には大きな歓声が上がった。凄すぎ!
手の平でキャッチしたディアボロをすぐに糸に向かって投げ返す技が意味わかんなくて凄い。なんかもう、凄いしか言葉が出てこないくらい凄い。
ここでMCの木下ゆーきさんからお詫びが。野島伸幸さんがもう1ネタやりたいと。シナリオがあるようで、紙を預かっているので読みますね。数百年前、おのじという女中が、主人から預かった5枚の西洋かるたを1枚失くしてしまい、自害してしまいました。幽霊となった女中は、夜な夜な西洋かるたを数えるのです…。
白装束、顔が見えないほどのボサボサの長い髪。懐から取り出した袱紗から、西洋かるた…トランプを取り出す。1枚、2枚、…6枚!?どんなに数えても、どんなに捨てても、どんなに逆転の発想をしても、何度でも同じ枚数にしかならないトランプ。そして最後は…すべて消え去った…。
鮮やか!女中キャラは強烈だし、デキるビジネスマンは違う!とか言い出すし、そもそもキャラがブレてるんだけどwとにかくカードが鮮やかに増えていく。すべてが消えるラストもカッコ良すぎる。
ゆーきさんがトークしていると、素顔に白装束姿の野島さん登場。誰ですか!?野島さん、芸歴は20年。変な方向に行き始めてからは?8年。女中キャラが一番クレームが多いらしい。
Syan – 世界一のバルーンアートが残念なことに
仮面、美しい立ち姿と手の動きから生み出されるバルーンアートが素晴らしい。鷹。そして次々に失敗を重ねて残念な結果になると見せ掛けて…からのモンスターズ・インクのマイク!これはどよめいた。そして女性を舞台に上げ、バルーンで作った花をプレゼント…出来ない。チョコの人(スタッフ)に良いところを持っていかれるwそしてキュウリ。
プーク人形劇場の舞台ってセリがあったのね…めちゃくちゃビックリした。チョコの人、ズルいなーw
べ・サンウク – ドクターストップがかかった伝説のロックンロールマジック
スピーカー、ベース、マイク、マイクスタンド、チェーン、ロックンロール!スーッとマイクからスタンドが伸びていくマジックがカッコ良すぎる。大量のマイク出現も凄い。指先で魅せるカード出現のマジックもカッコイイ。
めっちゃ盛り上がったしヒューヒュー叫んだよ。とにかくカッコイイ!
カーテンコール。Syanさん、今度はバナナをかじっていたw野島さんは女中のまま。Tomoさんが私服に戻っていたので、やっぱりイケメンだよな…?と再確認w
みんなでジャグリンドルポーズ!
昨年は400席、来年は800席、今年は間を取って80席、という冗談のようなイベントが本当に開催されたし、超絶カオスでめっちゃ笑ったし凄いし楽しいし最高だった!
パフォーマーも凄いしMCも凄いし企画も凄い。とんでもないイベントだったなぁ。
来年の800席のイベントにはおのじは出ないようだ。また見たいよおのじ。終演後のお見送り、おのじに凄かったし面白かったですと声を掛けたものの、どのへんが目なのかさっぱりわからなかったので野島さんとお話した感覚はゼロw
そういえばチョコチケットを買った人にはダイジェスト映像が届けられるという特典があるのだった。写真は撮らず必死で見ていたけど、色んな意味で衝撃が多かったのでやはり記憶は残り辛い。映像はありがたいなぁ。
来年の800席のイベントも楽しみだけど、こんなカオスなイベントもまた見てみたいw