@よしもとプリンスシアター 19:00 C8
暗転中の舞台にたたずむ関町さん。軽快な音楽と共にカラフルな照明が点滅。
踊り出した!
かなり本格的なダンスで、音楽に合わせてノリノリ。ただし関町さんは最初から最後まで無表情。
歓声と笑い声と手拍子と拍手に包まれたステージ、再び暗転。
めちゃくちゃ練習したんだろうなぁとか、意外と軽快に動けるんだなぁとか思っていたら、舞台横のモニターにオープニング映像が映し出される。それぞれのコンビ名、そして「関町プロデュース」と題したタイトルロゴ。カッコイイ。
舞台上には関町さんを除く11人が登場。なんか喋ってて、と言われて舞台に出されたらしい。
シュールTシャツを着ているカリカ林さんと阿部ちゃんが、Tシャツをズボンイン。同じくシュールTシャツを着ている押見さんは何も聞いていなかったらしく…「先に言っておいて!」
あえて触れずにいた、舞台中央に置かれたモニターとカセットが刺さったファミコン。会話も続かないので、仕方なくボタンを押してみる。
するとモニターに映し出された関町さんの写真。ゲームのタイトル画面のような感じで、「彼女のハートを奪え」と書いてある。
とりあえず電源を消してみるメンバー。クソゲーの匂いがするとかなんとか散々言ってみるものの、スタートしないと進まないということで、ゲームスタート。
関町さんが主人公の、選択式恋愛シミュレーションゲーム。近所を散歩している関町さんの行動を選択していくらしい。
特に説明も無いまま、「右に行く」「左に行く」の選択を迫られる。
右を選択すると、なんと通り魔に刺されてゲームオーバーwさらに2回、右を選択してみるものの、やっぱり通り魔に刺されてしまう。
仕方なく左を選択すると、1人の女性を発見。彼女のハートをゲットするのが、このゲームの目的らしい。
「話しかける」「遠くから見守る」の選択を迫られ、恋愛シミュレーションとしてはフラグが必要でしょう、ということで話しかけてみるものの…緊張のあまり倒れてゲームオーバー。
遠くから見守っていると、いかにもなヤンキー集団に絡まれる女性。
ここでまた「助ける」「様子を見る」の選択肢が。先ほどの教訓を活かして様子を見ていると…またまた通り魔に刺されてゲームオーバー!
助けるを選択したところ、ヤンキーたちに捕まってしまった関町さん。モニターが突然消え、舞台上に関町さんと女性、そしてヤンキーたちが乗り込んで来た!
ここからは相撲対決。
かなりガタイの良いヤンキー軍団と、11人のシュールメンバーがガチ相撲。
阿部ちゃんがアッサリ倒され、田所さんはわりと粘って1人を倒す。関町さんの「仁、頑張ってくれ!」の声援に「うるせぇ!」とイライラした様子の田所さんw
次々にメンバーが倒されていく中、村上さんが思わぬ健闘を見せる。頭脳派ですねぇ。
わりと卑怯なタイミングで押見さんが勝負を挑むも、アッサリ倒され腰を強打。何故かベルトを外して首に巻き始めた。…本当に痛そうだ。
2対1での勝負を許可され、メンバーの中でもガタイの良い中澤さんと池谷さんが2人がかりで勝負を挑み、どうにか全員に勝利。
助かったよありがとう!と、関町さんと女性が去っていく。
再びゲームの世界へ。
女性は関町さんに何か頼みごとをしている模様。彼女の弟が、ある言葉をどのように使うのかが気になって5日間も眠れていないとのこと。
またまた舞台に登場した関町さんと彼女の弟。
クジで決められた3人で即興の芝居をして、指定された言葉を3分キッカリのタイミングで言わなければならない。ランダムなクジのはずなのに、3回ともコンビが選ばれてしまうという奇跡。
最初は犬の心2人とかたつむり林さん。指定の言葉は「面白くなりそうだ」
1人の女性を巡って争う押見さんと林さん。それをなんとなく見守る他人っぽい池谷さん。ところが押見さんが池谷さんに向かって女性の名を呼ぶ。…どうやら池谷さんが女性役のようだ。林さんとの相撲対決に負けた押見さん、去っていく2人を見送り、3分キッカリに指定とは違う言葉を言ってしまい…。惜しい!
次はしずる2人とカリカ林さん。指定の言葉は「とほほ」
居酒屋にやってきたしずるの2人。大将は林さん。不況に嘆くサラリーマン池田さんと、サザンの桑田だと名乗る村上さん。他愛も無い話を展開しつつ、3分直前に村上さんの「実は僕、桑田じゃないんだ」に林さん&池田さん「とほほ」と見事に達成!
3分まで地獄だったというものの、ラストは息ピッタリでさすが。
最後にカリカ2人と吉田さん。指定の言葉は「あー、何やってんだろう、私」
家城さんが女性役になり、今日は2人に来てもらってごめんね、と、カップルの修羅場の様子。林さんと付き合っていた家城さんが吉田さんに乗り換えようとしていて…という話から、林さんを怖がった吉田さんが部屋から逃げようとしても内側からカギがかかっていたり電話線が抜かれていたり、ちょっと恐ろしい展開に。家城さんが「頼まれたの…」と吉田さんの首を絞め、倒れた吉田さんを静かに見つめる林さんの「よくやったな」の言葉の後、座り込んだ家城さんの「あー、何やってんだろう、私」、ピッタリ3分で終了。
会場中から沸き起こる悲鳴と感嘆と拍手。カリカの真髄を見た気がする。即興とは信じがたい完成度。上手く説明しきれないのがもどかしい。本当にゾッとした。
カリカに入るの嫌だーと言っていた吉田さん、怯えてみたりカギが開かないと言ってみたり、自主的に話を展開させてたように見えたけどなぁ。それに林さんが乗っかって、家城さんが締めたような…。とにかく秀逸すぎる展開だった。
騒然とする会場から関町さんと弟が去っていき、再びゲームの世界へ。
いよいよ彼女に告白。選択肢もなく、「告白する」の一択のみ!
しかし彼女に振られてしまう関町さん。意気消沈する関町さんを慰めよう。
またまた舞台上に現れた関町さん、ガックリ肩を落として椅子に座る。
用意される本格的なカラオケセット。モニターに表示されるメンバーの名前とミュージシャンの名前。指定されたメンバーが、指定されたミュージシャンの曲を歌わなくてはならない。
池田さん「俺たちの明日」、かたつむり林さん「純恋歌」、家城さん「なごり雪」、カリカ林さん&田所さん&村上さん「仮面舞踏会」、POISON GIRL BAND「夏色」、犬の心「硝子の少年」、池田さん「ここでキスして」、ラストは中澤さん「Love Is Over」。
30分間、ただのカラオケ大会ですが!
イラッとした様子の阿部ちゃんが、関町さんの座っている椅子を蹴飛ばすのを、田所さんが必死で止めているw村上さんがノリノリでかなり楽しそうだった。
そして中澤さんの上手さには驚愕。イイ声してるし声量も素晴らしい。林さんも上手かったし、かたつむりスゲェ。犬の心のデュエットが思いがけず可愛かった…。息ピッタリだな!
そこへ現れる満身創痍のヤンキー。手にはナイフ。関町さんを刺そうと襲い掛かると、女性が飛び出してきた!身代わりに倒れる女性。静まり返る中、関町さんが何かを叫ぼうとした瞬間、かたつむり林さんの持っていたマラカスがぶつかり、音が鳴ってしまう。照れ笑いを浮かべる林さん。ただの事故なんだろうけど、そんなところまで関町さんらしい。
舞台が暗転し、モニターに映し出されるエンドロール。BGMは「Love Is Over」。
ありがとうございました、と締めようとする関町さんを遠巻きに眺めるメンバー。みんな態度が冷たいw
「この流れ、クビですか!?」とオロオロする関町さん。カリカ林さん曰く、関町さんに対してはこういう態度を取りたくなるらしい。
初の関町さんプロデュース、どこまでが打ち合わせ通りでどこからがガチなのかよくわからないのが凄いところ。選択肢ではことごとくダメな方を選んでたけど、全部ガチだったのか?あの映像も全部作ったんだよなぁ。スタッフの頑張りも凄い。
個人的には、即興芝居とカラオケ大会を見られただけで大満足。改めて、カリカの凄さを思い知らされた。そしてかたつむりの歌の上手さも。
相方である田所さんの様子をずっと見てたんだけど、ぽかーんと口を開けてモニターに見入ってる様子は微笑ましかった。たまにそのままニヤッと笑ってみたり。どんな思いで見てたんだろうなぁ。
来週の夜公演はしずる村上さん、再来週の夜公演はPOISON GIRL BAND阿部ちゃんがプロデュースするようです。楽しみだなぁ。
今週、3日間かたつむりを見ていることに気付いた。どんだけ好きなんだ自分。