@神保町花月 19:00 A5
終わってしまった…。
楽しかったなぁ。4回も見に行けて良かった。真ん中と上手と下手で上手く席がバラけたので、存分に堪能できた。
やっぱりストーリーがイイよなぁ。死んじゃう男と死なない男の、意地の張り合いから友情まで。
男同士の友情だったり幼なじみの愛情だったりファンの愛情だったり上司と部下のやり取りだったり看護士と患者の信頼関係だったりボランティア団体の職員とボランティアに貢献する人の妙な関係だったり。いろんな情があった。変な人たちばかりだけど、みんなちゃんと信念があって生きてるんだな、ってのが見えた。
男は聞いた
「生きるってなんだ?」
男は答えた
「ドキドキする事だ」
男は思った
「じゃあ、俺は死んでるわ」
あらすじ、上手い。これこそがこの話の転機だし、一番ワクワクする瞬間の布石になるセリフだ。初めて宇宙でクロールの情報を見たとき、あらすじだけで「絶対面白い」って思ったし。
SF大好きだから、宇宙と聞くだけで楽しくなるけど!
オープニングの演出がカッコ良かった!2つの場面がどんどんクロスして、2人が同じセリフでシンクロ。声質が全然違うから、よりお互いの声を引き立たせてるというか。その後のモノローグも素晴らしい!田所さんの苦悶の表情と関町さんの笑顔は、こことラストだけだしね。
今回は関町さんの目の前だったから、微妙な演技を間近に見られた。役柄的に笑顔が少ないんだけど、田所さんのセリフで、ふと表情が和らぐ瞬間がイイね。
ラストに田所さんが倒れ込む瞬間の表情もバッチリ目に焼き付けた。安堵の表情が無になる瞬間はゾッとした。
倒れてる森木さんにチョッカイ出してるのもちゃんと見えた。お客さんにバレないように、って、あんだけゴソゴソしてたらバレるでしょうw
関町さんは1919年生まれの90歳、というフレーズがあちこち出てきて、田所さんのおじいちゃんも1919年生まれ。でも生きてるかどうかは知らない。
関町さんの孫が田所さん、だよね?明確なヒントはないんだけど、そうだったらイイなぁ。
肉親の2人が、最終的には「僕の友達」って言い切れるまでになったのがイイな。ハッピーエンドじゃないし、不幸になった人もいるけど、妙にすっきり後味のイイ話だった。
千秋楽だけあって、重岡さんの大暴走も健在。今日はついに関町さんがグーで頭を殴ってたw田所さんの控えめのビンタと静かな口調で諭すのはちょっと怖かったぞ。
必死に止めてる2人の格好もヒドイんだけどな~。紫のガウンなんてどこから持ってきたんだ。田所さん、サイズ合ってないから手が出てないし。ブラックジャックのように顔に傷を描いてたときもあったな。関町さんは最初は巨大なアフロに白い燕尾服のようなものを着てたんだけど、ラスト2公演は重岡さんの私物のジャケットを着用。ポケットからiPodを取り出して「GReeeeNとか聞くんですねぇ」って、ホントに私物か!
2人の対決は垂直跳び。あれ、初日と同じ?と思ったら、田所さんに早口言葉を強引に言わせる関町さん。
「隣の客はよく柿食う客だ」を言えて本気で喜ぶ主役。ぱあっと笑顔になって関町さんを見上げる姿は可愛かったw
しかしその後の「ララララブソング」は…ねぇ。完全に言えてなかった。本当にラ行が弱いんだな…。
ラストの宇宙人、森木さんが出てきて、普通に戻したのか~と思ってたら…。さすがにそんなはずもなく。昨日大好評だった久保田さんまで登場。おお、2体の宇宙人に追われる関町さん、本気で怖がってるぞ!シリアスな演技も好きですが、こうやってワーワー慌ててる演技(?)も大好きです。
カテコには脚本のオコチャさんも登場。拍手喝采ですよ。
しかしやっぱり下ネタになるんだな。そして関町さんの自虐。すっかり恒例ですな~。このやり取りが見られなくなるのは寂しいな。
客出し、人があまりいなかったので、オコチャさんに楽しいお話をありがとうとお礼を言ってきた。隣にいた関町さんが小さく拍手してくれてた。やっぱり演者にとってもストーリーは重要よね。
しまった、せっかくだからシチサンで神保町話を期待してますって言ってくれば良かった。