フィアース5

@世田谷パブリックシアター 15:00 1階D列17番

アーティストのようなチラシとともに発表されたときに界隈がざわついた現代サーカス公演。吉川健斗さんが舞台に出演、しかも目黒陽介さんが他人演出の舞台出演、というなかなかに珍しいかもしれない事実に、とりあえず全公演のチケットをゲット。

セットと道具があらかじめ置かれたステージ、薄暗い照明とスポットライト。数少ない現代サーカス観賞のたびにこの感じだな?と思う。流行りというか作法みたいなものだろうか。ステージ上に置かれた照明の向きを変えたり移動したり、そんなのも演者たちの仕事。

サーカス団員5人とスタッフ2人の練習風景と苦悩と少しのラブコメ、というストーリーと受け取った。ラストは衣装に着替えて初めての本番を迎える、って感じだろうか。

吉川健斗さんのタイトワイヤー。普通は隠れている巻き上げ機が舞台上に置かれていて、健斗さん自ら調整している姿が見られたり。スラックワイヤーとは違って、小走りやジャンプが出来るので移動のスピード感が段違い。ワイヤーの上でコケる演出も凄い。深呼吸してる動きがコミカル。 杉本峻さんとの掛け合いで、しゃがんで手を引っ叩いたり肩の上に載って移動したりズボンを脱がされたりwジャグリングを一切やらないというのも珍しい。

目黒陽介さんのボールジャグリングと組手のようなダンス。1個のボールをひたすら手の中で移動させ続けたり、女性の手でも同じことをしてみたり、女性の手よりボールを選ぶあたり、ちょっと偏執狂なキャラ設定だろうか。でも健斗さんがズボン脱がされたときは代わりに自分のを脱いで渡してあげてたので良い人でもあるw目黒さんが女性とペアになって踊る姿は色んなパターンを見てるけど、今回のはまた組手っぽさが強調されていて不思議だったな。テンポが速いからだろうか。

長谷川愛実さんのエアリアルリング。シルバーのリングに強烈なスポットライト、めちゃくちゃ眩しくて目を開けていられなかった。今まで見た愛実さんのエアリアルの中で最高速度だったんじゃないか、くらい回ってたのは見えた。

クールなスタッフ役の安本亜佐美さんが撒くベビーパウダー。ここから白い粉が舞いまくり滑りまくる床が出来上がる。コミカルなスタッフ役の山本浩伸さんがパイプ椅子やいろんな道具を神経質に置いていく姿が印象的。

皆川まゆむさん、ベビーパウダーの中でジタバタと倒れたり立ち上がったり。全体の中で一番動きが激しく様々なことをやっていたのがこの方だったのではなかろうか。

杉本峻さんはエアリアルストラップ。ガタイの良さと最後の衣装はどことなくサーカス団の団長っぽい?とはいえ、愛実さんに煽られてストラップでくるくる上がっていくのは凄いしコミカル。

ひたすら同じ動きを繰り返す、苦悩と練習の合わさった感じとか、みんなで輪になって目黒さんと4人の腕や手の掛け合いだとか、技以外の表現も多数。このシーンは1対複数のクラブパッシングぽいと思った。あちこちでちょっかい掛け合うラブコメっぽいシーンも。健斗さんが安本さんにちょっかい掛けてひと睨みで後ずさりしてるの面白かったな。

5人を椅子に座らせて、スポットライトの中で絵を創るように顔や手の位置や向きを直していくシーンが良かった。一度横を向けた健斗さんの顔をやっぱり正面にしたり、目黒さんの顔を光の中に持っていくのとか笑いが起きていた。

嵐のようなエアリアルの直後の着替えタイム、チラシやそれまでの演出とはまったく異なる古い時代の衣装というか…そう来る!?とビックリ。瞬時に着替える健斗さん、ファスナーを上げ合う女性陣、ひたすらもたつく目黒さんと杉本さんw5人並んでゆっくりと歩いてくる。真ん中の目黒さんが左右をキョロキョロと見て不安そうな表情だったのが印象的。衣装からしてクラウン的なキャラなんだろうか。

冒頭でど真ん中の照明の向きを変えた演出の逆パターンで終了。こういう対になった演出は好き。

なんだか最近はいろんな健斗さんを見るなぁ。タイトワイヤーが見られたのは収穫だった。スラックワイヤーよりも設備の敷居が高いから見る機会もほとんどなさそうだし。ワイヤーを張らないポールだけの状態で上に座ってたシーンも珍しい。明日は演出者のトークがおまけで付いてくるから、コンセプトだったり何か語られるだろうか。それを知ってから3回目を見るのも楽しいかもしれない。

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