神保町花月「しらゆき」

@神保町花月 19:00 A3

千秋楽は明日だけど、私はこれで最後なのでネタバレ感想を。
久しぶりに何度も見に行った公演だったけど、アクションが多くて演出が派手だったので飽きずに楽しめた。

絵本を出版しているフラワー出版で働く編集者の白雪(佐久間)は、仕事の成果が上がらず編集長(佐藤)や小糸(亮)に嫌味を言われる毎日。
小糸の好きなマダムリンゴ(山貝)の占い番組でおとめ座が1位だったため、白雪は夢野先生(押見)の新作をもらってくるよう編集長に強制されてしまう。
カオリ(VITA)が一緒に行くと言うものの、1人で出かけてしまう白雪。途中、怪しい男(池谷)に出会い『夢の世界』へ案内されそうになるも、どうにか逃げ出して夢野先生の館へ。
独特のテンポの使用人(椎橋)に案内され夢野先生に会うことができるが、体調不良を理由に絵本の執筆は断られてしまう。娘のヒメカ(折原)は、父が執筆活動を止めたのは自分のせいだと言う。
向いの家に住む開業医の大路(徹)は、雨に濡れた白雪の体調を心配してくれる。隣の家から聞こえてくる怪しげな呪文は、マダムリンゴのもの。
夢野先生の家を出た白雪は、再び怪しげな男に出会う。挑発され、夢の世界に行けるというリンゴを食べてしまう。
白雪が起き上がると、そこにはヒメカそっくりの白雪姫。勇者扱いされ、悪い魔法使いを倒して欲しいと懇願される。現実世界で出会った人々が別のキャラクターで登場する夢の世界。
最後に出会った悪い魔法使いは、編集長と小糸の顔だった。『純粋な心』で2人を倒し、現実世界へと戻る。
夢野先生から原稿をもらった白雪は、相変わらず高圧的な編集長に一矢報いることができた。すべてはマダムリンゴの占い通りの結末に。

ストーリーは王道ファンタジー。悪者がいて、勇者がいて、姫がいて、お調子者の妖精がいて、ハッピーエンド。根本さん脚本の公演は3回目だけど、今回は珍しくホラー要素がなかった。
勇者設定の佐久間さん、悪者設定の佐藤さん&亮さん&徹さん、執事設定の椎橋さん、この5人はちゃんとした殺陣があってとてもカッコ良かった。池谷さんは早々にやられるので無しw
殺陣指導しただけあって、椎橋さんの動きが一番複雑で綺麗。勇者と姫を逃がすために悪王子に立ち向かう!ってシーンが素敵すぎる。今日の席はこのシーンが目の前で繰り広げられたので、きっとニヤニヤしていたと思う。
一歩一歩ゆっくり歩く使用人の椎橋さん、夢野先生の作品の話になるとテンション振り切って飛び跳ねるオタクキャラ。何故かビジュアル系メイクで綺麗な顔に仕上がってた。最前列で見て気付いたけど、髪はピンで留めてたのね。やっぱり動きがダントツ美しい。
佐藤さんは最初から最後まで悪役で、役とはいえ佐久間さんファンに嫌われちゃうんじゃないかとハラハラ。張り詰めた空気の中での怒号、とんでもない迫力で素晴らしかった!終盤のVITAちゃん熱演中、後ろで悪顔を延々と続けていたので、ずーっとそっちばかり見ていたw
ラスト近く、犬の心2人だけが舞台に残るシーン、好きだなぁ。演技の上手さもあるんだろうけど、普通の会話してるだけなのに落ち着いてて安心する。

御茶ノ水男子、神保町花月2度目にしてわりと重要な役を任されたんじゃなかろうか。これを機にもっと出ていただきたい。演技上手いし声も通るし見た目も良いし、言い方はアレだけど、アクションとイラストっていう役に立つ特技もあるんだから存分に生かさないと!
2回連続ファンタジーキャラだったから、今度は普通の役も見たいなぁ。

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