神保町花月「RYOMA!」

@神保町花月 19:00 B3

ポイズン班千秋楽。あらすじ&ネタバレ感想いきましょう。

沢村…阿部
中島…橘
石田…五明
竜ヶ崎…吉田
シン…西島
タカ…遠山
犬…佐藤
涼子…大山
巡査部長…チュウ
巡査…川田
首相…横山

舞台はいつかの日本。腐りきった政治を立て直すため、首相が妙な計画を打ち立てた。新聞でそれを知る巡査部長と巡査。樹海パトロール中に、沢村を発見する。
沢村、中島、石田の3人は、上手くいかない人生に絶望し樹海で自殺しようとしていたところを、竜ヶ崎に拉致された。
密室に閉じ込められ、龍馬計画のため坂本龍馬の候補に選ばれたことを知る。過去に行き、龍馬が史実で行ったことを再現してくること。半信半疑だった3人も、沢村が実際に幕末時代に行ったことで信じるようになる。
シン、タカ、タカの飼い犬、涼子とともに、様々なテストを行い、龍馬になるために剣の稽古を付けられる。過酷な剣の稽古に満身創痍の3人は、犬から龍馬候補に漏れた2人が殺されることを聞く。脱走を勧められる3人。
沢村が翌日目覚めると、中島と石田の姿が無かった。竜ヶ崎から、2人が脱走したことを聞かされる。2人の処罰をするように言われ、沢村はシンから剣を受け取る。2人を斬ろうとした直後、涼子を人質に3人を解放しろと脅した。
竜ヶ崎が、拍手をする。「沢村、おまえが龍馬だ」「龍馬は無駄な殺生をしない」「ピッタリよ」
沢村が過去に行った直後、巡査部長と巡査が踏み込んでくる。そこへ登場したのは、日本の首相。竜ヶ崎たちが『龍馬30年計画』を執り行うことを伝える。「日本を今一度洗濯いたし申し候」

龍ヶ崎(坂本龍馬)…吉田
シン(高杉晋作)…西島
タカ(西郷隆盛)…遠山
お涼…大山

日本政治を立て直すために過去から龍馬たちを呼んで、代わりに過去で龍馬となって史実を再現し暗殺される人物を自殺志願者の中から探していたと解釈。
本名のネタバレが、エンドロールの文字のみで行われたことに衝撃を受けた。なんてカッコイイ演出なんだ!歴史が苦手なので、最後まで気付かなかったよ…。
そして中島と石田は日常に戻り、龍馬になった沢村は、袴を着て髪を結って登場。そのままエンディング。阿部ちゃんカッコイイ!
オープニングは全員が登場してパラパラダンス。吉田さん、西島さん、遠山さん、佐藤さんの4人は着物姿で踊る。スクリーンを使わず、セットの壁に直接文字を映し出して人物紹介。オープニングの時点では、犬と首相は??と表示されていた。
それぞれがポーズを決めるんだけど、西島さんが銃を撃つ仕草をしていたのは、高杉晋作が龍馬に銃を贈呈した史実に基づいてるのか?と思ったり。
そんな西島さんはオープニング後に現代の服装で登場してたけど、どんなスピードで着替えてたんだ。

とにかくアドリブの多い班で、特に大さんの犬はほとんどアドリブなんじゃないかと思うほどいろんなことをぶち込んでいた。メイクはもちろん、脱走計画の建物の周りの描写も日替わり。千秋楽は王蟲が登場。
沢村拉致シーンはシンとタカが連れて行くんだけど、阿部ちゃんがその場を動かず粘る粘る。2対1なのに振り回される遠山さんと西島さん。
川田さんのツインテールは「傷心旅行」以来だよ。相変わらずハンパない破壊力。サラサラの髪が恨めしい。
剣の稽古のシーンでは、密室から逃げ出そうとタカを出し抜く3人。助けを求められたシンがグラビア雑誌やら熱湯やらで追い払う。
テストと称して即興芝居をするシーンでは、西島さんと大山さんを相手にお題をもとに1人ずつ演技。どうやら西島さんもお題を聞かされていないようで、吉田さんのお題発表のあと、3人がジャンケンしているときに半笑いで首を傾げていた。阿部ちゃんと五明さんに対しては協力的なのに、橘さんにだけ異様に厳しい西島さん。オチに持っていこうとする橘さんの考えを先回りして退路を断つ。
人間に反抗する犬にタカが説教。「おまえは扉の施錠などをやっていれば良いのだ!」「…肉球で?」白熱するやり取りに、大山さんと西島さんが震えながら笑っている。が、吉田さんは一度も笑わず。

着物姿のメンバーが非常にカッコ良かった。
ダメ人間だった3人に友情が芽生えて、犬がそれに感動しちゃってるのも良かった。
人に関わらず生きてきた沢村が、「おまえたちのためなら犠牲になってもいいと思ったんだ」と言ってしまえるほど打ち解けた2人の記憶が消されてしまうのは切ない。
冷徹で厳しく表情の無い役の吉田さん、やる気の無い役の阿部ちゃん、ポイズンの役が2人ともピッタリで素晴らしかった。

出演者も脚本も好きだけど、今回は演出の勝利だったと思う。オープニングとか衣装とか照明とかストップモーションとか映像とか、とにかくカッコイイ。大好き。この方にはまた神保町花月の演出をやって欲しい。
全体を通して、カッコイイ公演だった。大満足!

コメント

  1. なお より:

    楽しかったですねー!
    OPだけでも映像化して貰えないかと思うほど、最初からテンション上がる演出でした。
    割と幕末好きなので正体はピンと来ましたが、それを差し引いても楽しん神保町でした。
    それぞれ遊び所満載だったのが嬉しかったです。
    西島さん、明らかに橘さんに厳しいですよね(笑)

    1. ナオミ より:

      今日はOPで手拍子が鳴っていました。ビックリした。
      アドリブが多すぎて毎日見たかったです。島の設定がひどすぎるw
      西島さんの橘さんイジメは千秋楽で加速したように思います…。コンビだからこそ、ですねぇ。

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