神保町花月「春」

@神保町花月 13:00 F11

千秋楽も終わったので、あらすじまとめ。

バー。酒を持ってこい!と叫ぶスーツの男(桑原)、飲みすぎですよとたしなめるマスター(長谷川)。そこへ久々に訪れた常連客のおじさん(伊藤)。
職場に嫌なやつがいると愚痴をこぼす男に、ちょっとしたキッカケで友達になれると笑うおじさん。あの子たち、元気かなぁ…。

「はるかぜ」脚本:神保町写楽(LLR伊藤)
公園のベンチで本を読んでいる鈴木(田中)に、そこを退けと脅す佐久間(ジェントル)。鈴木は彼女の小川(文月)と待ち合わせをしているから退かないと言い張る。
2人が言い合っているところに、桜の妖精と名乗る怪しいおじさん(伊藤)が現れた。
佐久間は小川に、鈴木のどこが好きか尋ねる。小川は鈴木のことを、嘘をつかない、裏切らない、やれば何でも出来る男だと思っている。
若者の悩みを聞きたがるおじさんに、鈴木は彼女のことを話し始める。
半年前から付き合っている彼女に、今日「好き」と言う約束をしている鈴木。しかし「好き」はカレー、「愛してる」はお母さん、「大事」は自分と、しっくり来る言葉が見つからない。彼女といるときどんな気分なのかと聞かれ、暖かくて眠くなってすーっとする感じ、と答える。おじさんが「春風みたいだね」と笑うと、佐久間と鈴木が顔を上げる。「それだ!」
佐久間がベンチにこだわる理由、それはこの場所に咲く桜の写真を撮りたかったから。毎年一緒に花見をしていた妹が、明日手術を受ける。桜を見たいと言う妹に、写真だけでも見せてあげたかった。しかし今年は開花が遅れている。鈴木は「佐久間が願えば桜も咲きます!」と言い、桜の木に向かって「桜よ咲け!」と叫び続ける。根負けした佐久間が一緒に叫び始めると、おじさんは姿を消した。
小川を目の前にして、鈴木は「小川は僕の春風なんです!」と叫ぶ。しかし小川は「好き」という言葉にこだわる。佐久間の後押しもあり、鈴木はもう一度口を開く。鈴木の言葉は、風の音にかき消された。
強い風とともに、桜が咲いた。

再びバー。ニュースで話題になっている強盗未遂犯(ゲスト)が押し入り、人質を1人連れて逃げようとしていた。不運にも人質に選ばれてしまったのは、スーツの男。
連れ去られそうになった男は、強盗未遂犯に拳銃を突き付けた。俺は優秀な刑事。でも、あいつには勝てないんだ…。

「ナルシスト刑事~Spring~」脚本:クレオパトラ桑原
弓子(山貝)は、夫である夏夫(杉田)に離婚を迫っていた。社長の息子だから金目当てで結婚したのだと言い切る弓子は、泣き出した夏夫に向かって死んだお母さんが可哀想と言い、慰謝料を貰ったら整形しようとしていた。夏夫は花瓶を手に取り、弓子の後頭部に向かって振り上げた。
只野警部(桑原)は、今日から配属になったヨシノ(岡田)とともに現場に来ていた。
そこへ現れたのは、金の装飾が付いた真っ白のスーツを身にまとった成瀬警部補(福田)。殺人現場を美しいと言い、ヨシノや只野の外見を美しくないと言う。検挙率トップで現場一筋の彼は、通称・ナルシスト刑事。
荒らされた室内の様子から強盗殺人だと判断した只野は、1人で聞き込みに行ってしまった。
着替えを取りに来た夏夫に、成瀬は「あなたがやったんでしょう?」と決め付ける。
美しくない調度品や家具が並ぶ室内の中、唯一美しいのはレコードプレーヤー。成瀬はレコードの間に挟まっていた写真を壁一面に映し出す。殺された弓子は、夏夫の死んだ母親にそっくりだった。
自分の美しい顔を鏡で見ながら、成瀬は「ナルシスト語り」を始める。社長の息子という地位を持つ夏夫は、金目当ての女性たちに失望していた。死んだ母親そっくりの女性に出会い結婚するが、彼女もまた金目当てだった。そんな彼女に失望し、殺した。
証拠がないと慌てる只野やヨシノを尻目に、夏夫はあっさり自白した。浮気され、お母さんを馬鹿にされ、整形まですると言い出した弓子にカッとなったのだと言う。
ヨシノくんと呼びかける成瀬に、セクハラですから!と訴えるヨシノ。彼女の名前は、染井ヨシノ。
「ソメイ、ヨシノ。桜の名前。…美しい!」

再びバー。せっかく夢だった刑事になれたのに、と嘆く男をマスターがなぐさめていた。刑事になる夢が叶ったんだから、その人に勝つ夢も叶いますよ、と。
そういえば子供の頃、舐めると夢が叶うという飴をもらったことがあるんです…。

「夢飴」脚本:クレオパトラ長谷川
川辺に座るセイジ(竹内)は、死のうとしていた。謎の少年(VITA)が、やり残したことはないのかと問い詰める。
同窓会に集まったセイジ、コウイチ(小林)、カズヒコ(長谷川)は、子供の頃に老婆に貰った、夢が叶う飴のことを思い出していた。コウイチは空を飛びたいと願い、現在は航空会社に勤めている。カズヒコはクラスのアイドルのヒトミちゃんと結婚したいと願い、歌手のhitomiと結婚した。経営するバーで出会ったらしい。
セイジは人前で夢を語るのが恥ずかしくて、飴を舐めていなかった。画家の夢を諦めて死のうとするセイジを止める少年。
知らない人に評価されたり批判されたりすることに耐えられなくなり、絵が大好きだった子供の頃に埋めたタイムカプセルを取りに来た。その中に、未来の自分へと書かれた手紙を見つける。セイジが読み進める手紙の声に、少年の声がシンクロした。
ずっとずっと大好きな絵を描き続ける。虹の向こう側まで。未来の僕、頑張れ!小学6年のセイジより!
少年が泣きながら叫ぶ。貧乏したって、仕事しながら趣味で描いてもいいじゃないか。
タイムカプセルの中から、飴を見つけた。それを握り締め、セイジは願う。
絵を、ずっと好きでいさせてくれ。

公園。桜の絵を描いているセイジ。佐久間に妹と一緒に桜を見に来るよう電話している鈴木。その後を付いてくる小川。セイジの絵を覗き込む成瀬。
「桜…美しい!」

三者三様のストーリー、幕間で進むもうひとつのストーリー、キャラクターに合った見事な配役、美しい照明、なにより、楽しそうなメンバー。
ほのぼのな伊藤ちゃん、ミステリーな桑原さん、ファンタジーな長谷川さん、ここまで種類の違う脚本を書いて演じられるのは、7期だけじゃないだろうか。
田中さんと文月さんの感情のこもらないロボットのようなカップル、福田さんの暴走するナルシストっぷり、竹内さんの苦悩、脚本を書いた時点で演じる人を決めていたのではないかと思うくらい、ピッタリな配役だった。実際そうなんだろうか。桑原さんは福田さんを想定してたとは思うけど。

ゲストは完全フリーで、最後に桑原さんを選択するということだけを決めていたと思う。オコチャ&ピクニックはお題を予想する大喜利。これはオコチャさん脚本の金魚鉢で取り入れられていたもの。マキパはパーパーサムリーチ。ハゲとるやないかゲーム。もう中&ですよ。は山手線ゲーム。グダグダすぎて脚本家3人の笑いが止まらなくなっていた。千秋楽はあべさく。ジェスチャーゲームやらギャグ真似やら、大量に時間を使ってクレパトを焦らせる。

7期公演に外れ無し!
やっぱり面白いものを見せてくれるよね。次がいつかはわからないけど、またやってくれると信じてる!

コメント

  1. まっ子 より:

    初めまして。春休み終わりで中学2年生になるまっ子といいます。
    以前からブログ、そしてツイッターも見させていただいています。
    でも、私はブログ、ツイッターをやっていないので(母が反対するんです。本当はやりたいんですけどね・・・)今回コメント欄にお邪魔させていただきました。
    本当にナオミさんのブログはすごく面白くて、大好きなんです。
    まだ19時以降からのライブとかは行かせてもらえないので、わかりやすいレポをしてくださりとても助かっています。
    あと私は、神保町花月も大好きなんです。でも神保町の妖精のナオミさんほど見てはいなくて1公演1回が時間的にも限界で、月に2公演が限界なんです(金銭的に)。なのですごくあこがれてます。
    もちろん芸人さんのネタや、トークも大好きです。
    で、今回勇気を出してコメントしてみました!
    「春」の記事にコメントした理由は・・・単純に見たからなんですけど、ここまで書いて長くなったし、なんかもっと書いて「何言ってんのこの人ーw」(別にそんな人だとは全っ然思っていませんよ)ってなったらいやなのでここで切ります!!
    またコメントしてもいいでしょうか・・・?(いやでしたら全然、いやです。でいいんで)いいんでしたら次、好きな芸人さんなどと一緒にここに「春」の感想書き込ませてもらってもいいでしょうか・・・?
    長文失礼いたしました。
    (実は、ツイッターの雑誌企画がうらやましすぎる。いいなぁ・・・)

    1. ナオミ より:

      コメントありがとうございます。
      私が中学生の頃はライブも行けずネットも無かったので、今の若い方たちがうらやましい!

      ブログは文章を書く訓練にもなるので、どんどんやって良いと思うんですけどねー。
      試しに、春の感想を書いたものをお母様にお見せして、こういう内容でブログを書きたいと伝えてみてはいかがでしょう。
      それでも反対されたら、こんな小さなブログのコメントで良ければ感想書いてください。
      いろんな方の感想、見てみたいです。

  2. まっ子 より:

    こんにちは。こんなコメントに対してお返事ありがとうございます。
    まだ母には掛け合ってないんですけど、ちょっと説得してみようかなと思いました。ありがとうございました。ここから「春」の感想かきます!
    「はるかぜ」はとってもほんわかしました。鈴木と小川のカップルがかわいすぎました。そしてジェントルさん演技がすごくうまいなあと思いました。
    「ナルシスト刑事」はすごく面白かったですw(「w」←嫌いですか?)そして成瀬が好きすぎます!桑原さん、福田さんの使い方(?)がすごくうまいなあと。いつも神保町の福田さんって役似てたと思うので。
    「夢飴」はもうよかったにつきます!泣きました。千秋楽いったんですけどその後に募金なくてよかったですw感情移入しちゃって、長谷川さんと重ねてみたり、そう思ってんのかなーと思ったりすると涙涙。そして竹内さんの演技もすごくすごく良かったのでもうボロボロでした。

    長くなっちゃいました(汗)千秋楽だったのでゲストあべさくでビックリでしたしうれしかったです。かなり押したのはそこが原因ですねwきっとwわたしが3人の中で一番好きだったのは桑原さん脚本です。続編がめちゃめちゃ見たい!美しい・・・ww

    恐ろしいほど長いw読む時間が無駄なぐらい!!最後にもうちょっとだけお願いします!主に東京若手芸人さんが好きです。そして、御茶男、クレパト大好きなんです!(他にも大好きな人いますが割愛)だからもうナオミさんの感想はいつもツボをついてくれるんです!
    あー文章が下手すぎて泣けてきます。短くまとめる技術もないし。最後まで読んでくださったんなら、ありがとうございます。クレパトの2人やナオミさんみたいに上手く文章が書けるようになりたい。。。クレパトークの記事にもコメントしたいけど自重しようかな(泣)

    1. ナオミ より:

      私も桑原さん脚本が一番好きでした。彼の作るストーリーが大好きなので、きっと好みの方向性が似てるんだ、とニヤニヤしています。
      NANA班は演技の上手い人が多いし、お互いの良さもよくわかってるし、適役だらけでしたね。もっとたくさん見たかった!
      御茶もクレパトもたくさん見に行くので、感想コメントもお待ちしております。…このブログ、コメントほとんど来ないのでw

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