やさしいズ第3回単独ライブ「当たり前の事しただけです、それでは。」

@ヨシモト∞ホール 21:00

平日夜枠だというのに、9割ほど埋まっている客席。オシャレな単独タイトル文字とBGM。

オープニング映像
白尽くめの2人にネガ写真のような光や背景が映し出される。

《卒業式》
中学卒業に泣きじゃくる佐伯。冷静な田井。田井の泣けない理由、今後の地獄が確約された出来事。

幕間映像:佐伯の特殊な打ち合わせ
作家たちが作業している机に置かれた首から上のマネキンに、佐伯の表情が映し出される。暇だからご飯食べに行こうよ!仕事あるんで買ってきてください。佐伯さんと一緒のやつでいいんで。僕1人で?1人で。

《大学》
映像学科に通う女生徒と教授のやりとり。おまえに教えることは何もないんだよ!

幕間映像:田井の特殊な打ち合わせ
作家たちが作業している机に置かれた首から上のマネキンに、田井の表情が映し出される。あばばばば…。田井さん寝てないんですか?24時間起きてたい!ホントは1時間寝たい!ネタ書けなくなりますよ…。

《世界観こだわりすぎて大事なとこ雑にしちゃったバンド》 ←題字は手書きでヨレヨレ
ボーカル田井、ギター佐伯。客席に語りかける黒尽くめ衣装の田井。ギターで返事をする佐伯。聞いてください。

幕間映像:O-giri ←題字はカリグラフィ風
1000人目の宇宙飛行士の言葉とは。情熱大陸風のカメラワークの中、大喜利の回答を思案する。田井が空中に手を動かすと回答の文字が現れる。1000人目ラッキー☆佐伯が指を鳴らすと回答の文字が現れる。俺んちあっこらへん!

《引きこもり》
中学入学から1年間引きこもっている佐伯のところへ、国語の先生がやってきた。おまえスゴいな!クズだなー!

幕間映像:O-giri
ハリウッド版桃太郎の見どころ。佐伯が空中に手を動かすと回答の文字が現れる。“ONI” is colorful。田井が手を開くと回答の文字が現れる。桃太郎は渡辺謙。試合中以外に唯一カズダンスをするのは。妻・りさ子懐妊。紳士な露出狂とは。バーバリー(スケッチブックにイラスト回答)。

《街角》
靴磨きをしている少年はお腹を空かせている。そこへチャップリンのような外見の紳士がやってくる。ぺろぺろキャンディーを取り出すものの…。少年の笑顔が無に変わる。サイレント。

幕間:田井のネタ書き中、佐伯は自分が勇者になったときにラスボスと戦うための武器を制作した
1メートルはあろうかという巨大手裏剣、精度の高いマチェットらしきもの、双刃の薙刀らしきもの、巨大な刃のハルバードらしきもの。終演後、この武器をロビーに飾ります!!!

《会社》
新人の佐伯を過剰なまでに気遣う部長の田井。その真意とは。「当たり前の事しただけです、それでは。」

エンディング映像
武器披露の際に被っていた布をヒラヒラさせて遊んでいる田井。大喜利の回答イラストを描いている佐伯。後輩たちを従え、ふぇのたす「今夜がおわらない」で踊る2人。

エンディング。30歳にもなるとオチも噛みますよ。おまえは2本目で半分くらい飛ばしてるからな!?田井の言葉に客席に向かって土下座する佐伯。またどこかでやりますので。

世界観に溢れた1時間。コントはもちろん、映像まで。
大喜利がカメラワークと題字と回答の表現方法であんなにオシャレになるとは。オシャレも極限を超えると笑いが生まれる。
街角が一番好きだな。サイレントであそこまで笑いが起きるのは、2人の演技力の賜物だと思う。佐伯さんの純粋な少年のような笑顔、対極の凍りつくような無表情、田井さんの長い手足から生まれる大げさなジタバタ。
引きこもりでは、あまりの計画性の高さと流れるようなセリフに拍手笑いが起きた。佐伯さんの見た目の賢そうな雰囲気から出るあのセリフたちは説得力が凄い。
卒業式では、普段のキャラとは真逆のキャラ設定。中学生とは思えない哀愁を漂わせる田井さん素晴らしい。佐伯さんの泣き演技はお見事。
オープニング映像はオシャレだしエンディング映像は可愛く踊る。田井さんがそこそこ踊れるのは知ってるけど、あまりダンスのイメージが無いので爆笑が沸き起こった。背後で踊っている18期ダンサーズが、ガチでダンスをやっている子たちを中心に集めているので落差が激しい。
コントのセットが大掛かりだったり、照明がとてもカラフルだったり、無限大ホールを活かしてるなぁ、という印象。4年目の若手があれだけ出来るのも、吉本ならではなのかな。
ライブ被りであれこれ悩んだけど、やさしいズ単独1本に絞って正解だった。世界観にひたすら浸かった。

[今夜がおわらない – ふぇのたす]

コメントを残す

*