モクレン第6回単独公演「しゅはり!!!」

@新宿シアターミラクル 18:00

インプロ指導者の姿ばかり見ているモクレンの単独、毎回楽しみなんだ。

「サンダー・ヤジマ前編」
静かに座っている男(矢島)。そこへ駆け込んでくる青年(野村)。伝説のヒーロー、サンダー・ヤジマさんですよね!?3年前の事件のことでお伺いしました。
ニュース音声が流れる。怪人マスク男を追い詰めるヒーロー、サンダー・ヤジマ。これで事件解決のきっかけになるでしょう。
マスク男(野村)を追い詰めるサンダー・ヤジマ。悪人を倒して飛び散る血を見るのが快楽なんだ…!おまえ俺よりアブナイぞ!?次元の壁を超える力でサンダー・ヤジマを捕まえようとするも、電撃を浴びせられるマスク男。サンダー・ヤジマの娘を誘拐していたマスク男は、高層ビルの屋上から投げ捨てられた娘よりもマスク男を倒すことを優先した。マスク男を倒し娘を救出に向かうサンダー・ヤジマ。マスク男は不気味な笑い声を上げる。俺はまだ死なない…!

オープニング映像。コントのキャラクターが登場する影絵っぽいカートゥーンアニメ風。

「戦争講話」
学生たちに戦争体験の話をしにきた矢島おじいちゃん。生徒たちに真面目に聞かせようと頑張る先生の野村さん。しかし15歳当時の矢島少年とヤヨイ姉さんとの生々しい実体験に困惑する先生。セイシをかけた戦いなんですよ。

「マスク」
事前に観客の拍手でマスクの種類とテーマを選択。2番目の白いマスク、野球部。新入生の野村くんは怖い先輩がいると噂の野球部へやってきた。違う意味で怖い矢島先輩。トッテー♪のリズムで打撃練習。新たな展開の曲を聞き、ニューシングル!?と驚く野村くん。

映像「アスレチック対決」
運動神経のない矢島さん。いつも単独の映像企画で体を張っている野村さんとアスレチック対決のために清水公園へやってきた。体操服と白黒帽に着替えてアスレチックへ。わりと出来る野村さんに対し、ああ~!と情けない声をあげる矢島さん。全然出来ない。カメラマン担当のカイさんは、カメラを回しながらのアスレチック。無様だと言われてしまう矢島さん。

「大明神、歌う」
上手いこと言う大明神。観客から3文字の言葉を3つもらって上手いことを言う。無様、登れ、丸太、という言葉が出てくる。あのときのトラウマが出てきて何も考えらない矢島さん。大明神は繊細なんです!
貴ノ花、新聞紙。新聞に載った電車で席を譲る譲らないの貴ノ花の暴力事件、せきとりだけに。
サイクル、体育、おにぎり。今度はキーボードを弾きながら歌いながら上手いことを言う。運動会で食べたおにぎりの味が忘れられなくて体育の日限定のおにぎり屋を開店。飽き飽きしていた人生のサイクルが変わった。サイクルだけに店を開店。
初代を引退する矢島さん。二代目を継ぐ野村さん。やりましょう…(小声)。イチゴ、カメラ。いちご柄のカメラ…?野村さんを引っ叩く矢島さん。

映像「アスレチック対決」
対決にならないため、矢島さんの姿をハイライトでお届け。矢島さんの出来なさっぷりを見て、もはや芸術点では!?という感想が出る野村さんとカイさん。休憩中に高校時代のエピソードを語る矢島さん。水泳の授業で平泳ぎをやったら後ろに進んだ。

「マッスルミュージカル」
マッスルミュージカルのオーディションを審査している矢島さん。そこへやってくる野村さん。筋肉!!!ほっそいですけど…と困惑する矢島さん。脳みそも筋肉です!!!割り箸を割ってアピールする野村さん。ドラムも叩けます。ちんどん屋ですよ!

映像「アスレチック対決」
いよいよ上級コースの水上コースへ。失敗することもなく無難にこなす野村さん。いきなり水没する矢島さん。ことごとく失敗していた矢島さん…。

「停電」
暗闇の中、野村さんの声がする。バイトの面接に来たんですけどー!コンビニ店長の矢島さんが懐中電灯を持って対応。発電所がトラブルとかで復旧しないんですよ。前のバイトの大学生が辞めちゃってね、と、怖い話を語り出す店長。おまえは付いてきてはいけない…。契約書を持ってくるついでに、マスコットキャラクターを持ってきた店長。マネキンにマスクを被せたもの。不協和音の通りゃんせを弾いたり、エクソシストのように這って出てきたりと、やりたい放題な店長。野村さんにマスクを触らせる。ああ~、触っちゃった。

映像「サンダー・ヤジマ物語」
この物語はフィクションです。お笑いについて研究している矢島。しかしこれで博士号なんて無理だと教授に笑われてしまう。呑んだくれる矢島。酔っ払って激突した電柱、漏電していた電流を浴びてしまう。ようやく目を覚ますと、妻と娘が隣にいた。胸に稲妻の形のキズが残ってしまった矢島。

「立ち入り禁止」
深夜の警備ヤダな~。ヘルメットを被り警棒を持った野村さんが立っている。そこへ自転車に乗った怪しげな女(矢島)が突入してくる。発電所の漏電で立ち入り禁止なんですよ!家がここから30秒なのー!みんなとあなたのために言ってるんですよ。私のため…!?付き合ってあげてもいいわよ?散々やり取りしたあと、歩いて去っていく女。自転車を片付けようと野村さんが移動したら、ダッシュで女が走り抜けていった。あ…!

映像「サンダー・ヤジマ物語」
大学院を退学し、お笑いと教育の会社を立ち上げた。夕飯の支度をしていたら、ブレーカーが落ちてしまった矢島家。何も持っていないのに、矢島の胸元のキズが稲妻のように光っていた。ブレーカーを上げてもいないのに、自宅の電気が復旧。電気を操れる人間になってしまった矢島。
歩くエネファームと呼ばれるようになった矢島。女性を襲う暴漢に出会ってしまった矢島。腰抜け扱いされた矢島は、暴漢の腕を掴む。女性に逃げるよう言い、電流を浴びせる。
悪を倒して異常な快感を得る矢島。これが、サンダー・ヤジマ誕生の瞬間だ。

「サンダー・ヤジマ後編」
3年前の事件以降、娘の命より敵を優先して倒したヒーローのレッテルを貼られてしまったサンダー・ヤジマ。でも娘さんを無傷で助けたじゃないですか!マスコミに報道されてしまったら終わりだよ…。ヒーローは民衆の支持が無ければ戦えない。
マスク男を倒して欲しい、と頼む青年は、3年前にマスク男としてサンダー・ヤジマに倒された、ヒーローノムラだった。触ってしまったマスクの呪いで洗脳されていたヒーローノムラ。でもまだマスクは生きているんです!
発電所の電力を吸収してパワーアップしたマスクは、サンダー・ヤジマよりも強力な電流を浴びせる。が、徐々に威力が弱まっていく。発電所の装置を破壊していたヒーローノムラ。パワーが弱まったマスクに電流を浴びせて倒したサンダー・ヤジマ。
貴方は、僕にとってのスーパーヒーローです!とヒーローノムラ。守りたいものがあるから戦うんだ。
ヒーローノムラに発電所前での警備を任せるサンダー・ヤジマ。

エンディング映像。机と椅子の置かれた舞台をバックにスタッフロール。

深夜の警備ヤダな~。ヘルメットを被り警棒を持ったヒーローノムラが立っている。そこへ自転車に乗った怪しげな女(矢島)が突入してくる。…ていうことです!

エンディング。マッスルミュージカルのせいで足が痛い野村さん。この後20分ほどアフタートークがあります!

アフタートーク。ゲストはかもめんたる槙尾さん。
1回目の単独を見ていた槙尾さん、1年半振りくらいに見に来たのに、もう6回目!?と驚いている。去年は3ヶ月ごとにやってましたから。
即興を取り入れたコント、マスクがわかりやすくてすごく良い。4公演でバラバラではなく、2番目のマスクと野球部が何故か人気だった。マスク被ってると矢島さんに見えないよね、と槙尾さん。あれはトランス状態で記憶がほとんどありません。
歌も面白かった!野村くんは酷かったけど。属性は一緒ですよ!?と立ち上がる野村さん。メロディ良かったし声も綺麗で上手いこと言えてるしね、と絶賛する槙尾さん。でも鼻につくんですよ、と野村さん。野村さんが上手いこと言えなかったワードを使って上手いことを言った矢島さん、観客からのどよめきに、ガッツポーズしたまま暗転。その後にシャー!と叫んでしまった。言っちゃうんだね。言っちゃうんです。
筋肉めっちゃ面白かった!という槙尾さんの言葉に喜ぶ野村さん。あれが一番何も決まってないんです。筋肉があると言い張り続けるだけで。矢島さんの的確なツッコミがいいよね、と槙尾さん。
KOCで即興コントをやって準決勝まで行った人たちがいる。学生お笑いの人たち。コンテストでアドリブ出来たら凄いよね。インプロは元々演劇のものだから、お笑いとインプロでどうなっていくのか興味がある槙尾さん。
停電もほとんどがインプロ。脅かすと怖がるだけ決まっている。真っ暗の中でのやり取り、リスキーでドキドキしていいよね。視覚が奪われた状態で、どれだけ耳に訴えかけられるかが勝負だったと矢島さん。今日は初めて悲鳴とえー!?が出た。
サンダー・ヤジマ物語は、カイさんの当て書き。モクレンの関係性をそのまま再現した。野村さんが全然セリフを覚えられなくて、ずっと怒られていた。
インプロやりすぎるとカッチリしすぎないようにしたくなるよね、と槙尾さん。でも台本通りにやるのが一番いいんだけどね。出来ないんスよねー!!!と叫ぶ野村さん。カッチリやるところとインプロとメリハリ付けた方が良いと思うんだけど。
もしかしたら台本通りっていうのも、モクレンがやるべき道じゃないのかもしれないけどね?インプロ7割くらいでやってるので、9割くらいまで増やすのもアリですね、と矢島さん。

1回だけしか見られないと、どこがインプロなのかもわからないくらいの完成度を誇るモクレンの単独。サンダー・ヤジマ以外はほとんどインプロとは…凄まじいね。
停電が一番好きだった。悲鳴が上がるくらいのホラー展開大好き。マスクを触るハメになったバイト、という布石がサンダー・ヤジマ物語に活きてくるとは。停電と立ち入り禁止にサラッと伏線が張られていた。矢島さん演じるヤバい女がマストになってきた。ハマるよねぇ。あの甲高い声でキーキー言ってるの怖すぎるよw
当て書きだったらしいサンダー・ヤジマ物語、最後の野村さんの矢島さんがヒーローというセリフ、前の単独で野村さんの物語を映像化していたときも言っていたよね。いつでも矢島さんは野村さんのヒーローなんだねぇ。
アスレチック対決の矢島さんがとにかく不憫で…w頭脳の分だけ運動神経が削られている気がする。野村さんが意外と出来るのにもビックリ。
スタッフロールの協力の欄にインプロ部出演芸人さんたちの名前がいくつか入っていた。映像の声だろうか。オルカ竹内さんの名前があったのが気になる。わからなかったぞ…どこだったんだろう?
次回単独の日程は未定だけど、矢島さんいわく、8月くらいにはやりたいとのこと。楽しみに待ってるよ!

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