森山開次「サーカス」

@新国立劇場 小劇場 19:00 バルコニーBB列11番

どうせもう一度見たい!と思うはずなので、反対側の上から視点の席を確保しておいた。我ながら良い判断だ。

天井から吊るされた装飾たちが目線の高さだ!これは素晴らしい。下を見ると四角いステージが見えるので、ここに投影される映像がすべて見えるはず。装飾の影が舞台に映し出されているのも美しい。
バルコニー席の2階には、ひびのこづえさんの衣装ラフ画が展示されていた。界さんの泡だと思っていた衣装が雲だと知る。そうか!あれ雲か!そういや傘をさしていたし、雨だの晴れだのライオンが言っていたっけ。

全員で一周する力技な扇が綺麗だなぁ。昨日は正面しか見られなかったけど、背後から見ると腕をグッと引っ張ってたり転がってたりな姿も見られて楽しい。めっちゃ頑張ってる裏側…!
流れる映像の中、全員がグネグネしたり回転したり倒立したり、どこを見ても凄まじいパフォーマーばかり。なんだこの公演は!凄いな!
まっさかサまーカス♪の曲とともにチカチカまばゆい映像が映し出されて、その派手さに負けないアクロバティックなパフォーマンスやダンスがあちこちで繰り広げられて、ステージ全体が見渡せる席なのにキョロキョロしちゃう。全方向から同時に見たいよ。

界さんがミラーを回す指先の動きがダントツ美しい。さすがハットジャグラー。あの細かな動きは素晴らしい。前方に飛び込んだ勢いのまま身体が反った状態で倒立に持っていく技も凄い。ホントにどうなってるんだあの動きは…。
連続倒立で拍手が起きていた今回。上から見ると、丸い青空の中でゆらゆら揺れる界さんの脚が、上下にクッキリと影を作ってるんだよね。分身がいるかのような不思議な光景。上半身まったくブレないの凄まじいよ。これを見られただけでもバルコニー席にして良かった!
黒うさぎと界さんがキャーキャーしてるニュ~トンなシーンはいつまででも見ていたい。尊大な態度のうさぎが、界さんが操る赤いボールに釣られてフラフラしてるのが可愛い。
この黒うさぎのカッコ付けた座り方がまた可愛いんだ。鼻先をツンと上に向けて手がピシーッとなってる。相変わらず顔が見えなかったのだけど、消去法で美木さんかなぁ…と予想。界さん以外の誰もわからないのに判別しようとするのは無理あるよなー。うさぎの姿でのピルエットとても綺麗だった!
ボールに失敗した界さんが腕立て伏せをやっていた姿、あのときだけ大道芸人に戻ってたwよく見るやつー!
モノクロな照明の中、黒い丸が飛び交う映像と実際のミラーが飛び交うシーンが素晴らしい。上から見てるとどれが本物なのかわからない!キラキラとわずかな光を反射していくミラー姫が綺麗だったなぁ。
やっぱりラストの映像はゾワッと鳥肌が立つよ。佇むライオン、カッコイイ。直後の楽しげなエンディングとの対比ね。アンコールで界さんが壁マイムやって、後続のメンバーが界さんの背中にドーンとぶつかっていってるのが可愛かった。凄いことやってる人たちなのに、なんだか可愛いんだ。

2回見て良かった。どこから出てきて何をするかわかってる状態だと、見たいところがちゃんと見られて楽しい。とはいえ、まだまだ見たいところがたくさんあったけど、チケット完売なのでここまで。無念。
ダンスシーンの界さんの肘から先のヒラヒラした動きがとても綺麗だとご本人に伝えたら、マニアック~!と笑われたwもちろん全身どこを見ても美しいのだけど、特に惹かれるのが手先指先の柔らかな動きなんだよねぇ。それにあの手が全身を支えたりいろんな道具を操ったりしてるんだし。そりゃ見ちゃうわ。
新体操のプロのもぐり回転が美しすぎて惚れ惚れ。ちゃんと脚が垂直になってるとホント綺麗なんだよね。これを黒うさぎもやっていたことに驚き。ダイナミックでカッコ良かったー!すっかり黒うさぎのファンなんだけど、中身が…正解がわからない…。
サントラCDを買ってきたので、いつでも反芻出来るよ。音楽だけで見たシーンが思い浮かぶ。森山開次さんがヒョイヒョイ踊りながらアカペラで歌っていたジョーロの歌もちゃんとボーカル入りで入っている。子供がケラケラ笑う動きと歌、可愛かったし水が広がる映像の美しさも素晴らしかった。
今まで見たことのない種類の公演だったけど、見に来て良かった。この公演を知ることが出来て良かった。楽しかったー!

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