零点振動 vol.5

@綜合藝術茶房喫茶茶会記 19:30

今回も界さんのソロ活動を見に…と思っていたら、前日に出演者変更のお知らせ。まさかのホワイトアスパラガス?

椅子に座った界さんのビフォアトークで趣旨説明。いつもはタップダンサーの一平さんと音響照明の市松さんと一緒にやっているインプロショー。
ところが前日の夜、仕事で沖縄から帰ってきた界さんの元へ一平さんから、高熱が続いているので出演できない旨の連絡が。ちょうど横に居たハチロウさんに、出る?と聞いたら出る、と。興味がないものには出ない人なので、あ、出るんだ?と驚いた。
人前で作られたパフォーマンスをやるのではなく、人の目を気にせず自分の内側をいかに放出できるかの挑戦。なので今こうやってハードルを下げています!ちゃんとしたショーが見たい方は明日の空転劇場へ。
小脇にクラブを1本抱えたハチロウさんが無言で界さんの背後をウロウロしている。まだ説明を続けている界さんの背後に立って、クラブの先で首筋をグリグリ。後頭部に顔を近付けて息を吹きかけているのか髪を食べているのか(?)、界さんの頭上で無言のまま遊んでいる。
これは始まってるんですか?インプロなのでこんなことも起きますよ。耐えてみようと思います、と界さん。

椅子ごと界さんを移動させて客席近くに置くハチロウさん。背後から見ると界さんの後頭部の髪がクシャクシャになっている…。クラブをゆらゆらさせつつ片足を前後に動かしてリズムを取り、ニッコリ良い笑顔で界さんを見つめるハチロウさん。市松さんが軽快な音楽を入れ、吹き出して笑いが止まらなくなる界さん。
界さんが椅子ごと舞台へ戻ってワイシャツを脱いでいると、ハチロウさんが揺らしていたクラブを手首に載せてバランスを取っている。クラブの前でジッと見つめてみたり下をくぐってみたり逆立ちで脚を伸ばしてみたり、ちょっかいを出す界さん。ハチロウさんを背おい投げしようと試みるも失敗。
床に座りつつもクラブのバランスを崩さないハチロウさん。椅子に積まれていたボールをハチロウさんの背中にぶちまける界さん。
ついにバランスが崩れてクラブを落としてしまうハチロウさん、転がったボールの上に突っ伏す。じわじわと暗くなる照明。横の机の上に乗りぬるりと滑り落ちたりアクロバットな動きをする界さん。真上の照明を市松さんが点ける。光と闘うような動きを見せる界さん。
照明が届かない暗闇の中、椅子に座ったハチロウさんがボールを1個投げたりキャッチしたり。こめかみにボールを載せてバランスを取りながら椅子ごと動く。足で床を探りボールを探し出すと足に乗せて横のピアノの鍵盤に放り投げる。衝撃で音が鳴る。
ザーッとノイズの乗ったラジオの音が響く。トーク番組の断片だったり野球の中継の断片だったり。
椅子の背に芸術的にボールを挟むハチロウさん。ピアノの蓋にボールを挟んで音を出す界さん。
ボールでジャグリングするハチロウさんからボールを奪おうと挑む界さん。上手いこと界さんのスキを突いてボールを渡さないハチロウさん。技術見せんな!と憤る界さん。
4個のボールの上に乗ろうとしたり、クラブでボールをグリグリしたり、ボールにイタズラする界さんをことごとく邪魔するハチロウさん。
ついに界さんが、バラ撒かれていたボールを集めて隣の部屋へ投げ捨てる。残ったクラブ1本ボール1個を使って、回しながら投げながら踊るように動くハチロウさん。イケナイ子だ!とハチロウさんのボールを奪い取ろうとする界さんの手をスルリと避けて投げ続ける。
しかし抵抗虚しく、クラブもボールも取り上げられて投げ捨てられる。が、椅子を退けたら赤いボールが1個だけ残っていた!握り締めて離さないハチロウさん。
また界さんを椅子に座らせ、今度は市松さんの目の前に連れて行くハチロウさん。ピンクの風船を膨らませてシューッと音を立てる市松さん。
良い風ですね?とにこやかな界さん。いや、吹いてませんよ?と否定するハチロウさん。
おじいちゃん風な界さん。今はこんなですけど、昔は走るのが速かったんです。高校のときにマラソン5番だったんです。僕は中学のときに3番でした。僕、負けたんですかね…?
いつものあれ、歌ってくださいよ!とハチロウさんに笑いかける界さん。ハチロウさんが困った顔で笑うと、女性ボーカルだったBGMが、男性ボーカルに切り替わる。
アルミホイルを舞台にぶちまける市松さん。椅子を引きずり舞台に戻ったハチロウさん、界さんにアルミホイルを巻き付けていく。肩から顔面へ。またしても界さんの髪で遊ぶハチロウさん。赤いボールで脚や腹を擦る。
放り込まれた風船を額に載せてバランスを取るハチロウさん。アルミホイルで目隠しされたままの界さんをまたしても客席へと運ぶ。見えないままパンチやキックで応戦する界さんを避けつつ、丸めたアルミホイルでジャグリングを試みるハチロウさん。
界さんから切り離されたアルミホイルを棒状にしたものを手首に載せてバランス。目隠しのままの界さんが踊る。風船を隙間に入れようと頑張るハチロウさん、何故か界さんに追い詰められて机の上で逃げ場を失う。
メーン!ドーウ!と棒状のアルミホイルで界さんの顔面を叩くハチロウさん。見えないままハチロウさんを追う界さん。声が聞こえるからだいたいわかるんですよ、とかなり正確に追い掛ける。椅子を並べてガードするハチロウさん。椅子の上に乗っていたハチロウさんの脚に触る界さん。腕?あれ、背高くないですか?
椅子に座らされた界さんがハチロウさんの腰を掴まえて、ズルズルと引きずられて隣の部屋へ…。

アフタートークは市松さんと客席から見ていた一平さんも交えて。ジンジャーエールの瓶に刺さったストローが全部沈んじゃう…と自由なハチロウさん。メンタル強いな!と感心する界さん。
インプロ自体はホワイトアスパラガスの稽古でいつもやっていること。録画しておいて、本番のアクトに起こしたり起こさなかったり。面白いものが出来ても、それを本番で再現できることは少ない。
一平さんとは積み上げてきたものがあるんだと実感した界さん。いつもと勝手が違って大変だったと市松さん。それを聞いて、出ない方が良かった?と苦笑いなハチロウさん。ジャグラーなので、インプロだと構成を組み立てずに投げるからドロップが多くなるから本当は嫌だ。思い描いた通りのものを見せたい。ダンスは明らかな失敗が無いかな…と界さん。演劇やダンスはインプロがあるけど、サーカスでやってる人はいないから始めた。1時間はまず持たない。
鋼の精神と肉体を手に入れたい界さん。客席に椅子ごと放置されたとき、このまま耐えようと思った。
また出てよ、8の付く回と6の付く回。86回目には呼んで、とハチロウさん。その頃40歳くらい。生きてたら出るわ。1時間はどうにかなったけど、これが2時間だったら?やること変わらないんじゃない?じゃあ10時間。トイレどうすんだよ…。トイレもショーのうち!…ギャグ?
一度終了しかけるも、まだまだ話が止まらない2人。今はまだ本番かもしれないよ?ハチロウさんが序盤でクラブをゆらゆらさせて踊ってたヤツが面白すぎたと楽しそうな界さん。同じ動きの繰り返しってコメディの最上級じゃない?ハチロウさんは界さんがアルミホイルでぐるぐる巻きにされつつ踊っていた姿が良かったと褒める。キラキラ光っててカッコ良かった。
強引にハチロウさんに締めさせる界さん。

楽しそうに遊んでる2人を見守るというか…イチャイチャしやがって!という感想w
相手に触らず喋らず、のままストーリー展開していた一平さんと界さんの前回を見ているので、冒頭からいきなり触るし喋る2人を見て笑っていた。ボールを奪われたハチロウさんの予想外の動きが面白かったなぁ。やっぱり棒やボールを作ってジャグリングしてたけど!プロだな!
一平さんだとタップの音が鳴るから効果音として素晴らしいんだと終わってから気付く。その分を市松さんがBGMと照明でカバーしていた。風船にはビックリしたわー。
おじいちゃんになる界さんと介護するハチロウさんを見てほっこり。とはいえ、会話は否定だし目隠しのまま遊びまくるしハチロウさんなかなかヒドいw
ソロでもホワイトアスパラガスでもながめくらしつでも、とにかくボールに囲まれるハチロウさんばかり見ていたので、1本とはいえクラブが入ったのは新鮮だった。クラブ1本ボール1個の踊るようなパフォーマンスがとても綺麗だった。ソロで是非見たい。ハチロウさんの不思議な舞うような動きが好きなんだよねぇ。
冒頭から見守る姿勢を見せていた界さん、ハチロウさんに任せて好きなようにやらせてる感じだった。まぁかなり遊ばれてた気はするけど。出会って9年、コンビ組んで3年、背後にピッタリくっつく距離感は仲の良さと普段のパフォーマンスの特性からだろうか。
練習風景の一部を垣間見たような、お客さんがいるからまた違った感じなんだろうけど、これはこれで楽しかった。今回ばかりは自分の内面がとか開放とかじゃなく、楽しく遊んでたように見えたよ。
次回は一平さんと界さんと市松さんと、普段の零点振動に戻るだろうか。ホワイトアスパラガスのインプロショーも見てみたいけど!

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