零点振動 vol.7

@綜合藝術茶房喫茶茶会記 19:30

今回は2時間。いつも1時間なのに2時間。見る方もなんだかプレッシャー。

赤青白のボールを持ってきた界さん。ジャグリングしつつ壁の段差に1個ずつ載せていく。これで僕もジャグラーですね。
一平さんがスーッと会場を出ていった。最近一平くんがおかしいんですよ、と界さん。昨日も会ってたけど、19時くらいなのにろれつが回ってなかった。
今日の衣装は零点振動の初回と一部が同じ。一平さんも同じような感じで持ってきた。初心に返る感じですね。会場に入ってから3人とも、2時間か…とブツブツ言っていた。普段の練習でインプロやるときも、1時間程度で終わるので2時間は初挑戦。初がお客さんの前…とボソリ。

暗闇。一平さんは客席に座っている。界さんは隣の部屋のドアの向こう。市松さんは定位置の客席の隅っこ。舞台には椅子がひとつ、観音開きの棚がひとつ。誰も居ない。
客席からカランカランと氷の音が聞こえる。ガタガタと音がする。そのうち、タップのリズムになっていく。椅子にタップシューズを履かせた一平さん、ついに舞台へ。
小さな机や椅子やスリッパを組み合わせてオブジェを造る。くるくると舞台を回り、客席へ。オブジェを動かして挨拶。目の前で挨拶されたので、あ、どうも…と会釈してみる。なんだか動物っぽく見えてきた。後で聞いたら、昆虫をイメージしていたらしい。
扉が開き、机の上に椅子を載せている界さんの腕だけがニュッと出てくるのが見える。グラスだけ外の机に置き、自分は床に足を付けないように机を伝って会場へ。
コップの水を舞台の棚の上に垂らし、水浸しになった棚に顔を付けている界さん。棚の上に立ち上がり、天井に頭がつくギリギリの高さで踊る。照明が至近距離なので、界さんの顔や手に影が落ちたり白く見えたり、動きによって見え方が変わって美しい。
一平さんのオブジェが棚の上の界さんにも挨拶。なんだか鳴いている。タップシューズを脱がせ、オブジェを解体。

壁の舵を回し、発車しますよー!と煽っている界さん。乗ろうとしている母子を待っているようだ。荷物は置いて!子供も置いて!
床に寝ている界さん。同じく床に寝ている一平さん。腕を伸ばし、天を指差す動きがシンクロする。
激しく踊る界さん。椅子に座り客席に背を向け、苦しそうに息を吐いている一平さん。僕の口から何か出ませんでした?虫が苦手なのに、サソリが口から出てくる夢を見る。
一平さんの周囲を走っている界さん。バサーバサー。世界最大のー!!!腕を広げてなにやら飛んでいるようだ。
蠍座ってわけじゃないんですけどね。僕は射手座です。射手座ってよくわからないですよね、なんで業種なんだろう?って。星座の話になり、市松さんが照明をミニライトに切り替える。ゆっくりと動く星のようなきらめきを表現しているのは凄い。
13星座ならへびつかい座なんですよ。巳年なので蛇と蛇でちょうどいいですよね。
おもむろにタップシューズを履く一平さん。女満別に仕事で行ったときに見た星空が凄くて!東京だと星がほとんど見えないから、写真なんかで見る星空を、へぇ~という感じで見ていたけど、実際にあるんだ!と感動した。
タップを踏みながらトークを続けていく。平成狸合戦ぽんぽこの舞台になった場所の話。言葉とタップの音のリズムが噛み合って、とてもカッコイイ!トークの内容があまり聞こえないので、気になって仕方ないw
このときの照明は、先程の星とはまた違った動き回る光。田舎の話だしホタルかな?と思って見ていた。あとで市松さんもホタルを表現していたと言っていたので、演出の表現を汲み取れて嬉しい。
途中でトークを止めて、タップソロ。いろんな技術を詰め込みまくっててとにかく凄まじい。隣の部屋に引っ込んでいた界さんも、座ってじっくり見ている様子。手で影絵を作っていたのはこのあたりだったか。

タイミングを見計らって生まれました!!!本当にちょうどいいタイミングで界さんが椅子から飛び降りて会場へ。
これが噂のアレかー!生まれたばかりの界さん、様々なものに興味津々。照明を見上げて、これが太陽!?と驚いてみたり。ピアノの低音はお父さん、高音はお母さん…と思いきやおじいちゃん。
壁の舵を回したら、何やら装置が可動したようだ。ズルズルと滑っている一平さん。このままじゃ月に行っちゃうよ!僕は地球がいいんですよ!
真ん中に置いた棚に興味津々の界さん。ここに足を乗せたらダメだって聞いてる!踵や側面ならセーフ。頭を乗せたらダメだって聞いてる!なんとかして止めさせようとしている一平さん。衣装の片袖を脱いでぐるぐると迷っている様子の界さん。
界くん信じてるよーと、一平さんが隣の部屋に引っ込み、界さんがいよいよ頭を棚に乗せようとするもギリギリで回避。一平~!!!と叫ぶ。仕方なく出てきた一平さん。
床に手を付き壁に足を置いて壁を歩いている界さん。足が床に付きそう…というところで、一平さんが界さんの両足を持つ。よし行くぞ!と、足を一平さんに持たれたまま手で床を歩き棚を登る。凄い筋力。ついに棚に頭が乗った!世界が回り始めた~!界さんの足を持ってぐるぐると回す一平さん。

棚の上で踊る界さん。一平さんが照明の向きを変える。察した市松さんが引き継ぎ、小さなライトを取り外して大きなライトをひとつ設置。スポットライトが棚の上の界さんに当たる。
折り紙を1枚1枚撒いていく一平さん。市松さんが折り紙を拾い上げ、ビリビリに破いて紙吹雪を作る。踊る界さんの頭上から降らせてみたり。
一平さんは折り紙をセロテープで貼り合わせ、折り紙はテープで止めれば大きくなるが人間は違う、と延々と語り続けている。
棚の上から床に降り立った界さん。床に散らばっていた折り紙の破片を拾い集める市松さん。界さんの動きに合わせて、スピードを変えたり動きを変えたり。一箇所へ集める。
どんどん音楽が大きくなり、一瞬ですべてが消えた。

アフタートーク。背後には一平さんが貼り合わせた折り紙が飾られている。市松模様だね、と満足げな一平さん。これ言いたかった。
1時間の流れが出来ていたので、2時間は未知の世界で初回の何もわかってなかった頃を思い出した。
今まで舞台で喋ったこと無かったのに、あんなに喋るなんて、と驚かれていた一平さん。星座の話が長い!折り紙もずっとやってるし!止めに来てくれるかなと思ってた。
次は1時間にしましょう!

2時間の今回、市松さんの照明と音響、さらには魅せる照明交換や折り紙回収が見事だった。星とホタルの照明効果は素晴らしかったね。一平さんも事前にあの照明を見ていたから星座の話をしたらしい。ちゃんと汲み取って表現してくれる信頼関係が良いね。
一平さんのタップはわずか10分弱?しかし喋りながらのタップは凄まじい。是非とも極めていただきたいwタップの鳴る音と喋る言葉のリズムがピッタリで気持ちいいんだ。
界さんの机の上で天井の高さと戦いつつの動きは美しい。床に寝てる界さんと一平さんが、同じように腕を上に伸ばして、人差し指で天を指していたシーンも綺麗だったな。界さんの夢ってどんなだろう?という一平さんのふとした疑問から、この後の夢の話から星座の話へと繋がったようだ。ロマンチック。
頭を付けるくだりがとてもハラハラしたwあれは2時間近くなってきて極限状態になったからだろうかw
次回の12月は1時間とのこと。2時間あると記憶がなくなるので、書き忘れてるシーンが盛大にありそうな気がする。楽しかったことはなるべく覚えておきたいので、1時間くらいがちょうどいいかな。

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