零点振動 vol.11

@綜合藝術茶房喫茶茶会記 19:30

今日の舞台は入口入って奥に椅子一脚、客席は手前というスタンダードなスタイル。原点回帰だろうか。

時間になっても始まらない…?と思っていたら、市松さんがペンダントライトを手に取り付ける場所を模索し始める。無事にライトが取り付けられ、市松さんが楽屋へと続くドアを開けると2人が入ってくる。

予約してた人みんな来てます?一平さんが客席の人数を数えている。1人足りないけど…あと僕ってことでいいか、と何故か納得しながら椅子に座る。ペンダントライトを揺らし、じっと見つめたり一緒に揺れたり。ズルズルと椅子から落ちそうになったり持ち直したり。
界さんは一直線にピアノへと向かい、両手人差し指でポンポンと弾いている。市松さんが掛けるBGMとあいまって、なんだかちゃんとした曲にも聞こえてくる不思議。
波の音。一平さんが静かに喋り始める。夜の波の音ってなんだか怖いですよね。昼はいいけど夜は…。こんな近くに住むんじゃなかった。ぽつぽつと語る静かな口調がホラー映画の導入っぽい。
界さんがペンダントライトの周りで手を動かしたり囲んだり揺れたり。徐々に海の生き物のようなうねうねした動きに変わっていく。床を這い回る動きもアクロバティック。
室内の照明が落とされ、市松さんが懐中電灯で照らす白い光のみになる。浮かび上がる一平さんはさらにホラーだし、うねうねしている界さんはもっとホラー。

はい、はい、はい…ありがとうございます!明るくなった室内、界さんが椅子に座り、誰かに話し掛けられて答えているようだ。スッと立ち上がり、ドアの向こうへ消える。
開け放たれたままのドアの向こう、界さんが腕を動かし踊っているのが見える。
ペンダントライトの光をバックに、挑発的な笑みや柔らかな微笑み、様々な表情で一平さんがタップソロ。ベース音とハイハットのような…二種類の音が聞こえる。まじまじと足元を見てもただ高速で動いていること以外何もわからない。凄い。
ズルズルと這いながら出てきた界さん。巨大なスピーカーと壁の間に挟まって逆立ち。床に付けた頭と壁に付けた膝だけで自重を支えている…。その状態で歩くように足を動かしてみたり、片足をスピーカーの後ろに下ろしてみたり。
界さんが消灯していたペンダントライトにちょっかいを出したら、市松さんがライトオン。上を向いて大きく口を開けてペンダントライトを口に入れていく。光で真っ赤に透ける頬はどことなくホラー。
一平さんがシューズを脱ぐ。そしてまたタップ。金属の高い音ではない低音の鈍い音に変化する。

楽屋からたくさんの椅子が運び込まれる。界さんはふらりと客席へ。私の後ろに座ったので、背後からエネルギーが伝わってくるような気がして背中がゾワゾワしていた。
椅子を運び込んでいる市松さんがそのまま座ったり、一平さんと位置を入れ替わってみたり、新たなペンダントライトを投入したり。
ペンダントライトを客席側にも設置した市松さん、避けつつ揺れて帰っていく。
ふらりと舞台へ戻った界さんも椅子に座ったり位置を入れ替わったり。
一平さんの裸足タップに影響されてか、界さんも立ち上がってタップ。掛け声や歌も織り交ぜて、どこぞの部族が祭りを開催しているかのような激しさ。徐々に静かになりフェードアウトかと思いきや、再び激しく踊り出す。
ペンダントライトを掴んだ界さん、一平さんの肩をガシッと掴んで引き寄せて、無理やり口に入れるのか…!?…終わりにしますか。そうですね。終わった!

アフタートーク。
最初から回想。今回は喋らずタップを続けるつもりだった一平さん。冒頭で早速喋ってる!音楽が変わって暗転して、という出やすい雰囲気を求めていた界さん。急にドア開けられて豚小屋みたいに出されて…。市松さんのせいにしたがる2人。
ホラーっぽい語り好きだよね?と言われる一平さん。あれはこれから冒険に行く少年のプロローグのつもりだった。
界くんも喋ってたよね!?あれは面接をイメージしていた。面接なんてほとんど受けたこと無いけど、面接って面白くない?
終盤のアフリカンなキャンプファイヤーがお気に入りな2人。あれは良かったね、と嬉しそう。界さんいわく、あと20分はいけた。
清水みなと大道芸への出演が決定した零点振動。気合い充分だが、応募時の動画は界さんのシルホイールと一平さんのタップ。まだ詳細は決まっていないとのこと。ポイントによってはお客さん5人とかありえるかも…と出演経験のある界さんはちょっと不安そう。

今回は市松さんがアグレッシブ!業者のようだと言われていた電球交換のスキルが素晴らしいw
最後のペンダントライト、一平さんがくわえた瞬間に消灯とかするのか?するのか???とは思っていたよね。その結末にはならなかったけど。
キャンプファイヤー良かった。キャンプファイヤーなんだ?とアフタートークを聞きながら思っていた。てっきり部族の戦闘前に鼓舞する踊りなのかと。かなり激しかった。
清水みなと作り込んで置きにいったらナオミさんあたりに“あんなの零点振動じゃない!”とか書かれそうと言われたけど…書かないよ!非人道非道徳とかじゃない限りパフォーマンスの否定は絶対にしない!置きにいったな?とは書くかもしれないけどw
零点振動がついに外に進出…楽しみだなぁ。その前にもう1回、茶会記で見られるけどね。

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