森山開次「NINJA」

@新国立劇場 小劇場 19:00 1階L3列1番

初日の公演を見て、これは2回では足りないし横からも見たい!となってチケット追加。無事に横の席が買えてご満悦。

私が購入した横の座席、一番舞台に近く舞台と同じ高さの段に椅子が置かれた席。横を向いて舞台を見るともちろん遮るものは何もない。ここ最高じゃないか!?
公演が始まると、演者の息遣いや衣擦れの音、走り回るときの風まで感じられる近さ。素晴らしい…!そしてド迫力!

誰がどこに出て何をするのかを初日に頑張って見ていた分、細かいところまでは見切れていなかった。今日は水島さんばかり目で追うことに。
柔軟性の高い身体能力とか指先まで美しいなめらかな動きとかが好きだと思ってたけど、表情もクルクル変わって素晴らしいなー!特に蛙のところは最高だ!大きく舌を出したり、悪い笑みを浮かべてみたり、ニコニコしてみたり。
終演後ご本人に蛙の表情が好きだとお伝えしたら、最後のごっくんのためになるべくバカっぽく、その前の兜の殿様との対比も考えて演じているようだ。だからあんなに怖くて可愛いのか~。リボンを持って来させるとか着物を持って行かせるとか、尊大で偉そうな蛙がコミカルにニコニコとリボンを演じてるのも微笑ましい。今回も人気キャラなんだとか。キャラクターの良さもあるだろうけど、演じてる水島さんの動きの可愛さあってこそよね。
冒頭でアレが水島さんだ!と確実にわかる脚の間から覗き込むポーズ、あの後に全員が水島さんの脚の下をくぐり抜けていた。見ていたはずなのに覚えてなかったなー。みんなズルズル這ってて楽しい。
顔は見えないけど狐のシーンもやはり大好きだ。升から出てくるときの脚の上げっぷりな!スラリと頭の上まで伸びる脚がめちゃくちゃ美しいんだよ~。あそこは見せ場キタ!と思ってやっているようだ。分身した狐のはずなのにシレッと真ん中にいるもんなw
天狗でのポールのカッコ良さ、全体的にコミカルな立ち位置の印象がガラリと変わって素晴らしい。ラストのソロダンス、水島さんはちょっと短いというか動きが少ない気がするんだ。もっと見たかったなー!
エンディングは蛙でビヨンビヨンしてるのも可愛い。1人ずつ出てくる出演者の主要キャラを手と腕で真似してる。天狗の鼻とか兜とか蛇とか。アンコールでの登場時、三点倒立からぐにゃりと反ってブリッジからの起き上がりの動きも凄かった。

藤村さんが兜で宝満さんが天狗で合ってるのかな…人の顔の認識が出来ないのでなんとも…。たぶん天狗の動きがバレエっぽいから合ってると思うんだ。たぶん。
兜のカッコ良さと美木さんの浪曲のような歌、中村さんの舞姫の美しさが相まって、どこかコミカルな山の中のワンシーンになってて素敵。中村さんのニャーンも可愛いな!!!
天狗のシリアスな雰囲気とその後に続くド迫力な演舞がめちゃくちゃカッコイイんだ。開次さんvs宝満さんの天狗ポールでの対峙も、開次さんvs藤村さんの素手で殺陣のような立ち回りも素晴らしい。
浅沼さんが蛇、引間さんがナメクジ。蛇は舌を表現しているのか、赤いロープ演技がとてつもなくカッコイイ。その後の男2人を従えた蛇も素敵。ナメクジはコントーションのような動きでゆったり。ゆるやかで美しい。
新体操コンビの炎のリボンがめちゃくちゃカッコイイんだ。前半で見た水島さんのコミカルなリボンとは打って変わって、床にリボンを叩きつける布の音も鋭くて、スピード感あふれる演技も気迫に満ちてる。やっぱり新体操といえばリボンが花形だよねー!

横の席だと袖から照射してる照明が目に入ってくるので、動き回る演者の隙間や背後から光の線が漏れてうごめくのが見えるんだよ。これがめちゃくちゃカッコイイ光の演出になっていて感動する。正面で見るのとはまた違った良さ。
畳の後ろに隠れてる4人の忍者、正面から見たときは綺麗に隠れてたけど、横から見ると丸見えなわけで…ガン見してたら、みんな慌てた表情で口の前に指を立ててシーッとやっていたw可愛いwとても美木さんと目が合っていた気がする…。

終演後、再び水島さんのところへご挨拶と思って待ってたら、目が合ってどうも~と寄ってきてくださった。なんと顔を覚えてくださっている…!座布団のときに顔を上げたら私を見つけて、今日だったのかーと思っていたとか。いやいや本番中!たくさんの方に声を掛けられているだろうに、どんな記憶力なんだ。
感想を直接お伝えできるのも、どんな意図で演じてるのか話してくださるのも嬉しい。お見送り制度は初心者にはホントありがたい。
次は金曜日。今度はまた正面の席だ。土日は完売なので、雨で大道芸に行けなかったらZ席を狙いに行くという手が…。すっかりハマってしまった。

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